南方単車亭日乗

奄美大島にIターンした中年単車乗りが、てげてげに綴ります。
はじめての方は、最初に《ごあいさつ》をお読みください。

11月のフツーの生き物たち 10

2008年08月29日 01時45分41秒 | 奄美のフツーの生き物たち
おヒマでしたら、11月のフツーの生き物たち 9もご覧ください。

「フツーの生き物たち」、今回も昨年の11月にフツーに見掛けた生き物たちです。



リュウキュウズアカアオバト
2006年11月26日、奄美市名瀬おがみ山公園にて撮影。

いちおう、この『フツーの生き物たち』と『旅案内』を、「定番」と呼んでるんですが、昨秋からどうも滞りがちで、写真はセレクトして準備できてるんですが、文章のほうが追いつかない。
そこで前回は時事ネタを取り上げてみたんですが、別段どこからも苦情は無いようで、つーか、誰もそんなこと気にしちゃいないんだろうと。
それに味をしめて、今回も時事ネタです。
たぶん、大ネタになると思う。
1回で終わるかな?
お題は、『21世紀の火薬庫はロシア周縁部』。
読む気なくした? それならそれでよし。



リュウキュウズアカアオバト
2006年11月26日、奄美市名瀬おがみ山公園にて撮影。

2008年8月8日午後8時8分(中華人民共和国時間)に賑々しく開幕した北京オリンピックの影で、グルジア軍が同国の南オセチア自治州に軍事侵攻しロシア軍と衝突した、というニュースが埋め草みたいに報じられた。
グルジア、と言われて「ああ、あそこね」と頷ける人はそう多くはないだろう。
面倒かもしれないが、ここをクリックしてもらいたい。
右の青いのはカスピ海、左は黒海である。
北隣はロシア、南西はトルコ共和国、真南にアルメニア共和国、南東に接するのがアゼルバイジャンで、この2ヶ国の南はイランという位置関係である。
なお、北隣はロシアと簡単に紹介したが、実際は8つの共和国(事実上ロシアの属国)と5つの自治体が南部連邦管区という地域を構成している。
この8+5の自治体のうち、有名なチェチェン共和国ではロシアからの独立を求めて内戦状態が続いている他、ダゲスタン共和国でも独立派がテロ活動を行い、イングーシ共和国では独立派とロシア帰属派で内戦状態が発生(現在は燻っている)し、それに北オセチア共和国が巻き込まれて・・・という図に書いて説明してもなんだか判らない、判った気になるほど疑問が増えていきそうな地域である。



チャバネセセリ
2006年11月5日、宇検村宇検にて撮影。

20世紀の中頃から終わり近くまで、紛争とはイデオロギーの対立であった。
資本主義と社会主義の2大イデオロギーが対立し、そのどちらかに仲間に入れてもらわないと、誠治や経済の主張は何もできなかった。
現代の紛争は、民族対立と宗教対立である。
グルジアは紀元前にローマ帝国の支配下に入り、南隣のアルメニア共和国と共にキリスト教徒が絶対的多数を占める。
一方の南部連邦管区の13の自治体は、第2次大戦前後にスターリンによって生え抜きの住民たちが多くシベリアやカザフスタンに強制移住させられ、その後釜にロシア人が移り住んだ(時代はかなり前のことになるが、文豪トルストイもこの地方への移住を考えていたという)。
のちに移住させられた者やその子供らは故地への帰還を許されるが、土地は移住してきたロシア人のものとなり、帰還した者たちは山間地に住むことになった。
このため、この地方の民族別分布図を作ると、壮絶なまだら模様になる。
宗教は、ロシア系以外はイスラム教(古いスーフィズムが主だったが、近年はスンニ派が台頭)を信仰している者が多い。
民族は、国や自治体と同じ(13自治体とロシア)かそれよりも多い程度の数であり、生活基盤はあくまでも村の単位である。



