おうみ進学プラザ 先生ブログ

先生たちがリレー形式でブログを作成。
どの先生が登場するかはお楽しみ。

さぁ、8月だ!

2014年08月01日 | 日記

真野教室から川合です。

写真は京都の祇園祭を撮ったものです。祇園祭は歴史の教科書で習いますね。私は毎年夏になると、仕事の合間をぬって、いそいそと京都に出かけます。ある町内にお願いして、もう30年以上、山鉾(やまほこ)を曳かせてもらっています。山鉾というのは、大きな車輪を付けた祭りの車のことです。10トンほどの車を40人で引っ張ります。方向転換では、青竹を路面に敷いて水をまき、その上を滑らせて無理矢理回転させます。大勢で石を運び、ピラミッドでも作るような、原始的な智恵ですが、それでも動くから感心します。「便利な機械が無くても、人間さえたくさんいたら、何でもできる」ってことでしょう。
一時期、調子に乗って、どれだけ短時間で方向転換できるかにチャレンジしてみたことがあります。人の動きやフォーメーションを、何度も打ち合わせして、本番を迎えました。ふつう、どの町内も10分以上かかるところを、1分台で回してしまいました。私たちは大いに意気が上がり、沿道から喝采も浴びましたが、あとで、ずいぶん叱られました。「すばやく回すのはダメだ」と言う理由はいくつかあります。

「上に乗っている人間が危ない」「まったくです」
「車輪が痛む」「そうですね」
「お囃子の曲が余ってしまう」「なるほど」
「京都らしくない」「う~む、そうかぁ…」

以後は、おとなしく10分以上かけて、ゆっくりていねいに回しています。今でもダッシュしたくなる瞬間はありますが…。





2枚目の写真は、現在使われている平成の車輪で、3枚目の写真が、今も蔵に保存してある先代の車輪です。これは今でも使うことができますが、なんと、ペリーが日本に来た頃の物です。上の車輪と風格がちがうでしょう?
車輪にかけてあるのは引き綱ですが、この素材はマニラ麻。お札と同じなんですよ。



最後の写真は、早朝の風景です。まだ人もほとんどいません。この祇園祭の頃に、いつも梅雨が明け、夏期講習会に突入します。講習会ももう1週目が終わり、生徒たちはリズムに慣れてきています。そして8月、もっとも暑く、もっとも熱気に満ちたひと月が始まります。みんな、がんばろうぜ!そして、今よりも強くなろう!


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