カリフォルニア地質見学 前編の続き
旅行日程の前半ではデスバレーからヨセミテ公園までカリフォルニアを大きく移動してきましたが、後半はサンフランシスコ周辺の見学です。
セントラルバレーは、東はシエラネバダ山脈、西は海岸山脈に挟まれています。セントラルバレーのアトウォーターを後にし、海岸山脈で地質の見学。写真は途中で立ち寄ったサン・ルイス貯水池。手前に見える島は貯留量が減ると地続きになるようです。奥には海岸山脈の山々が連なっています。
この日からサンフランシスコ近郊のパロアルトに3連泊。パロアルトと言えばシリコンバレーですね。路傍の休憩所に猫がいました。
パロアルトは世界でもトップクラスのスタンフォード大学に隣接しています。この名門大学は敷地も広大で、33平方kmあるそうです。東京ドーム700個分の広さで、世界第2位。この写真は大学の敷地に入ってしばらく行くとたどり着く広場です。
スタンフォード大学のキャンパスはきれいですっきりしており、屋根が赤で統一されています。写真の奥の右にはフーバータワーという塔があり、誰でも登ることができます。
フーバータワーの展望台からの風景。見渡す限り大学の敷地内です。展望台には我々一行の他に日本人観光客も何人かいました。そういえば鳩山由紀夫元首相が博士号を取得したのがスタンフォード大学。この風景を見ていたんでしょうねえ…。我々がスタンフォード大学に来た目的は、地球科学の著名な教授の講義を聴くためでした。もっとも、さっぱり英語がわかりませんでしたが…。
次の日は再び地質見学。この写真には古い時代のモホ面(モホロビチッチ不連続面)が地表に露出している現場です。モホ面とは地殻とマントルの境界面です。地殻は玄武岩でできており、マントルはカンラン岩でできていて、組成や密度が違うために地震波の速度がここで変化するために発見されました。沈み込んでいるプレートの一部が北米大陸にへばりつき、隆起したために古いモホ面が地表に現れています。この写真では中央縦(白い組織のちょっと右)がモホ面で、左がマントル、右が地殻です。岩盤の色が左右で極めて微妙に異なっています。ちなみに、よく勘違いされることですが、地殻とプレートは異なるものです。地殻は化学的な組成で区分されたものであり、プレートは物理的な挙動で区分されたものです。プレートは物理的に硬い領域で、地殻とマントルの一部が含まれています。
次の日はサンフランシスコのベイエリアにやってきました。ここはゴールデンゲートブリッジのたもと近く。この岩石はチャートといって、太古のプランクトン等が海底に堆積して固まった非常に固い石です。ルーペで拡大するとプランクトンの殻が見えたりします。写真の人は引率の某先生。この近くで私が岩石を眺めていたところ、長さ10センチほどもある巨大なナメクジが私のズボンを登ってきており、大陸は何でもでかいなと感心でした。
そしてこちらがサンフランシスコの代名詞、ゴールデンゲートブリッジ。そういえば先日に「サウンドブリッジ」の記事を書いたな…。
午後はウォーターフロントの観光地フィッシャーマンズワーフで自由行動。日本人も多く、日本人の客引きが日本語で「冷やかし入店大歓迎!」と叫んでいました。
夕方には下町の背後にあるツインピークスに移動。標高276mで、サンフランシスコを一望できる展望台がありました。市街地の向うはサンフランシスコ湾。ゴールデンゲートブリッジは写真のさらに左側。
最後には太平洋側に出て、海辺でみんなで感慨にふけっておりました。この向う側に日本があるのですね…。
最終日はまっすぐサンフランシスコ国際空港に向かって帰国。写真はパロアルトのホテル。旅行期間中はずっとこのようなマイカー旅行者用のホテルに泊まっていました。映っている人物はずっと同室だった友人。
というわけで、私の最初の海外旅行は無事に終わったのでした。大陸の雄大な景観とダイナミックな地質構造、異国の文化を少しではありますが味わうことができました。カリフォルニアは日本からアクセスしやすく、気候も温暖で良いところでした。初の海外がカリフォルニアでよかった~。
旅行日程の前半ではデスバレーからヨセミテ公園までカリフォルニアを大きく移動してきましたが、後半はサンフランシスコ周辺の見学です。
