南方単車亭日乗

奄美大島にIターンした中年単車乗りが、てげてげに綴ります。
はじめての方は、最初に《ごあいさつ》をお読みください。

8月の釣果 後編

2009年09月20日 01時21分44秒 | 日々是精進
これは、8月の釣果 前編の続きです。


8月23日 奄美市名瀬知名瀬の漁港の防波堤にて。

おそらくキュウセンフエダイの子供。




8月23日 奄美市名瀬知名瀬の漁港の防波堤にて。

連チャンでイスズミもしくはミナミイスズミの若いヤツ。
鹿児島では『糞ひっかぶい』と呼ぶそうな。
これは、釣り上げた直後にショックのためか糞をだすところから付けられたらしい。
この写真にもよく見ると糞が肛門から出ています。
釣れた時は『ナンダコリャ?』だったので、写真だけ撮って釈放。
味については『小さいヤツは臭くて不味い』が定説らしい。
持ち帰らなくてヨカッタ
ちなみに、オレが釣ったんじゃないけど大きいイスズミが昔のヤツにも出ています。


8月25日 奄美市名瀬知名瀬の漁港の防波堤にて。

カンモンハタ。方言ではネバリ。
ちなみに、奄美大島でカンモンハタなんて言っても通じる率はかなり低いはずです。


8月25日 奄美市名瀬知名瀬の漁港の防波堤にて。

リュウキュウヤライイシモチ
オレ的にはリュウキュウイヤラシイモチモチと呼んでますけど。




8月27日 奄美市名瀬知名瀬の漁港の防波堤にて。

ハナミノカサゴ
ちょっと目を放した隙に釣れました。
『なんだよ、何か用かよオイ』て感じで上がってきました。
鮮やか、というより賑やかなヒレの棘には毒があるというんで、あまり触りたくない。
で、しばらく釣り上げた状態で放ったらかしていたら勝手に針から外れて落ちてくれました。
やれやれ、ひと安心。
『だりぃんだよ』て顔で、それでもばたばた暴れて、それを何度もシャッターを押して、飽きたので堤防の端に押しやって、後は勝手に落ちてくれ。
意外と手間が掛かりませんでした。




8月29日 奄美市名瀬知名瀬の漁港の防波堤にて。

オキザヨリ、通称ダツ。
何度も釣り糸を食い千切られて、ついに釣り上げました。
というと狙ったみたいですが、掛かったときは『うわぁ勘弁してくれぃ
で、釣り上げたはいいけど、今度は針が外せない。
仕方なしに糸を切って、そのまま放しました。
長生きせぇよ、と。

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8月の釣果 前編

2009年09月18日 02時06分57秒 | 日々是精進
もうとっくに寝なきゃいけない時間なので前置き抜きで。
『手抜きの王』とでも呼んでくれや。


8月1日 奄美市名瀬知名瀬の漁港の防波堤にて。

フエダイの若魚。


8月3日 奄美市名瀬知名瀬の漁港の防波堤にて。

ギンガメアジの幼魚。
別な日のこと。
友人たちが国直の珊瑚ハウスでBBQをしてるというので、ほぼ同じサイズのやつを持って行ったら、現役の料理人が「こんなモン捌けるかッ!」
そのまま網の上で焼いて食べました。
けっこう旨かった。


8月4日 奄美市名瀬知名瀬の漁港の防波堤にて。

コイツもたぶん、フエダイの若魚。
上のフエダイの幼魚と一緒に自宅で食べました。
味?
いや、それ以前に料理のウデのモンダイだった


8月4日 奄美市名瀬知名瀬の漁港の防波堤にて。

おそらく、ハナミノカサゴ
上の方にちらっと写ってるのは2リットルのPETボトルですから、どんだけデカいかは一目瞭然でしょう。
しかしながらオレは、「さらに巨大化せよ」と命じて釈放してやりました。


8月12日 奄美市名瀬有良の漁港の防波堤にて。

イトヒキアジの幼魚。


8月16日 奄美市名瀬知名瀬の漁港の防波堤にて。

タテフエダイの幼魚?
ピンクの唇(?)がとってもセクシーでした。

つづく


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6、7月の釣果 後編

2009年09月07日 01時30分04秒 | 日々是精進
これは、6、7月の釣果 前編の続きです。


7月18日 奄美市名瀬知名瀬の漁港の防波堤にて。

ネバリ(方言名 和名はカンモンハタ)。
あらためて見ると、目玉が飛び出して凄い顔つーかオモロイ顔つーか。
一応、食える部分有りって感じだったのでキープ。


7月18日 奄美市名瀬末広町の郷土料理店にて。

プロにお願いして、きれいに唐揚げにしてもらいました。
その日はお腹に何も入らない状態だったので、翌日、電子レンジでチンして戴きました。
モチモチした食感で美味しかった♪


