9月3日(火)に一般質問しました。
6、国民健康保険について
(1)一般会計からの繰り入れが令和4年度は11億円を超えて保険税を2年続けて値上げしている。現状について昨年度からの変更点を中心に教えて欲しい。
→現在3つの課題に直面している。1つ目は国が保険料水準統一化の目標年度を令和15年度遅くとも18年度とすると表明した。2つ目は少子化対策の財源確保するための子ども・子育て支援金制度が令和8年から導入され、支援金の財源を医療保険者が保険料と併せて徴収することになっている。3つ目は今年10月から従業員数が51人以上の企業で働いている短時間労働者を社会保険に加入させることが企業の義務となり比較的所得のある方々が国保から社保に移っていくことが予想される。これらの課題を踏まえて現在国保の運営協議会に諮問して審議していただいている。
(2)運営協議会は7/4と8/8に2回開催されている。運営協議会のおおよその様子は?
→社会情勢が大きく変わっていく中にあって本市の国民健康保険税率を今後どうするか審議している。国保制度を維持しなければならないことを改めて確認した。本市はこれまで税率を低く抑えてきたが国が期限を示し交付金の試算を行うなど早期の健全化に向けたさらなる取り組みの促進を求めてきている現状に鑑みると段階的に保険税率を上げて標準保険税率に近づけていかざるを得ず、またできるだけ早く財政を健全化する方向が良いと方向性が定まったところ。
(3)加入者は令和5年度21000人位でずいぶん減ってきている。加入者について運協の第2回で状況調査をしている。結果はどうだったか?
→所得については全国、都平均よりも高く一方保険税は低くなっている。職業は年金生活者32%、自営と会社員33%、無職と不明が20%。低所得者軽減対象世帯は半数程度。低所得者軽減の対象外で子どものいる世帯の親の職業は一番多かったのは医師、歯科医師ということでその他比較的所得の高い方が多く加入していた。従来市がモデルケースとしていた世帯給与所得が450万円で子ども2人という世帯はいなかった。世帯の所得状況は平均値は国の調査を大きく超えていた。
(4)国分寺市は高額所得の世帯が多いという結果だが保険税率を上げた場合の低所得者への配慮はどうなっているのか?
→低所得の方は均等割のみ賦課する。所得に応じて7割、5割、2割を軽減してその分は公費で負担する。国が1/2、都と市で1/4。
(5)現状はわかった。そもそも5年前の都道府県化の時に財政の安定化が目的でそれができるかと思っていたがかえって赤字が拡大した理由は何か?
→本市は給付金算定の基礎となる標準保険料率よりも低い税率を設定しているためその差が赤字拡大となって表れている。
(6)赤字解消計画があったはずだがそれはどうなっているのか?
→昨年度末に赤字解消の目標年度を令和24年度としたが国の加速化プラン改定ですでに国の方針に合致しないことになっているので再検討する予定だ。
(7)見通しが立てづらいと思うが今後の見通しはどうなのか?
→市町村国民健康保険の運営は年々厳しくなっている。そうした中、今後どのような方向で運営していけば財政上成り立つかについては国は示していない。全国市長会含め様々なところから国に公費負担を増加するよう要望している。国からはまず保険料水準の統一を目指すようにということでその先の見通しについては示されていない。
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