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会員のベスト本紹介、第2回は歴史小説と翻訳ミステリー。
それぞれの得意分野で選んでいただきました。
『決定版 武揚伝』(上中下) 佐々木譲 中公文庫
近年、評価が見直されている
「榎本武揚」についての評伝です。
彼の生い立ちから箱館戦争での敗北までを描いていて、
人物造形や会話のリアリティさなど
どれをとっても優れた歴史小説です。
彼は、江戸時代よりも明治時代の方が
長く生きたんだなあ。
大河ドラマ「西郷どん」では、
全くのスルーでしたけど。
今年は、『星夜航行』(飯嶋和一)、
『悪玉伝』(朝井まかて)、
『信長の原理』(垣根涼介)など
歴史時代小説の当たり年だったように思います。
『贋作』 ドミニク・スミス 東京創元社
あまり話題になってない本ですが、とても面白く読みました。
主人公の男の、かつての恋人に対しての
礼儀、お詫びを込めた最後の行動にうたれました。
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