加計呂麻伐採問題からはじまって、じりじりと尖閣諸島へ向かいつつあるお話の、たぶんこれは6回目です。
尖閣諸島に辿りつく前に中国へ寄り道する予定ですが、潮の流れは逆なので、さてどうなることやら。
2ヶ月くらい前のことですが、TVをぼんやり見てたらこんなドキュメンタリー番組をやってましてね、ふーんとかへーとか言いながら見てたんです。
その中で出てきた話なんですが、
「世界中で、漁獲高が減少している中、中国だけが漁獲量を順調に増やしている」
たしか国連世界食糧計画(WFP)あたりが音頭取って出した統計の事でした。
たまたまその前に別なドキュメンタリー番組で、中国の漁業について見てたから
「どーせまた無茶苦茶な獲り方してるんじゃない?」なんて思ってたんですが、真相はまったく違ってました。
サザナミフグ(悩んだ末に解放したのは正解だった) 5月2日午前10時0分 大和村津名久にて。
中国漁業の躍進の理由は、単純にして深淵。
それは、水増しでした。
地方の漁業担当者が、保身のため出世のため、実際の漁獲高よりも多め多めの報告を出して、それを中国政府が国連に提出していたというのです。
あまりと言えばあまりに身も蓋もない事実に軽く唖然としながら、中国という国について、判りの悪いオレにもようやく理解できた、ひとつの大事なポイントがあります。
アイゴ(お持ち帰り) 5月22日午後0時10分 大和村津名久にて。
どうもその舎弟分の朝鮮民主主義人民共和国も含めて、共産主義・一党独裁というとわれわれが連想しやすいのは、一枚岩のカチンカチン頭の集団で、トップの方針に従って命令一下、前進後退右折左傾化上げ膳下げ膳発汗放尿・・・。
だから中国が関わる事件といえば、先年の冷凍餃子中毒事件を筆頭に汚染ペットフード事件(アメリカが輸入)、毒物入り歯磨き粉(パナマが輸入)、農薬入り冷凍いんげんまですべて、中国共産党指導部のトップダウンでの関与を疑うようになる。
それはさながら第二次大戦でのドイツのヒトラーや、仮面ライダーの首領のごとき絶対権力者の独断によって動かされているイメージ。
チョウチョウウオ(捨てた?) 5月30日午前8時50分 大和村津名久にて。
しかしとはいえさりながら、最近の情報によると中国共産党の党員は、77,995,000(7799万5千)人を数えるちゅうんである。
元々の人口が1,345,750,973(13億4575万)人だし、最近は入党制限が緩やかになったとかいうんだけど、それでもドイツの総人口よりちょっと少なくてトルコのそれより明らかに多い人数の党員を抱えてるんだということを忘れちゃいけないんだな。
つまり、それだけの人数が居て、一枚岩・一致団結・一気通貫で居られるわけがない。
そんな中国共産党よりも明らかに人数の少ない日本の自民党や民社党でも派閥争い・権力闘争をやってるわけだから、彼ら中国共産党の中でくんずほぐれつの争いがないわけがないのだ。
いやいや忘れちゃいけませんよ。
中国の皆さんは、王朝の瓦解・樹立の短い混乱期間を除いて、およそ3千年近く権力闘争をやってきたのだから、その分野については世界一のエキスパートかもしれない。
もちろん、対外的な個々の事案について共産党指導部の対応は極めて粗雑で、それが却って上層部の統一された意思を反映しているように見えるのは事実なんだけど、それは日本の現内閣と較べて・・・やめとこう、情けない。
クロハギの子供(釈放) 5月30日午前9時40分 大和村津名久にて。
要するに、近年の日本の国会以上に中国は混乱してるんじゃないか?
いや、もともと混乱してたのが、最近の経済成長もあってそれが表に出やすくなってるんじゃないか?
