New Yorkのジャズピアニスト、クニ三上(Kuni Mikami)のブログ

ツアーの様子を中心にお伝えしています。

24日目、福岡朝倉・時季のくら

2009-11-22 11:55:00 | 2009年秋のジャパンツアー
 南端から北上5時間、到着したのは福岡県うきは市、旅館「復千香」の窓から清清しい筑後川のせせらぎが見える。

宿から車で5分、朝倉市に入り山の上にあるのが有機酢造りの会社「庄分酢」のビネガーレストラン、今年の4月にオープンしたての「時季のくら」である。何と!素晴らしいデザインなのであろう(写真を参照)。
 
 地元匠の技術を使った組子のドア、窓から見えるは大自然の風景、古くからお酢作りに使われていた樽も商品のレイアウトににうまく使って、なんとも素敵なレストランである。

 開店当初、ビネガーレストランとは珍しいとTV、雑誌などでも取り上げられて話題になり、ランチ1時間待ちという行列だったというのもうなずける。

 十四代目高橋一精(かずきよ)氏のモットーは「決して急がない、目先にとらわれない、古い蔵の中でじっくり発酵させる」、これは私の考えるジャズそのものを言い表しているではないか。

 当初、エレピでの演奏と聞いていたが、今日の美味しい食事と音楽の会の為にアップライトピアノを急遽、搬入してくださっていた。

 満席のお客様の中にはこの地域にホームステイしているアメリカ人とオーストラリア人の4人の高校生が受け入れ家庭の方々と共に来ていた。このような地元の人々と外国人の交流こそが、お互いの無知から来る人種差別や国同士の誤解を阻止できる本当に意義のある活動である。

 演奏後には有機酢や飲む酢、サラダ・ドレッシングなどを購入、東京に宅配する手続きをしてもらう。

 外に出たら雨も止んでいて、満天に輝く星々に皆でしばし見とれる。車のライトも消して真っ暗な中の星空を写真にはとても撮れず、お見せできないのが残念。


山の上に「時季のくら」が現れた!


外には池もある


夜の風景


窓の外は山


演奏中


「おじいさんの時計」を聴く子ども


14代目夫妻と留学生のデビッド