2020年12月30日
この「つぶやき」は11月の分です。
政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長が何度も要求していた「Go To トラベル」の一時停止が28日にやっと始まりましたね。それも停止決定から2週間も経ってからです。
7月に始まった「Go To キャンペーン」は「感染拡大が収束した後」に行うはずだったのに、感染状況などを無視して、しかも運用方法もきちんと検討されないまま強引に開始されたという印象が強くあります。
「Go To Eat キャンペーン」では、例えば「鳥貴族」に予約して、一番安い298円(税込=327円)の料理だけを注文して帰る。そうすれば予約で1000円分のポイントがつくので、差し引き627円の儲けになるという問題が。「トリキの錬金術」などとして話題になっていましたね。
また、予約してキャンセルを繰り返せばポイントがたまり続けるということも報道されました。そのような問題が起こることは何も考えられていなかったのでしょう。
今回一時停止となった「Go To トラベル」のキャンセル料の処理にしても 泥縄という印象でした。もともと感染が広がれば途中で止めるということだったはずですが、最初から止めるつもりはなかったということでしょうか。
このように「Go To キャンペーン」については導入から運用まで多くの問題がありますが、今回は高知県の「プレミアム付き食事券」についての疑問です。
高知県の「Go To Eat キャンペーン」のホームページには次のように掲載されています。
「25%お得なプレミアム付き食事券」と書かれていますね。これを見てすぐに疑問を持ったのです。
福袋で考えてみましょう。8千円の福袋を買ったら1万円分の商品が入っていました(少しお得感に欠けるようですが)。2千円分のお得ですね。これは8千円で購入したら2千円得になったわけだから金額の関係は「プレミアム付き食事券」と同じです。8千円に対する2千円で
2千円÷8千円=0.25
となり、25%お得ということになるのでしょうか。
今度は品物の購入で考えましょう。1万円の品物が20%引きで売られています。1万円の20%だから2千円を引いた8千円で買えました。いくら得をしたかというと2千円ですね。この場合も金額の関係は「プレミアム付き食事券」と同じです。
これを率にすると何%得をしたと感じますか。GoToEatと同じ考え方だと25%お得ということになります。それで納得でしょうか。20%引きで買ったのに25%お得というのは、何かおかしいと思います。
1万円の品物を20%引きの8千円で買ったら2千円得をしたわけです。だとしたら1万円に対する2千円だから
2000円÷10000円=0.2
になるので、20%のお得だと思う方がしっくりします。
高知県の「プレミアム付き食事券」の場合は少しでもお得感を出すためでしょうか、購入するために支払った金額8千円に対する上乗せ額の2千円(上記の画像では4千円に対する上乗せ額千円)で計算して25%をアピールしています。
しかし多くの人が、1万円の食事券を2千円引きで購入したと考えていたら、25%お得という表現はまやかしのように感じられると思うのはおじさんだけでしょうか。
他の都道府県も調べてみましたが、このような誤解(?)を招きそうな表現が目についたのは
「購入金額10000円+キャンペーン2500円 25%お得」(東京都)と
「10000円で12500円分のお食事券 25%おトク」(新潟県)だけでした。
購入金額が違うので、これまでと同じ購入金額に変換すると
「購入金額8000円+キャンペーン2000円 25%お得」(東京都)と
「8000円で10000円分のお食事券 25%おトク」(新潟県)となります。
それ以外で「25%」の文字が目についた中では
「購入額の25%分を上乗せ」
「販売価格に対して25%のプレミアム」
というような表現が使われていました。何に対しての25%かがはっきり分かるし、「25%お得」などとは書かれていません。。これだと誤解はないですね。
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