40 ベイタ、今朝ラベンダー畑にいたらね、変なおじさんがなんか探しているみたいな...なんでこんなところにって聞いたら、「アルーニンやガールのやつら、俺を煙に巻きやがって...」と呟いて、「すまんすまん、あんたには関係ないがね」と言って帰って行ったわ。ホントのこと、教えていいかどうか、ちょっと考えて、あなたに相談してみよう、と思ったのよ。
ロアお母さん、もしかしたら、その人、ミス。エブリング・ミス博士だわ。もうソロソロ会ってみようかと思っていたところなんです。きっと隠された秘密を探し回っているのよ。ハーディンやアルーニン以来、心理歴史学の神髄が突然消え失せてしまったのです。それと第二ファウンデーションの正体が、です。
第二?ファウンデーションがもうひとつ!
そうよ。知識人とあるグループだけは、その存在を知っているのですが、その正体は、誰もわかっていないんです。
博士が、それに気がついたのには、その時期がソロソロ来たんだわ。きっと。
ベイタ、あなたはなんの学者なの?「その時期」?
お母さんは心配しなくていいわ。
わたしの出番もいよいよね。(ロアには聞こえないほどの小さな声で)
yatcha john s. 『ファウンデーションの夢』ラベンダー 3 「 ベイタの出番!」
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