7月18日 奄美市名瀬知名瀬の漁港の防波堤にて。

オニオコゼ)。
適当に深みに投げたら、メンド臭そうに釣り上げられたのがコイツ。
背びれには毒がある(死ぬほどじゃないが、激痛らしい)というのは知ってたから、注意して網に取り込んで防波堤から垂らしてたら、網を食い破って逃げやがった。
生物全般、醜いヤツには味があるっていうので楽しみにしてたから今でも口惜しい。
それ以来、同じような深みを何度も狙ってるんだけど・・・。


7月18日 奄美市名瀬知名瀬の漁港の防波堤にて。

おそらくハナミノカサゴ)。
コイツもさしたる抵抗を見せずにメンド臭そうに釣られてました。
2リットルのPETボトルと大差ない大きさだったので、
「さらに成長せよ。目指せ1m」と命じて解放しました。
ちなみに、たくさんあるヒレの全てに棘があって毒があるそうです。
そんな事はちーとも知りませんでしたが、ヤバそうだと直感してPETボトルで堤防から押し出し。
釣られた時以上にメンド臭そうに泳ぎ去る姿が印象的でした。


7月20日 奄美市名瀬知名瀬の漁港の防波堤にて。

なんかの幼魚でしょう。
調べる気にもなれません。
教えていただける奇特な方はコメントください。
近くの方ならダツを(釣れたら)差し上げます。


7月25日 奄美市名瀬知名瀬の漁港の防波堤にて。

リュウキュウヤライイシモチの子供。
子供とはいえオトナ同様、鋭い牙が生えてます。
別な時ですが、コイツには恨み骨髄(それはオオゲサ)なので、日干しにして息の根を止めた後に、釣り針に餌として刺してやりましたが、まったく相手にされませんでした。
餌としてすら役に立たないとは、と以前にも増して嫌いになったオレです。


7月26日 奄美市名瀬知名瀬の漁港の防波堤にて。

自分で釣ったワケじゃないんですけどね。
コイツに関するハナシはこちらでドウゾ。
ちなみに、この写真がなんとなくオカシク見えるという方は、むしろ正常です。
背中側から撮った写真を上下逆にして載せてるんで。
なんでちゃんと撮らなかったかって?
この時点では完全に死んでたけど、やっぱコワイからさ。


7月28日 奄美市名瀬有良の漁港の防波堤にて。

これもネバリ(方言名 和名はカンモンハタ)。
こういう小さな斑点がたくさんあるヤツの方がポピュラーです。
ちょっと食べるにはカワイソウなサイズだったので、記念撮影後に解放しました。

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6、7月の釣果 前編

2009年09月04日 01時43分28秒 | 日々是精進
5月の釣果 前編後編からおよそ3ヵ月半の沈黙を経て、ついに6、7月の釣果の発表です。
とか言うほど大袈裟なモンじゃないけどさ。


6月30日 奄美市名瀬知名瀬の漁港の防波堤にて。

ロクセンフエダイ
成長すると30cmほどになるといいますから、コイツは人間で言えば高校生くらいでしょうか。
はじめて釣ったので、名前も、食べられるかどうかも判らず、記念撮影後にお帰り願いました。


7月2日 奄美市名瀬知名瀬の漁港の防波堤にて。

こちらは同じくロクセンフエダイの子供。
尻尾の手前の黒い大きな斑点が、子供の印みたいです。


7月2日 奄美市名瀬知名瀬の漁港の防波堤にて。

リュウキュウヤライイシモチ
小さいけど、これで立派な大人サイズです。
歯が凄い。鋭い牙が並んでます。
キビナゴの餌なんか付けて投げると、コイツのチビどもがわらわらと群がって、あっという間に柔かい腹側から食べ尽くしてしまいます。
”奄美のピラーニャ”と個人的に呼んで憎んでおります。


7月9日 奄美市名瀬有良の漁港の桟橋にて。

オジサン
冗談みたいですが、正式な和名です。
つまり、魚の学会で発表される正式な論文の題名が『奄美大島におけるオジサンの求愛動作と生息地域の関連』であっても不思議ではない。
もちろん、この『生息地域』は住用湾だの焼内湾だのであって、屋仁川ではアリマセン。


7月13日 奄美市名瀬大熊の漁港の防波堤にて。

ツマジロモンガラ


7月16日 奄美市名瀬有良の漁港の桟橋にて。

ダンダラトラギス


7月16日 奄美市名瀬有良の漁港の桟橋にて。

たぶん、トラウツボ
普通のウツボの南限は、鹿児島辺りまでだそうです。
トラウツボはあまり大きくならないようですが、こいつは小学生サイズか。
暗くなって、「もう帰ろうか」と竿を上げたら針を飲み込んでました。
解放したかったのですが、針を外せず、安楽死させました。
そういう日は、帰りの気分も暗くなります。

つづく


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初心、忘るべからず

2009年07月21日 08時46分25秒 | 日々是精進
ごくたまにですが、gooのブログ検索で《奄美 島唄》とか検索してみることがあります。
先ほど見つけたのがこの記事
記事の主体となっている2冊の本のことはどーでもイイんですけど、うしろから2つ目の段落には、寝惚けアタマにピリリと感じました。
腹を立てたわけではアリマセン。その反対。

