
ファウンデーションの夢 第二部 地球を去って 第4話 「超・有機体」
あらすじ
トランターから地球探索に向かったR ・ダニール・オリヴォーは、まず、シンナックスでハリ・セルダンの後継者のガール・ドーニックに会い、彼をトランターに送り出した。次にハリの故郷ヘリコンに向かい、それから目的地の地球に着く。そこは放射能で燐光を発する死の世界であった。
しかしそれでも生きようとする地球の魂を感じ、そこに人類と銀河の命の源泉に触れた。
ダニールはそこから、「わたし/われわれ/ガイア」の超・有機的惑星を構想する。
それはハリの「心理歴史学」に付随し、補助となるに違いない。
「超・有機体を選んだ。一つの心と個性を全体が共有する...そしてやがて銀河にひしめくすべてを包含するギャラクシアになるだろう。」
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ダニールは一人ごちして、紅皿(ベニサラ)の面影を夢想しようとしたとき、舷窓の北側からもと大海があったところから、輝く物体が、船に向かって一直線に飛んでくるのに気がついた。
そしてその強い光を浴びたような気がした。
ダニール 「なんと、これですべての謎が解けた。
レオナルド、君に一つの任務を与える。」
レオナルド 「えっ!」
ダニール 君はもうすでに十分、感応力をもっている。君の名前は、レオナルド。「地球の誉れ」、「希望」の意味だ。「調和と美の模範」。君がガイアになるのだ!君がつくりだす星から近いうち、「ベニ・サラ」が生まれる、彼女は「銀河の祝福」と呼ばれるようになる。
君は、シンナックスとヘリコンから半々人選して、そして宇宙開拓の時期(18000年前)からあったかのように巧みに誘導するのだ。知恵と感応、そして美と調和の星の誕生だ。時期が来たら一人の男が来るはずだ!
レオナルド ダニール、なぜそんな先のことまで、おわかりになられるのですか?
ダニール さっき、時間も感応できるようになったのだ。

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