神様のご計画

夫が熊谷に赴任したての頃
まだ結婚する前ですが
教会で関わった家族があります。

お母さんと、小学校低学年の兄弟。

教会を渡り歩き
その日暮らしをしていました。


夏の終わりに、その家族は熊谷教会を訪ねてきました。

夫はその家族と関わる事を決め、福祉課に連れて行き、生活保護を何とか受けることができました。

家を借り、子供達も学校に通う事が出来たのですが、お母さんはアルコール依存症で、子育てができず、倒れてしまい強制入院となってしまいました。


しかし子供達は、児童福祉士の方の紹介で、教会で関わったという事もあり
クリスチャン系の施設に引き取ってもらう事が出来たのです。


当時1年生と2年生だった子供達はとても明るくて、男兄弟仲良くじゃれあっていました。
そして、しっかり者という印象がありました。

施設で年に一度行われるクリスマス会に招待され、私も夫と何度か一緒に行きました。
絵が大好きだった二人は、いつも賞を取り、良いところを伸ばして頑張っていることを、職員さんからご報告いただくたびに嬉しくなりました。



先日、夫のところに一本の電話があり
お母様がお亡くなりになった事を聞きました。

数年前、お母様本人から電話があり、すっかり元気になり、子供達と一緒に暮らせるようになりましたと、喜びの知らせを受けていました。


子供達は立派に成長し、大学生になったそうです。

夫は今日、キリスト教式で行われた葬儀に参列しました。


人と人との出会いの中に
神様がおられるという事を
長い時間の中で教えられることがあります。


子供達は想像もできない環境の中から、施設やみなさんの愛をたっぷり受け、腐らずにまっすぐ育ったんだなあ。

そのご家族に関わったたくさんの方が、それぞれの時にそれぞれの役割を果たして、バトンを渡していった結果です。


…
私も、必要な時に必要な役割を果たせる人になりたい。

ご家族の上に主の慰めが豊かにありますように。