もう1年以上も、意図的に文章を薄っぺらく軽くするようにしてきました。
その結果かどうか未だ判ってはいませんが、いくらかこのBLOGを読んでくれる人が増えたような気がします。
『褒められて伸びるタイプ』とか言う人が多い昨今ですが、
1.そこらのボンクラ(オレのこと)にとって、褒められて伸びても限界が低い。
2.別に後世に残るようなモノにしたいとは思わんケド、他の人と同じことをやりたいワケじゃない。
ちゅうことを思い出させていただきました。

そんなことで、再び「こんなダルいモン、2度と読まンわ!」と皆様に思っていただけるよう、再起を図りたいと思います。









10月くらいになって少し涼しくなったら、ね
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日食撮影実験

2009年07月20日 12時08分25秒 | 日々是精進
昨日の日食眼鏡テストから、さらに進化しました。
もうヤケです。
行くトコまで行ってやれ。

あ、ちなみに今回は画像をクリックしても大き目の画像は表示されません。
それほどのモンじゃありませんから。

まずはホームセンターで、色付きのファイルホルダを購入。



オレはこのキャラクターが嫌いなので、心楽しく切り刻みます。

余分な色が付いてないところを短冊状に纏めて、

デジカメのレンズに被せるワケです。
とりあえず6枚の短冊を用意して、太陽の明るさ次第で被せる枚数を増減させれば、

4枚+高感度モード
露出時間:1/30
ISO:1600
f値:3.3


4枚+夜景モード
露出時間:1/15
ISO:800
f値:3.3


3枚+プログラム・モード
露出時間:1/30
ISO:1600
f値:3.3


4枚+マニュアル・モード(シャッタースピード優先)
露出時間:1/160
ISO:1600
f値:3.3

手持ちでこれだけ撮れるんだから、三脚に立てればダイジョウブでしょう。
たぶん・・・

日食撮影実験は未だ終わりません。

コレはなんでしょう?


ちょっとカメラを引いたら、判りますか?


これが実験装置の全体像です。

日食がはじまると、このオタマの小さな穴が、それぞれ日食を映し出すんだとか。
物理学的には納得できるハナシなんですが、
オレは元プログラマーと言っても文系なんでねぇ
これなら、半分しか日食にならない地域でも楽しい写真が撮れるんじゃないかな?
上手くいったらお慰み。
失敗しても当方は一切関知しませんので何卒ご承知置きを。
材料費はオタマが105円、まな板が105円の〆て210円
これなら失敗してもモンクは出ないだろう、言わないでネ、と。

ともかく本番も実験です。
晴れるといいなぁ
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日食眼鏡テスト

2009年07月19日 02時28分45秒 | 日々是精進
昨日、職場で注文していた日食眼鏡が届きました。
オレ用とデジカメ用の2個。
〆て300円也
注文取る前に普通の商店で買っちゃった人は、
箱付きで1個380円也。高価い箱ジャヤ~と。
で、本日午後1時過ぎにテストしたのが以下2つ。



露出時間:1/13
ISO:6400
露光補正:0.0
f値:3.4



露出時間:1/8
ISO:800
露光補正:0.0
f値:3.4

これはマズイぞ
連休中に100円ショップで下敷きを買ってテストしなきゃ。

あ、それと面白い実験を思いついた。
これも100円ショップで材料を買えるし、皆既日食にならない地域でも使えるワザだ。
明日か明後日、時間があったらテスト結果を発表しますのでパクってください。
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5月の釣果 後編

2009年06月20日 01時23分13秒 | 日々是精進
これは、5月の釣果 前編の続きです。
イヤ待て。
続きというのはチトおかしいな。
前回は5月17日と30日の釣りの成果で、今回は24日の結果なのだからねぇ。

で、その5月24日は大潮だったので、まずは貝獲りに。
サンゴが死んで岩になって、磯を広く覆ってる。
その岩にあいた穴にサザエさんが棲んでいるのを発見。


5月24日 龍郷町戸口の磯にて。
正確にはチョウセンサザエ
殻に棘がないのは、穴の中に棲んでいるから。
岩場の海底に棲む普通のサザエは、潮流に流されまいとして殻に棘が出来たんだと。


5月24日 龍郷町戸口の磯にて。
岩になったサンゴの隙間の、その隙間の水深は、深いところでは10mほどにもなるんでしょうか。
黒い影はキビナゴの群れ。
捕虫網ですくうだけで、一晩のおかずくらいは獲れそうです。
次回の課題だね。


5月24日 龍郷町番屋の漁港にて。
潮が満ちてきたので釣りに変更。
平日だろうが雨が降ろうが必ず釣り人がいる龍郷町の番屋(ばんや:地名です)へ。
一緒に行ったN君が釣り上げたのがこれ。
カワイイねー。
当然、記念撮影後にお帰り願いました。




5月24日 龍郷町番屋の漁港にて。
続いてオレの釣竿を撓らせて上がってきたのがコイツ
奄美ではアバスと呼び、白味噌仕立ての汁になります。
しかし、このサイズでは手間が掛かるだけ。
記念撮影後にお引取り願いました。