セントラルバレーは、東はシエラネバダ山脈、西は海岸山脈に挟まれています。セントラルバレーのアトウォーターを後にし、海岸山脈で地質の見学。写真は途中で立ち寄ったサン・ルイス貯水池。手前に見える島は貯留量が減ると地続きになるようです。奥には海岸山脈の山々が連なっています。
この日からサンフランシスコ近郊のパロアルトに3連泊。パロアルトと言えばシリコンバレーですね。路傍の休憩所に猫がいました。
パロアルトは世界でもトップクラスのスタンフォード大学に隣接しています。この名門大学は敷地も広大で、33平方kmあるそうです。東京ドーム700個分の広さで、世界第2位。この写真は大学の敷地に入ってしばらく行くとたどり着く広場です。
スタンフォード大学のキャンパスはきれいですっきりしており、屋根が赤で統一されています。写真の奥の右にはフーバータワーという塔があり、誰でも登ることができます。
フーバータワーの展望台からの風景。見渡す限り大学の敷地内です。展望台には我々一行の他に日本人観光客も何人かいました。そういえば鳩山由紀夫元首相が博士号を取得したのがスタンフォード大学。この風景を見ていたんでしょうねえ…。我々がスタンフォード大学に来た目的は、地球科学の著名な教授の講義を聴くためでした。もっとも、さっぱり英語がわかりませんでしたが…。
次の日は再び地質見学。この写真には古い時代のモホ面(モホロビチッチ不連続面)が地表に露出している現場です。モホ面とは地殻とマントルの境界面です。地殻は玄武岩でできており、マントルはカンラン岩でできていて、組成や密度が違うために地震波の速度がここで変化するために発見されました。沈み込んでいるプレートの一部が北米大陸にへばりつき、隆起したために古いモホ面が地表に現れています。この写真では中央縦(白い組織のちょっと右)がモホ面で、左がマントル、右が地殻です。岩盤の色が左右で極めて微妙に異なっています。ちなみに、よく勘違いされることですが、地殻とプレートは異なるものです。地殻は化学的な組成で区分されたものであり、プレートは物理的な挙動で区分されたものです。プレートは物理的に硬い領域で、地殻とマントルの一部が含まれています。
次の日はサンフランシスコのベイエリアにやってきました。ここはゴールデンゲートブリッジのたもと近く。この岩石はチャートといって、太古のプランクトン等が海底に堆積して固まった非常に固い石です。ルーペで拡大するとプランクトンの殻が見えたりします。写真の人は引率の某先生。この近くで私が岩石を眺めていたところ、長さ10センチほどもある巨大なナメクジが私のズボンを登ってきており、大陸は何でもでかいなと感心でした。
そしてこちらがサンフランシスコの代名詞、ゴールデンゲートブリッジ。そういえば先日に「サウンドブリッジ」の記事を書いたな…。
午後はウォーターフロントの観光地フィッシャーマンズワーフで自由行動。日本人も多く、日本人の客引きが日本語で「冷やかし入店大歓迎!」と叫んでいました。
夕方には下町の背後にあるツインピークスに移動。標高276mで、サンフランシスコを一望できる展望台がありました。市街地の向うはサンフランシスコ湾。ゴールデンゲートブリッジは写真のさらに左側。
最後には太平洋側に出て、海辺でみんなで感慨にふけっておりました。この向う側に日本があるのですね…。
最終日はまっすぐサンフランシスコ国際空港に向かって帰国。写真はパロアルトのホテル。旅行期間中はずっとこのようなマイカー旅行者用のホテルに泊まっていました。映っている人物はずっと同室だった友人。
というわけで、私の最初の海外旅行は無事に終わったのでした。大陸の雄大な景観とダイナミックな地質構造、異国の文化を少しではありますが味わうことができました。カリフォルニアは日本からアクセスしやすく、気候も温暖で良いところでした。初の海外がカリフォルニアでよかった~。
ゴールデンゲートブリッジのたもと近くに、
そのような岩石があるんですね。
素人でもプランクトンの殻などが見えるのでしょうか。
「冷やかし入店大歓迎」は初耳でしたー。
ゴールデンゲートブリッジ近くの石は放散虫というプランクトンの死骸が固まってできています。肉眼ではなかなか難しいですが、表面を濡らして虫眼鏡で見るとわかるかもしれません。ただし、あそこは国立公園内であり、岩石採取は禁止されているので、見るだけになってしまいますが…。
「冷やかし~」は私も笑ってしまいました。入店はしませんでしたけど~。