マダラコオロギ
2006年11月2日、奄美市名瀬おがみ山公園にて撮影。

八百万(やおよろず)の神々と仏教が同居しているうえにクリスマスに浮かれ騒ぎ、なおかつ無宗教を標榜する多くの日本人にとっては、なんで宗教が違うくらいで戦争になるのかマッタク・チットモ・カンペキに理解できないのが標準なのだが、新旧の違いこそあれキリスト教に全身が浸かった状態の西欧とアメリカの一部の人にとっては、グルジアというのはイスラムの海に浮かんだキリスト教の孤島のようなものらしい。
東欧の崩壊とそれに続くソ連の瓦解を受けて、NATO(北大西洋条約機構)の拡大というのが欧州を巡る時事用語のトレンドになったことがある。
いちおう、2009年にアルバニアとクロアチアが加盟する決定が出て、永世中立国のスイスとオーストリア以外は中立宣言国のアイルランドと、旧ユーゴスラヴィアの大部分を除いてヨーロッパの全てが加盟しているが、どこから見ても『北大西洋』とは無縁そうな国も加盟を望んでいる。



ミノムシ
2006年11月2日、奄美市名瀬おがみ山公園にて撮影。

このグルジアが、その加盟立候補国のひとつである。
NATOの設立に当たって初代事務総長イスメイ(イギリスの元外相?)が言ったのが「アメリカを引き込み、ロシアを締め出し、ドイツを抑え込む」という公式発言。
グルジアが加盟すれば、ほぼ完全な《ロシア包囲網》が完成する。
当然、ロシアが黙っているはずもない。
グルジアにしてみれば、南にイラン・イラク、北にロシアというライオンと熊に挟まれた状況でもあり、《遠交近攻策》は孫子の兵法を読まなくても当然の選択と言うだろう。
このNATO加盟立候補も今回の軍事衝突の伏線になっている。

そのうちつづく


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加計呂麻 爆釣の夏

2008年08月28日 02時08分42秒 | 日々是精進
すでに日焼けあとの皮膚も一部が剥がれはじめるほどの昔話となりましたが、8月14日から16日まで、3泊4日の加計呂麻キャンプに行ってまいりました。



今年は、奄美大島では通例とされている旧盆(旧暦7月15日)が新暦(太陽暦)の8月15日と重なるため、現在の仕事先でも比較的休みが取り易いということもあって、
「なん年かぶりで加計呂麻に行こう!」と一人勝手に盛り上がっていたところに、Iターン仲間のN君が「どっか行きませんかぁ?」と連絡してくれたので、渡りに舟(事実、加計呂麻にはフェリーで行きます)と一緒に行くことになったのだ。

さて、今回の加計呂麻キャンプ、オレには心に秘した大きな目的があった。
それは、釣りである。



思い起こせば2003年(平成15年)12月1日、時刻までは覚えていないが移住者として名瀬港に上陸した時より4年8ヶ月と2週間、決してマジメにやったとはどのような基準に照らしても言えないが、それでも20回くらいは釣りに行っただろう、その全て・トータル・総計の釣果は

ボウズであった。

なんにもなしのゼロの皆無だったのだ。

中でも口惜しいのは、一昨年の春の連休に、同じ加計呂麻同じ実久(さねく)の海で竿を出した時である。
午前中いっぱいを釣りに費やしたのだが、綺麗さっぱり、アタリもない(ちなみに、アタリ・コウスケが同じ頃に加計呂麻の南の方に来てたはずだ。そうか、アイツがいけないのか)。
売店のオヤジがわざわざ見に来て「ここで釣れないなんてことはありえん」とか言いやがって、それでも妙にくすんだ海の色を見て納得していたのだった。



ここまで詳細に、微に入り細を穿った説明でかなり多くの人々にご理解いただけたのではないかと思うのだが、今回の加計呂麻キャンプは、移住5年目にして釣りというジャンルの総決算となるのだ。何か釣れれば。
もちろん、こんなことを人前で言うほどオレも阿呆ではない。
同行のN君に「あっ、釣竿だ」とか言われても「いやー、馬鹿みたいに荷物ばっかり増えちゃったね」とか空惚けていたことは言うまでもない。