5月24日 龍郷町番屋の漁港にて。
N君の第2の獲物がコイツ。

あまりにもカワイイ獲物続きに2人とも我慢できず、龍郷町龍郷へ移動。
N君はイカ釣りに切り替え、オレはブダイの少年サイズ(20cmほど)を釣り上げましたが、記念撮影を忘れました。

貝獲りの獲物と合わせて屋仁川の《窪田達雄の店》に持って行ったのですが、ひとっ風呂浴びてる間にブダイは食われちゃいました
サザエは喰ったけど。

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5月の釣果 前編

2009年06月17日 00時21分19秒 | 日々是精進
別にネタにつまってるわけじゃありませんが、とりあえずこんな具合ですってなことで。


5月2日 奄美市名瀬有良の漁港の桟橋にて。
タスキモンガラのようです。
タバコの箱よりちょっと大きい程度なので、15cmくらいか。
もちろん、この後、海に還してあげました。


5月2日 奄美市名瀬有良の漁港の桟橋にて。
どうも、アイゴの子供らしい。
もう1匹同じようなのが釣れたんでキープ。


屋仁川の《窪田達雄の店》に持って行ったら、「臭くて刺身には出来んよ」とのことで唐揚げになった。
で、このBLOG記事用に調べたら、アイゴ料理のページを発見。
きっちり食べる釣り師というのは、カッコ良いですな。

で、いい気になって再び有良へ。
しかし、柳の木の下の泥鰌の数はそれほど多くはない様で。


5月30日 奄美市名瀬有良の漁港の桟橋にて。
『釣れんなぁ』とため息をついていたら、自転車でやってきた小学生が釣り上げました。
なんていうサカナだろう。


5月30日 奄美市名瀬有良の漁港の桟橋にて。
こっちはベラの仲間でしょう。
これも少年が釣りました。


5月30日 奄美市名瀬有良の漁港の桟橋にて。
半日かけてこいつだけです。
よくまぁこんなミニチュア・サイズを釣り上げたもんだ、とオノレの技術にしばし陶酔・・・するワケないだろって。

つづく


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サンシン練習再開

2009年03月30日 00時56分50秒 | 日々是精進
最近、どうも大ネタが続いているので、たまにはちょっと気を抜いて。
少し前のハナシになりますが、15日(金)夕方、永田橋市場での毎週恒例カンモーレ・ライブに行ってきました。
毎週恒例といっても、オレははじめて。
平日の早い時間ですから、たまたま近所に居ない限り、行けないモンです。
お昼のカンモーレ市場は第56回と銘打ってたからもう1年以上も続けてるのね。エラいもんです。



ライブの出演は当原ミツヨさん。
知ってる人は知ってる、平成元年に民謡日本一になった島唄の名人です。
島の北部で唄われる笠利(カサン)唄では、昭和54年に日本一になった築地俊造さんと並び称される方です。
本業は主婦兼大島紬の機織り。
共演は山田武和さん。地元の民謡大会では毎年のように入賞している名人です。



照明が普通の蛍光灯で、しかもオレのカメラですからちっともワカンナイと思いますが、大島紬の着物がとても綺麗です。
永田橋市場というのは、奥行き15mほどの店内に、間口2間程度の小さなお店(乾物屋、総菜屋、魚屋etc)が並ぶ超レトロな商店街。
そのうち1区画分がステージに、向いの2区画分が客席です。
客席の大半というか、ホトンド全部というか、ご年配の方々ばかりです。
46歳のオレも、若造・青二才に見えて、すこし若返った気分です。



ライブの終わりに「六調」という賑やかな歌を演るんですが、上の写真で太鼓(ちぢん)を持ってる森さんが「おれは指笛(ハト)を吹くから」と逃げたので、急遽、オレが太鼓(ちぢん)を打つことになりました。

山田さんと合わせるのはこれが初めてなら、太鼓を打つのも久しぶり、緊張で肝がチヂンだ、なんてオヤヂギャグすら思いつかない状態で打ったのですが、周りはどうだったんだろうなぁ?
いくらかは踊れたんだろうか。
褒められもせず貶されもせず、だったからイイ方に解釈しとこっと。

終演後に当原さんに「練習してる?」と聞かれ、「明日からやります」と答えて逃げ出したオレ。ナサケないなぁ。
ところがその夜、屋仁川の「窪田達雄の店」から呼び出され、行ってみると年代モノのカッコイイ三味線を店主たっちゃんが自慢げに見せるので、ついつい弾いてしまった。
胴のオモテが破れたので合皮張りだけど、ウラが本皮(ニシキヘビ皮)で、スゲーいい音。
でもネックの形状がちょっとオカシクて弾き辛い。
でもイイ音。竿が極太(ヘンな想像すんなよ)で、さわり心地もイイ。
でもネックが・・・。以下しばらく繰り返し。

