筆者は皇室とか天皇について書くべき立場のものではないと考え、今まで、書かなかった。しかし、テレビなどでみる輩の余りの物わかりのなさに呆れ、また、マスゴミの世論誘導の酷さに呆れて、少しだけ書くことにした。
すなわち、「女性天皇」、特に「女系天皇」に世論を誘導しようとマスゴミが懸命である。マスコミの多くは、日本を弱体化させるべく活動しているように感じる。
しかし、よく考えてもらいたい。
そもそも、皇室について、世論は関係ない。すなわち、皇室こそが日本国なのである。正確に言えば、国会議員も含めて、一般人は「女系天皇」による皇位継承など言うことの立場にはないと筆者は考える。
「女性天皇」は過去にも確かにいた。しかし、「女系天皇」は過去に、一人たりともいない。この違いは何か。
すなわち、女性天皇は、男系の女子が天皇になったものである。殆どが、急場の代役という感じであったとのことである。そうであるから、その子は天皇にはなっていない。
また、女系天皇とは、男系の女性と、皇室と関係のない男性との結婚によって生まれた子が天皇になるということである。これを判りやすく言えば、甚だ不敬な言い方であるが、仮に、仮に、である。仮に、眞子親王殿下と一般人である小室圭氏が結婚したとする。そして、誕生した、その子供が天皇になるということである。正確に言えば、また、遺伝子で言えば、その子供は小室家の血筋を受け継ぐ子供であり、神武天皇の血筋を引き継ぐ子供ではない。
もし、そのようなことになれば、「万世一系」の神武天皇以来の天皇家の血脈が途絶えるということであり、それは、天皇とは言えない。似て非なるものである。偽物の天皇である。丁寧な言い方であれば、全く別の王室ということになる。これを天皇にするということは、神武天皇以来の日本国に対する、武力を使わない、世論戦によるクーデターである。
世論調査によれば、女系、女性天皇に賛成する人が多いとのこと。そもそも「女性天皇」と「女系天皇」の違いも正しく理解していないとしか思えない。そのような人達によって、クーデターを起こされては迷惑である。
これは、その大切さ、重みを理解していない人達が多いということである。あるいは、マスコミによる世論誘導の結果である。
今、日本の皇室は世界の王室の羨望の的であり、また尊敬されている。その理由は、日本の皇室は、まさに二千年余もの「万世一系」にその価値があり、存在感があるのである。そして、これは、日本国が二千年余もの長きに渡って、一つの国として、安定して継続してきた証なのである。そのような国は世界の中で日本国だけである。その羨望と尊敬、格式は「ローマ法王の上」とまで言われている。
しかし、現在の日本人は、これを捨てようと画策している勢力に騙されている。余りに当たり前でいると、その価値が判らなくなるのである。そもそも、国会議員も含めて、一般の国民に、二千年余の伝統を換える権利はない。女系天皇の容認などいうことは、議論すること自体が僭越なのである。
そもそも、二千年余もの長きに渡って、そこに生きた多くの日本人の先祖によって守られて来た、男系男子によって継承されてきた天皇による皇室を、今に生きる人達の考え・意見で変更してよいものであろうか。二千年余の歴史に比べれば、今は一瞬である。「一瞬」に生きている人達が、先祖が守り努力してきたことを、一瞬にして無にしてしまうことは、先祖に対して、余りに傲慢である。このようなことをしてしまったら、後で「しまった」と気が付いても取り返しがつかない。そもそも世論などというものは、そのときの「風」に流されていて余り当てにはならない。世論操作という言葉がある通り、操作できてしまうのである。
皇室こそが神武天皇の創り上げた日本国なのであり、現在の皇室を引き継いでいる人々だけが自由にできるものではない。すなわち、神武天皇の日本国=皇室なのである。男系男子の天皇が引き継いでこその、神武天皇の創った日本国なのであり、また、皇室なのである。そうであるからこその2千年余の重みなのである。
現状、男系男子の天皇の継続を難しくしているのは、敗戦時にGHQの指令によって、旧宮家を強制的に皇籍離脱させられたことに起因している。旧宮家は、このような男系男子の継承を担保するための安全策として維持されていたのである。それを廃止させられてしまった。
皇室の安定を確保するには、その旧宮家を復活させれば良いのである。旧宮家には、神武天皇以来の血脈にある男系男子が数人いるとのことである。これを復活すれば皇室の安定は確保される。
もっと確実なのは、側室であるが、それこそ、現在は難しいであろう。その代りに医療の発展・進歩がある。産み分けも可能なのである。勿論、そのような事実は公表の必要はない。絶対に秘密にするのは当然である。日本国を守るために「皇室に限り」、このような緊急避難的なことも考えることも必要であろう。いかなる手段によっても、「男系男子が天皇になる」、それこそが、神武天皇の日本国を引き継ぐということなのである。
加えて、もし、女系天皇を認めると、皇室の乗っ取りができてしまう。これこそが、内乱の元凶となる。古代からの日本人はこのことに気付いていたのである。
歴史を考えてみよう。
「武士が天下をとった」と言っても、その「天下」は、天皇によって承認されて、政権を委託されていただけであり、天皇に取って代わろうという武士はいなかった。政敵を殺害する武士でさえ、天皇には刃を向けなかった。それだけの重みがあったということである。
日本が大東亞戦争に敗けたときに、日本を占領した連合国軍・GHQは、当初は、言い掛かりを付けて「天皇を排除しよう」との方向で動いていた。しかし、調べれば調べる程に、その重みが判り、恐ろしさを感じて、手を付けることができなかった。それ程の重みがあったのである。そして、直接に手を下す代りに、男系男子が継承している皇室を衰退させて自然消滅を狙ったのである。そのための手段として宮家の皇籍離脱の強制であった。国際法に違反して、占領国の憲法さえも作り替えることのできた、「万能の神」の如く振る舞っていた占領軍でさえ、皇室、天皇に直接に手を下すことは出来なかった。それ程の重みがあった。それを、今の日本人は気が付いていない。
男系男子の継いだ天皇がいての日本国である。これは、日本においては民主主義の上位にあるものであり、現在の天皇にもこれを変更する権限はない。日本国が将来も安定したものであるためには、それ程に、侵してはならないものなのである。
日本のように「天皇という柱」が無い国は、内乱が絶えない。世界の中で、日本だけが、二千年余もの安定した歴史を刻んでいる国なのである。
日本人よ、「今の時代」だとか「男女平等」とかの理由を付けて、女系天皇を推進しようと、世論を誘導している、多くの軽薄なるマスゴミの連中、日本を壊したい輩の策動に乗せられて間違いを犯してはならない。それは、神武天皇の日本国が日本国ではなくなるということである。天皇や皇族をアイドルやタレントと勘違いをしてはいけない。
なお、女系天皇を推進している輩は、男系継承の皇室を認めたくないので「天皇制」などという不思議な言葉を使う。「天皇制」などと言う言葉はない。「皇室」である。そのことも理解しておいほしい。
マスゴミによる世論の誘導に騙されてはならない。
了
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