さて、新装開店したフェリー加計呂麻の専用岸壁から乗り込んだオレとN君は、さしたる出来事もないままに加計呂麻島瀬相港に到着する。
目指すは島の北端にある実久集落である。
先行するはオレのオフロードバイク・SUZUKI DR250R。
製造12年目を迎える、ド旧車・整備不良ではあるが、まともな直線は200mと続かない加計呂麻の道では、後ろを走るハーレーの1200ccのことを案じる必要はない。
それでもちょいちょいミラーを覗き込んでいたが、そのうち気付いた。
こちらのエンジン音とメットの風切音の隙間に、ハーレーのドコドコという音がしっかり聞こえるのだ。
たいしたもんだ、さすがハーレーと感心する。



さて、到着初日は、オレは何もしない。
テントを立てて(天気が良く、風も弱いのでペグすら打たない)、あとはぼーっとしてビールを飲んでみたり、持参の三味線を弾いてみたり、すぐに飽きたり、またビールを飲んでみたり。
夕方、バス運転手の徳島勝郎兄が帰ってきたので、島唄の話をちょっとしたりでその日はシャワーを浴びて寝た。

翌日、用意していたナンに特製ピリ辛サラダを具にした朝食をしたためると、グズグズと後片付けをしてから釣りに行く。
若さ溢れるN君は、オレのナマケモノペースに付き合いきれず、とっくに海に入っている。
歩いても5分ほどの桟橋に単車で行くと、まずはドッグフードを餌にして釣りはじめる。
これで釣れたら儲けモノなんだが、いくら南洋ののんびりしたサカナさんたちでもイヌの餌には食欲がわかないと見えて突付くだけで喰いつく気配はない。
ナニ、これくらいは折込済みだよ。
近くの岩場でヤドカリを生け捕りにして釣針につけ、投じた次の瞬間、浮がするすると沈んでいく。



のこのこと上がってきたのがこのカワハギ。
全長で10cm弱か。
それでも、一匹は一匹だ。
4年8ヶ月と2週間。
あまりに小さく、あまりに手応えがなさ過ぎて感動も何もないが、それでも、一匹は一匹だ。
記念写真を撮って、はいサヨウナラ。
その後、餌ばかり取られること数度。
それも次第に間隔があいてきて・・・。
水面近くを進む黒影が3つ。ダツだ。偵察専用ダツに違いない。
赤い、シャア専用ダツが見えたら気をつけろ。
なんて馬鹿を言っていたらとっくに昼を廻ったので、今日の釣りはこれでオシマイ。
昼メシを食べて、またぼけっとして、夕方6時のフェリーでN君は帰ります。

その夜は、熊本から来たという《椎名誠と怪しい探検隊》みたいなオッサンたち(何人かはオレより若いんか、失礼シマシタァ)とちょっと飲んでからテントに潜り込んで、暑苦しいな、眠れるかな、と思っていたら熟睡していた。



翌朝は、前日の残り物で(真夏の南の島のキャンプでも、ちょっと工夫をすれば一度の調理で2食できるのだ。ナマケモノの智慧だね)済ませ、ヤドカリを捕獲すると桟橋へ。
すると今度も投げた、喰ったのタイミングでカワハギが上がる。
サイズは前日に釣ったのとほぼ一緒。
記念撮影は省略して、サヨウナラ。
何度かヤドカリを補給して、通り雨にも降られて、「結局チビのカワハギ2匹かよ」と思いはじめたところにやってきたのがエラブチ(ブダイ)の子供。
この桟橋からは、知識と腕がある人ならかなりの大物が狙えるのだが、オレ程度のヘタクソにとってはエラブチは最上級の獲物である。
ではあるのだが、子供じゃあねぇ・・・。
てことで記念撮影後にお別れ。