そんで触って遊んでたら、ひさしぶりにちゃんと練習したくなってきた。
てコトで、三味線の練習を再開することにしました。
なんつーコトをあちこちで言い触らしていたら、
「ちょっとおせーて」という命知らず奇特な人がチラホラと。
「わたくしは、人様に教えを垂れるような、そんな偉い人ではありません」とかふんぞり返って言ったら、
「いいじゃん、ちょっとだけ、サワリだけだヨ」
知らねーぞ、みんなそういってドツボに嵌まるんだぞ、と聞こえないように呟くオレ。

「ちょっとおせーて」の人々が本気で言ってるかどうかは別にして、ぼちぼちとサビ落しをはじめてみました。
でも『雪やこんこん』とか『夕焼けこやけの赤とんぼ』とか弾いて遊んでるのが半分以上だから、本気で練習してんのかいっ、と思わず自己ツッコミしてるんですが。
奄美では、古い方言で『さむしん』とか『さむしる』というので、三味線が正しい呼び方になるようですが、とりあえず判り易いかな、とタイトルでは『サンシン』にしてみました。
まぁ、どっちでも通じるからイイんです。

あ、忘れるところだった。
TVで有名な『奄美のビッグ・ダディ』が、翌週の永田橋市場に出演するという話なんですよ。
太鼓(ちぢん)を叩き終えてアワアワやってる時に聞いたんで、そのまま聞き流してたんですが、永田橋市場の情報を小マメに載せてるなぜ まち色ブログにも写真が載ってました。
ほぇぇ。スゲーな、超満員やんけ

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トリよ、トリよ、トリたちよ

2009年03月11日 00時16分51秒 | 日々是精進
これは、ラグーンまたもや?のおまけです。

4年間ほど使った先代のデジカメ Canon PowerShot A60 は、カメラのシロートであるオレからすると、なかなかマクロ撮影が得意なヤツで、イイ気になって小動物やら昆虫やらを撮りまくりました。
結構たくさん撮れたので、奄美のフツーの生き物たちなんてカテゴリーを設けて

こんな写真ばかり並べて悦に入ってたのをご存知の方もいらっしゃるでしょう。
そのPowerShot A60が酷使のためにご臨終(まだ治せるかもしれないケド)となり、新たに購入した Panasonic DMC-LZ10 は30mmのワイドレンズが売りなんですが、どうもオレの知識と能力ではマクロ撮影がうまくいかない。
そんで昆虫撮影から遠ざかって、もっぱら景色を撮る方に重心が移りはじめました。



そんなこんなで早1年弱(正しくは11ヶ月)。
景色なんてのは、ある程度天気が良くないと撮ってたって面白くないもんですな、とワカリキッタことを今さらながらに思ってみたり。
こんな曇天の日にはナニを撮ったらいいんだろうか、と悩むともなく考えていたら・・・。



あら、トリなんか飛んでるじゃないの。
そーいえばこのデジカメ、今じゃどうだか知らないけど、発売時には『光学ズームとデジタルズームで最大8.9倍ズーム』とか言って、コンパクトデジカメでは高性能な部類だったのね、と都合よく思い出してみたり。



まぁ、さすがにコンパクトデジカメで飛んでるトリを撮影するのは、電子レンジで一流シェフに挑戦するようなもんですから、最初から狙う気もありませんが、こんな電線に停まってるトリでも、なかなか最初から上手く撮れるようなもんじゃありませんな。
懲りずにぼちぼちと精進するつもりです。
と、長々しくクダランことを連ねましたが、要は「このトリ、なんてーの? 誰かおせーて」ちゅうことです。

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加計呂麻 爆釣の夏

2008年08月28日 02時08分42秒 | 日々是精進
すでに日焼けあとの皮膚も一部が剥がれはじめるほどの昔話となりましたが、8月14日から16日まで、3泊4日の加計呂麻キャンプに行ってまいりました。



今年は、奄美大島では通例とされている旧盆(旧暦7月15日)が新暦(太陽暦)の8月15日と重なるため、現在の仕事先でも比較的休みが取り易いということもあって、
「なん年かぶりで加計呂麻に行こう!」と一人勝手に盛り上がっていたところに、Iターン仲間のN君が「どっか行きませんかぁ?」と連絡してくれたので、渡りに舟(事実、加計呂麻にはフェリーで行きます)と一緒に行くことになったのだ。

さて、今回の加計呂麻キャンプ、オレには心に秘した大きな目的があった。
それは、釣りである。



思い起こせば2003年(平成15年)12月1日、時刻までは覚えていないが移住者として名瀬港に上陸した時より4年8ヶ月と2週間、決してマジメにやったとはどのような基準に照らしても言えないが、それでも20回くらいは釣りに行っただろう、その全て・トータル・総計の釣果は

ボウズであった。

なんにもなしのゼロの皆無だったのだ。

中でも口惜しいのは、一昨年の春の連休に、同じ加計呂麻同じ実久(さねく)の海で竿を出した時である。
午前中いっぱいを釣りに費やしたのだが、綺麗さっぱり、アタリもない(ちなみに、アタリ・コウスケが同じ頃に加計呂麻の南の方に来てたはずだ。そうか、アイツがいけないのか)。
売店のオヤジがわざわざ見に来て「ここで釣れないなんてことはありえん」とか言いやがって、それでも妙にくすんだ海の色を見て納得していたのだった。