さらにヤドカリを捕獲して、それでも投げるそばから餌を取られて、いい加減嫌になってるところにやってきたのがコイツ。
ネバリだ。
強烈な引きで、最初はテトラを釣ったかと思ったほど。



ちょっと小ぶりだが、立派な食用サイズ。
とはいえ、コイツを調理できる道具と調味料は、今回は持参していない。
記念撮影をしてお別れとなりました。

連続ボウズ記録も止めたことだし、久しぶりのキャンプで準備がボロボロだしで、あと1日の余裕は別のことに使うことにして、午後のフェリーで帰ります。

ナニ? タイトルに偽り有りだ?
だから何度も言ってんじゃん、4年8ヶ月と2週間て。
オレにとってはこれでじゅうぶん爆釣なの!



ところで、このトリのこと、知ってる人がいたら教えてください。

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ナンコの道は一日にして成らずぢゃ

2008年08月17日 17時58分56秒 | デキゴト
タイトルは、オリンピックの最中ということで納得してください。
そのオリンピックの柔道競技がはじまったばかりの8月10日、笠利町は宇宿漁港にて行われた《あやまる祭り》に行ってきました。

今回のお目当ては『ナンコ大会』と『里アンナ・ライブ』。

本題に入る前に軽くナンコについて説明しましょうか。
対戦者は2人。プラス審判が必要です。
それぞれがナンコ棒と呼ばれる3本ずつの短い(10cm程度?)の棒を持ち、ナンコ盤と呼ばれる将棋盤を半分に切った程度の盤を挟んで向かい合います。
座ってさえいれば姿勢は自由。但し、盤に手が届かないといけません。
向かい合ったところでじゃんけんで先攻後攻を決めると、試合開始です。
後攻側が、3本のナンコ棒のうちから選んで手の中に隠し持ちます(0も可)。
先攻側は、こちらも3本のナンコ棒のうちから選んで、こっちはハッキリ見せます。
そして先攻側は、両者が手に持ったナンコ棒の合計を当てる、という文字で読む限りでは単純すぎる遊びです。

さて、前置きはここまでにして、目くるめくナンコの実態を見て行きましょう。



「ナンコは、礼にはじまり、礼に終わる」
と言った人はたぶん、居ないはずです。
実態は、「酒にはじまり、酒に終わる」
もう、これだけでナンコの全てを表してるんじゃないかと思うオレです。



呑むのはもちろん黒糖焼酎。
ぐぃっと一息に呷って、よし掛かって来なさい、ナニを小癪な。



対戦中も、ポイントを失って呑まされるのは基本。
ポイントを取っても呑むのは呑兵衛の証拠。イヤイヤ、立派なモンです。



試合中のやり取りは全て方言。
しかも独特の隠語もあって、試合がヒートアップすると、島の若者でも理解不能。
しかし、顔の表情は万国共通です。







恫喝なんかするのはエチケットとして許されませんが、挑発・空惚け・はぐらかし、丁々発止の頭脳戦が展開されます。
但し、嘘はご法度。そのために審判が厳しく(?)チェックします。



ポイントを取って、「どうだ!」とばかりに観客にアピールしたり・・・



派手なガッツポーズで相手の戦意を殺いだり。
試合が進むに連れ、アルコールが廻って理性と判断力に翳りが出てきて・・・。



攻撃側が両者の合計本数を言い当てると3点獲得、
当てられなかったら1点が守備側に与えられます。



こういう世代には、ちょっと難しいゲームかもしれません。





当日は、ちょっと風が強く、夕方から荒れ模様の天気となりました。





ナンコを見つつ、お祭り広場に移動してリハーサルも見つつ。
ナンコ大会が終了後、本格的に特設ステージでの芸能大会がはじまったのですが、漁港の向こうに見える太平洋から黒雲が押し寄せ、ミニ嵐の様相を呈してきたので、里アンナのステージの前に泣く泣く帰ることにしました。

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ブログ開設三周年記念事業 3

2008年08月06日 21時56分12秒 | デキゴト
予定通り、予告通り、《奄美祭り・パレード》の模様です。
実をいうと、このパレード『参加しちゃった』のだ。