ここまで詳細に、微に入り細を穿った説明でかなり多くの人々にご理解いただけたのではないかと思うのだが、今回の加計呂麻キャンプは、移住5年目にして釣りというジャンルの総決算となるのだ。何か釣れれば。
もちろん、こんなことを人前で言うほどオレも阿呆ではない。
同行のN君に「あっ、釣竿だ」とか言われても「いやー、馬鹿みたいに荷物ばっかり増えちゃったね」とか空惚けていたことは言うまでもない。



さて、新装開店したフェリー加計呂麻の専用岸壁から乗り込んだオレとN君は、さしたる出来事もないままに加計呂麻島瀬相港に到着する。
目指すは島の北端にある実久集落である。
先行するはオレのオフロードバイク・SUZUKI DR250R。
製造12年目を迎える、ド旧車・整備不良ではあるが、まともな直線は200mと続かない加計呂麻の道では、後ろを走るハーレーの1200ccのことを案じる必要はない。
それでもちょいちょいミラーを覗き込んでいたが、そのうち気付いた。
こちらのエンジン音とメットの風切音の隙間に、ハーレーのドコドコという音がしっかり聞こえるのだ。
たいしたもんだ、さすがハーレーと感心する。



さて、到着初日は、オレは何もしない。
テントを立てて(天気が良く、風も弱いのでペグすら打たない)、あとはぼーっとしてビールを飲んでみたり、持参の三味線を弾いてみたり、すぐに飽きたり、またビールを飲んでみたり。
夕方、バス運転手の徳島勝郎兄が帰ってきたので、島唄の話をちょっとしたりでその日はシャワーを浴びて寝た。

翌日、用意していたナンに特製ピリ辛サラダを具にした朝食をしたためると、グズグズと後片付けをしてから釣りに行く。
若さ溢れるN君は、オレのナマケモノペースに付き合いきれず、とっくに海に入っている。
歩いても5分ほどの桟橋に単車で行くと、まずはドッグフードを餌にして釣りはじめる。
これで釣れたら儲けモノなんだが、いくら南洋ののんびりしたサカナさんたちでもイヌの餌には食欲がわかないと見えて突付くだけで喰いつく気配はない。
ナニ、これくらいは折込済みだよ。
近くの岩場でヤドカリを生け捕りにして釣針につけ、投じた次の瞬間、浮がするすると沈んでいく。



のこのこと上がってきたのがこのカワハギ。
全長で10cm弱か。
それでも、一匹は一匹だ。
4年8ヶ月と2週間。
あまりに小さく、あまりに手応えがなさ過ぎて感動も何もないが、それでも、一匹は一匹だ。
記念写真を撮って、はいサヨウナラ。
その後、餌ばかり取られること数度。
それも次第に間隔があいてきて・・・。
水面近くを進む黒影が3つ。ダツだ。偵察専用ダツに違いない。
赤い、シャア専用ダツが見えたら気をつけろ。
なんて馬鹿を言っていたらとっくに昼を廻ったので、今日の釣りはこれでオシマイ。
昼メシを食べて、またぼけっとして、夕方6時のフェリーでN君は帰ります。

その夜は、熊本から来たという《椎名誠と怪しい探検隊》みたいなオッサンたち(何人かはオレより若いんか、失礼シマシタァ)とちょっと飲んでからテントに潜り込んで、暑苦しいな、眠れるかな、と思っていたら熟睡していた。



翌朝は、前日の残り物で(真夏の南の島のキャンプでも、ちょっと工夫をすれば一度の調理で2食できるのだ。ナマケモノの智慧だね)済ませ、ヤドカリを捕獲すると桟橋へ。
すると今度も投げた、喰ったのタイミングでカワハギが上がる。
サイズは前日に釣ったのとほぼ一緒。
記念撮影は省略して、サヨウナラ。
何度かヤドカリを補給して、通り雨にも降られて、「結局チビのカワハギ2匹かよ」と思いはじめたところにやってきたのがエラブチ(ブダイ)の子供。
この桟橋からは、知識と腕がある人ならかなりの大物が狙えるのだが、オレ程度のヘタクソにとってはエラブチは最上級の獲物である。
ではあるのだが、子供じゃあねぇ・・・。
てことで記念撮影後にお別れ。



さらにヤドカリを捕獲して、それでも投げるそばから餌を取られて、いい加減嫌になってるところにやってきたのがコイツ。
ネバリだ。
強烈な引きで、最初はテトラを釣ったかと思ったほど。



ちょっと小ぶりだが、立派な食用サイズ。
とはいえ、コイツを調理できる道具と調味料は、今回は持参していない。
記念撮影をしてお別れとなりました。

連続ボウズ記録も止めたことだし、久しぶりのキャンプで準備がボロボロだしで、あと1日の余裕は別のことに使うことにして、午後のフェリーで帰ります。

ナニ? タイトルに偽り有りだ?
だから何度も言ってんじゃん、4年8ヶ月と2週間て。
オレにとってはこれでじゅうぶん爆釣なの!



ところで、このトリのこと、知ってる人がいたら教えてください。

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太極拳を教わったのだ

2008年05月20日 00時36分24秒 | 日々是精進
「朝8時集合」ということで、
「行けるワケねーだろ」と思っていたら、珍しいことに7時半に目が覚めた。
場所は家から歩いて6分走って5分のうどん浜公園。
「写真だけ撮って来よう」と出掛けると、老師と弟子A・Bの3人しかいない。
なんで? ときけば、
「Tさんのクルマのバッテリーがあがって2人レスキューに行った」
ちなみに弟子Bは夜の仕事からそのまま来たので、完全に見学体勢。

マンツーマンでの老師の指導を見ながら写真を撮っていたけど、退屈なので参加する。
まずは呼吸法から。
これがオモシロイ。
横隔膜を意識するのは普通の腹式呼吸と一緒なんだけど、
吸うときに横隔膜を上げて、
吐くときに横隔膜を下げるんだ。
これで胸郭(アバラ骨)を前後に拡げて、ついでに息を吐くときに下腹が出るように意識して、「内臓の循環を良くする」んだって。
ちなみに、西洋式発声では、
吸うときに横隔膜を下げて、
吐くときに横隔膜を上げる、
胸郭はなるべく動かさない(胸郭よりは腹部の動きを意識する)、
この動作を助けるために舞台俳優や声楽家は腹筋を鍛える(横隔膜自体は不随意筋といって、それ単体では自分の意志で動かせないので腹筋を使って間接的に動かす)んだ。
若い頃、「ちゃんと声を出すために、これこれこうしなさい」と教え込まれたことの真逆に近いことをやるわけだ。
意識するほどデキなくなるオレ。
ヤバイ、ハマリそうだ

声を出すことを長年、観察してきて(オレの場合、うたうことよりもかたることの割合が多かった。最近、うたうことの割合が急増中)、「日本古来の発声って、ドンナモンなんだろうな?」つー漠然とした疑問がアタマの中をもぞもぞと動き回っている。
もちろん、能や歌舞伎なんかを齧ってみればそういう疑問は解消されるんだろうけど、オレにとってこの疑問は《解決したい》疑問じゃなくて《いろいろ遊んで愉しむ》ための疑問だから、べつに解消を急ぐ必要はない。
太極拳と「声を出す」ことは直接の関係はなさそーに見えるけど、呼吸法とはすなわち発声法である。
しかもゆったりした動作でむやみに心拍数を上げないのだからして、オレの(いくらか衰えの見えはじめた)脳細胞はヒサビサにいい刺激を受けたのだ。
しかし、なかなかムズカシイな、この呼吸法



弟子たちが徐々に揃ってきたので、老師は型の指導に移る。
TVでたまに見るあの、どっちかというと《マヌケな》動作だ。
途中、途中で老師が動作の意味を説明してくれる。
サスガに武術だけあって、それぞれブッソーな意味があるんだね。
片足を前に出したら、次は手首の力を抜いた両手を肩の高さまで前に出して、引き足側に引く動作。
これは「相手の方を掴んで手前に引いてバランスを崩す」動き。
続いて引いた両手を胸の高さで押し出す動作。
これは「バランスを崩した相手を押し倒す」動き。
カラダに左側に『大きなボールを抱えたつもりで』両腕でわっかを作り、上に上げた手を下げるのは
「相手の蹴りを抑える」動作、
下に構えた腕はミゾオチの前に出して「相手の接近を阻止する」動作。
説明が難しいんで他は省略、つーか、だいぶ忘れたし。
老師のオモテの顔は、誰よりも品行方正を求められる職業なんで、ブッソーな意味を説明しながらもそれなりに抑制が効いてるんだけど、これが超武闘派のタナカ・リジチョーだったらなどと思い出し笑い。

ふだん使わない筋肉を使ったのか、終わって家に帰ろうとしたら、早くも両足の付け根がダルくなっていたのだった。

ちなみに、白いカンフー着が老師。
指導を受けているのはオレではありません。

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あけましておめでとうございます

2007年01月05日 06時29分50秒 | 日々是精進
選挙の(きょ)(こぶし)が違う字だというのを最近になって知った。

遅れましたが、新年明けましておめでとうございます。
新年を機に、というのも恥ずかしい話ですが、いくつか新しい試みに取り組むことにいたしました。
『新しい』というのも少し語弊があるかな?
昔やってたことを復活させたり、別な角度からやり直したり、ということです。
このまま毎日をおくっても、八方塞がりだということに漸く気付いたってワケです。
厄年も明けたってことで、少しだけスロットルを明け気味にやっていこうと思います。
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おてまえをいただいてきました

2006年06月22日 07時35分01秒 | 日々是精進
バイト先の若い人に誘われて、おてまえをいただくことになった。
生まれてはじめて、のことである。
キョーミシンシンてやつである。
正式な会ではなくて流派の同好会みたいなもので、集まって軽くおさらいをするのに
「人数が少ないと気分が出ないから、興味がある人、誰でも来てね」てことらしい。
ついでに、「興味があったら仲間に入りませんか?」つー趣旨も含むらしい。よーわからんが。