事の発端は、転勤で奄美に来ている友人が
『自分もパレードに参加してみたいんだけど、どっか入れるトコない?』
と言い出したのが〔奄美大島青年会議所〕に伝わり、
『お御輿つくったんだけど、担ぎ手が足りない
と焦っていたもんだから、『飛んで火にいる夏の虫』いやさ『渡りに舟』と
芋蔓式に引っ掛けられた数名の中に紛れ込んでしまったのだ。
『黙って写真だけ撮っててもツマンナイしな』とか考えた浅はかなオレのことを
嘲笑ってやるもよし、「ふーん」とやり過ごすもよし。



これが問題のお御輿。
ひと目見た瞬間に絶句したオレ。
たしかに、奄美のみならず南西諸島一般に〔御輿担ぎ〕という習慣は無い(あったら教えてください、マジで)。
重すぎるだろぉ
オレもお御輿なんてのはTVでしか見たこたないが、それでももうちょっと考えて造れよ、とすかさずチェックを入れてしまったのだが、時既に遅し。文字通り後の祭り。

ちなみに、通常、お御輿の担ぎ棒の上に載るのは神社をかたどったものとされるのだが、これは大島紬の織り機をかたどったモノ(あまりに重厚な担ぎ棒に心を奪われ、実際に織れるものなのか確認してません)。
『奄美大島の経済を支えつづけた大島紬と先人たちに敬意を表して』載せられた織り機は、黄金色にペイントされ、なかなか神々しい。
「それじゃスタート地点に移動しましょう」てことで、えっこらせと担ぎ上げ、よたよたと歩くこと約30m。
早くも噴き出す汗。



辿り着いた(30mで)スタート地点で、
『これはヤバイ。担ぐだけでエネルギーを使い果たすかもしんない・・・」と危機感を覚えたオレは、待ち時間の間に近くの他のチームの撮影を決行することにした。
上は地元消防団チーム。
鍛え上げられた南国の漢(オトコ)たちのチームなんだが、そんな写真は撮りたくもないので未来のキョラムン(奄美の方言で『美人』の意)にレンズを向けてみた。
暑さのせいで、ちょっとグズり気味か。





お待たせしました。
今回は、この2枚以外はクリックしなくてもいいでしょう(いちおう全部、大きい画像を用意してますが)。
紬美人の皆さんたちです。
本番前でまったく緊張感がありません。





さて、始まりました。
と言いたいところですが、全長1.5kmほどのパレードコースのほぼ半分あたりまで、カメラを取り出す余裕はまったくなし。
長くても30mおきくらいに休憩が入ったんですが、お御輿をおろすや否や、
「びびび、ビール・・・
S缶を数秒で飲み干して、そいつがほとんどそのまま汗になって、それでもいくらか人間に戻れたところに「それじゃあ、前進しましょう」と声が掛かって・・・。

後で聞いた話だが、前を行く《紬組合青年部》(紬美人さんを先頭にしたチーム)と、この織り機御輿が揃えば『絵になるんじゃないか』と考えた主催者の手先(市役所の職員か?)が
「前に追いつけ、なんなら手伝うぞ」
と一緒に担ぎはじめたが、次の休憩地点ではいずことも知れず去っていったそうな。むべなるかな。



今回の《言い出しっぺ》のひとり。
途中の休憩地点で『十三式太極拳』の模範演技をしています。むろん、自主的に。



他の連中は、程度の差こそあれ、だいたいこんな状態です。



それでも最後の本部席前では、締め括りとばかりに威勢良く二回転。

皆、文句たらたら言いつつも、なんだか笑顔でパレードを終えました。
やはり、祭りは参加することに意義がある?