中世の日本における茶道というものを、むりやり現代の日本に置き換えれば、カラオケである。
非日常的な空間に身を置いて、日常的な自分とは違う存在になりきるのだ。
一種のお芝居といっていい。
そーゆーのは、オレは得意である。
いちおー、演出家だしな。
つーわけで、日本独自の文化である茶道について、堂々たる付け焼刃で詳しく説明してあげるので、
その方面に疎い方は、できるだけ有難がって読むように。

まずはじめに、茶の席において、主(あるじ)と客の関係性は絶対であり、入れ替わることなどありえない。
お芝居の中で、二つの役柄が入れ替わらないのと同じだ。
客の中でもメインの客とその他の客は、固定された役割を演じることとなる。
茶道は、その成立においての影響を強く受けたとされる。
ほぼ同じ時期にが成立したのだが、こちらも禅の影響が濃いのだという。
そして能の場合、シテとワキと呼ばれる主役とその共演者がストーリーを展開させるのだが、こちらの関係性も絶対的である。



テクノロジーの進歩は、あらゆる分野に及んでいる。
写真では判らないが、電熱線の周囲には炭の模型が「流派の正しい置き方」で配置されているのだという。
本式の茶会では、組み立て式の囲炉裏セットを使うのだという。これか?



掛け軸、生け花は、不可欠なセット。
「茶道」というのは、実際にお茶をいただくよりもずーっと前からはじまっているのだ。
茶室」という空間に至るまでの経路も含めて、カラオケならばイントロだと思えばいい。
茶室に入ってからも、芝居ッ気たっぷりの手順は続く。
客は掛け軸や花を見て「誰の作品なの?」とか「なんでこれを飾ったの?」と聞かなくてはならない。
そういう質問をした方が失礼に当らないというエチケットと思えばいい。
主(あるじ)の側も、たとえそれが事実でも「これしかないから」なんて答えずに、
「かくかくしかじかでゴザイマス」と答えることになる。
つまり、そういうやりとりを成立させるために掛け軸と生け花が必要なのだ。
これは、観客無しのお芝居ではないか。



畳の縁から八寸の位置に膝が来るように座る。
この位置関係について「茶道は戦国時代に発達したもので、床下から敵が・・・」なんつー説明をいただいたのだが、
畳の縁を舞台のツラ(端)と見立てれば、「ぎりぎり前の美しい位置」であることは一目瞭然だ。



主(あるじ)は茶を点(た)て、客に供し、聞かれたことについて短く答える。
決して、「秋田の事件は…」とか「ポスト小泉ってアンタ、郵便局を減らそうってのはアノひとでしょ。ポストの話が多い人だねまったく」とか言ってはイケナイのである。



抹茶そのものは、器の底にちょこっとあるだけだし、混ぜたり廻したりですっかり醒めちゃってるかと思ったのだが、意外と温度が高い。



自分が飲み終えたら茶碗を、全員の客が飲み終えたら茶器(茶の容器と抹茶の粉を移すための柄杓)をしげしげと眺めて
「銘は?(アナタはこれにどんな名前を付けてるの?)」とか「作は?(誰が作ったの?)」とか質問する。
主(あるじ)はそれに対してもっともらしく答えるのだが、これなんかカラオケで珍しい曲を歌ったヤツに
「ねぇねぇ、それって誰の曲?」とか聞くようなものである。
400年経っても、ニンゲンは同じようなことやってんだなぁ、と思うと楽しくなってくる。
もちろん、これも手順であって、たとえそれが避けられない現実であったとしても
「そこらにあったものです」とか「さっきダイソーでね」というのは許されないんである。

茶道は、その初期において、戦国大名のほかに富裕な商人によって支持された。
当時の日本には焼き物(磁器)といえば全て輸入品であり、つまり、茶碗というのはインポートのブランド品であった。
秀吉の朝鮮出兵の際に、参戦した大名たちが朝鮮半島から陶工たちを拉致してきて、ようやく日本でも磁器の製造がはじまった。
拉致された陶工たちに対する待遇は悪くなかったようで、彼らは朝鮮から家族を呼び寄せていたという。
話の展開がこうなると、うかつにギャグを入れられないな
とはいえ、磁器の輸入に莫大な金銭が用いられたことは確かなようで、徳川幕府の鎖国も、この辺が原因の一部だとも思われる。
ついでだからさらに続けると、明治維新を推進した薩長土肥のうち、薩摩と肥前は密貿易で上げた利益を武器購入に充てた(もちろん、薩摩藩は奄美大島からの砂糖生産でも大きな利益を上げた)。
もちろん、この密貿易では武器購入の原資たる外貨の獲得がメインだったことは間違いないのだが、
積荷の隅っこに景徳鎮あたりの磁器がひっそりと載せられていても不思議ではない。
奄美大島でおてまえをいただくと、いろいろ想像してしまうのだ。
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