ところで、これも後から聞いた話。
休憩の度にぐったりするオトナたちを尻目にはしゃぎまわっている中高生数名が(もちろん担ぎ手として)参加していたんだが、それぞれ事情があって『登校拒否児』になっている子たちだったらしい。
打ち上げの席でオトナたちが「姓名、学年、今日の感想を言え」とコワい顔(無論、演技である)で迫るのに対して元気良く応えて帰った後にそれを聞いて、いくらかウルっと来そうになった45歳の夏であった。

もちろん、彼らが帰った後のオトナたちの話題は、主として『筋肉痛がやってくるのは明日だろうか、明後日だろうか』てなもんでしたが

さて、『来年は思い切った軽量化を果たして、再度、参戦する』とF1チームみたいなことを言っていた〔奄美大島青年会議所〕ですが、アナタも担いでみませんか?
そういうオマエはどうするって?
うーん、中高生どもに「来年もやれよ」なんて言っちゃったしなぁ。
・・・じっくり考えさせてくれ。一年も先の話だ。

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ブログ開設三周年記念事業 2

2008年08月05日 00時16分29秒 | デキゴト
いちおう予定通り、日付変更ぎりぎりの時間帯でアップできそうかなー、と思ったら無理でしたね。
内容の方は予告どおり、《奄美祭り・八月踊り大会》の模様です。



『クニャ会』とは、古仁屋会の意味です。





大笠利郷友会は、地元では3つの地区に別れて八月踊りを行うのですが、奄美祭りでは合同して踊ります。
有名な唄者も踊りの輪の中にいますが、誰だか判りますかな?



浦上青壮年団の男子は、揃いのユニフォームで踊ります。
今年は浦上の八月踊りを現地で見たい、というのがオレの個人目標です。
誰か日程、教えてください。



3分から5分の踊りの合い間に休憩し、水分補給(もちろんアルコールを含むものが多い)を行います。
この季節、午後9時の気温は27度から28度。湿度は70%から80%。
誰もが汗だくです。



八月踊りの歌詞を掲示しています。
『ちょっとド忘れ』なんて人にはありがたい方法ですかな?



青年会議所は、道行く人をスカウトして踊りのレクチャーをしていました。
会員は、みんな掛け持ちだからなぁ。
見つからないようにこそこそと通り過ぎるオレです。



遠隔地からやってくる郷友会(基本は奄美市の旧・名瀬市域に住む人が中心ですが、ルーツである集落から大挙して応援団が来ます)は、バスをチャーターして乗り込みます。
宇宿は名瀬中心部から車で40分、大笠利は50分、古仁屋は1時間ほど掛ります。



揃いの浴衣は、チョット格好良く見えます。



大熊(だいくまorでくま)郷友会。



外国人女性も踊る知名瀬郷友会は、ちいさな女の子も加わりたいようです。



この秋には全国区の有名人になる(かもしれない)本田えーゆーシェンシェイは赤木名郷友会。
ノミの心臓の持ち主として有名ですが、この日はノリノリで六調を弾いていました。

よっぽど暇な人は、昨年一昨々年でも見てください。

明日(8/6)は、パレードの模様をアップできたらいいな、と考え中。

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ブログ開設三周年記念事業 1

2008年08月03日 13時05分49秒 | デキゴト
明後日、8月5日を持ちまして、本BLOGは開設3年を経過することになります。
褒められもせず、貶され・・・
一部、心ある人々にはケムたがられてはいるらしいがな
だらだらと、時には1ヶ月以上も中断しながらも続けてこられたのは、ひとえにオレひとりの力によるものであることは、強調しなくても誰でも判ることであろう。
さて、そんな自己満足もほどほどに、ちょうど本日4日目を迎える《奄美祭り》から2日目の花火大会の模様を、人気の水中花火を中心にお届けしよう。
既にここんちとかここんちには綺麗な画像がありますんで、「やっぱ綺麗なのがいいよね」という人はそちらへどうぞ。

























よっぽど暇な人は、昨年一昨年一昨々年でも見てください。
カメラは変わりましたが、撮影技術が向上していない(そんな気もない)のが一目瞭然です。

明日は、8月踊り大会の模様をアップできたらいいな、と考え中。
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