なにしろ《市場経済型共産主義》という、やってる方も理解できない社会体制を、小平が「やったもん勝ちや!」という『先豊論』で正当化してしまったのですから。
クロハギ(刺身) 5月30日午前9時50分 大和村津名久にて。
昨年12月、次の中国共産党第一書記と予想されている習 近平が訪日しました。
天皇との会談を要求し、当時の鳩山総理・小沢民主党幹事長が宮内庁に働き掛けて会談が実現したことを覚えてる人が居るかもしれません。
会談そのものについては、要は政治ショーなのでそれ自体には意味がないんですけど、習 近平という人についてニュース番組やワイドショーがさかんに取り上げてましたね。
現在の中国共産党の中で権力の一方の核に居る『太子党』のひとりだそうです。
『太子党』すなわち、共産党幹部の二世・三世のことです。
しかしこれも誤解を招きやすいコトバですな。
「俺たちみんな太子党~♪」なんて手をつないでるイメージが浮かびやすいんだけど、おそらく事実は反対。
なにしろ父ちゃんや爺ちゃんの世代が先輩後輩・上司と部下なんだから、
「アイツの爺さんのおかげで俺の親父はもう一歩出世できなかった」「アイツん家はさっさと北京に転勤したのに、俺ん家は長々とドサ廻りだった」なんてのが渦まいてると思って間違いない。
もちろんその一方で叩き上げの連中からは「けっ! 親の七光りで・・・」と思われてるのは重々承知の上だから、「親父同士の敵意はしばらく置いて」という力学も生まれ易いのは言わずもがな。
ブダイ(刺身) 5月30日午前11時10分 大和村津名久にて。
北朝鮮で、金 正日から金 正恩への権力移行が公表される前、例によって突然、金 正日が北京を訪問したとの報道がありました。
「息子への権力移譲を認めてくれ」という申し出のためだったと言われていますが、それに対する中国共産党トップの胡錦濤の答えは
「世襲はやめなさいよ」だったと言われてます。
もっともその叩き上げの胡錦濤も、息子は国有企業の社長になってるそうですけど。
はい。
じゃあ今日のポイントをおさらいしましょう。
それは、「やったもん勝ちや!」 by 小平です。
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尖閣諸島に辿りつく前に中国へ寄り道する予定ですが、潮の流れは逆なので、さてどうなることやら。
2ヶ月くらい前のことですが、TVをぼんやり見てたらこんなドキュメンタリー番組をやってましてね、ふーんとかへーとか言いながら見てたんです。
その中で出てきた話なんですが、
「世界中で、漁獲高が減少している中、中国だけが漁獲量を順調に増やしている」
たしか国連世界食糧計画(WFP)あたりが音頭取って出した統計の事でした。
たまたまその前に別なドキュメンタリー番組で、中国の漁業について見てたから
「どーせまた無茶苦茶な獲り方してるんじゃない?」なんて思ってたんですが、真相はまったく違ってました。
サザナミフグ(悩んだ末に解放したのは正解だった) 5月2日午前10時0分 大和村津名久にて。
中国漁業の躍進の理由は、単純にして深淵。
それは、水増しでした。
地方の漁業担当者が、保身のため出世のため、実際の漁獲高よりも多め多めの報告を出して、それを中国政府が国連に提出していたというのです。
あまりと言えばあまりに身も蓋もない事実に軽く唖然としながら、中国という国について、判りの悪いオレにもようやく理解できた、ひとつの大事なポイントがあります。
アイゴ(お持ち帰り) 5月22日午後0時10分 大和村津名久にて。
どうもその舎弟分の朝鮮民主主義人民共和国も含めて、共産主義・一党独裁というとわれわれが連想しやすいのは、一枚岩のカチンカチン頭の集団で、トップの方針に従って命令一下、前進後退右折左傾化上げ膳下げ膳発汗放尿・・・。
だから中国が関わる事件といえば、先年の冷凍餃子中毒事件を筆頭に汚染ペットフード事件(アメリカが輸入)、毒物入り歯磨き粉(パナマが輸入)、農薬入り冷凍いんげんまですべて、中国共産党指導部のトップダウンでの関与を疑うようになる。
それはさながら第二次大戦でのドイツのヒトラーや、仮面ライダーの首領のごとき絶対権力者の独断によって動かされているイメージ。
チョウチョウウオ(捨てた?) 5月30日午前8時50分 大和村津名久にて。
しかしとはいえさりながら、最近の情報によると中国共産党の党員は、77,995,000(7799万5千)人を数えるちゅうんである。
元々の人口が1,345,750,973(13億4575万)人だし、最近は入党制限が緩やかになったとかいうんだけど、それでもドイツの総人口よりちょっと少なくてトルコのそれより明らかに多い人数の党員を抱えてるんだということを忘れちゃいけないんだな。
つまり、それだけの人数が居て、一枚岩・一致団結・一気通貫で居られるわけがない。
そんな中国共産党よりも明らかに人数の少ない日本の自民党や民社党でも派閥争い・権力闘争をやってるわけだから、彼ら中国共産党の中でくんずほぐれつの争いがないわけがないのだ。
いやいや忘れちゃいけませんよ。
中国の皆さんは、王朝の瓦解・樹立の短い混乱期間を除いて、およそ3千年近く権力闘争をやってきたのだから、その分野については世界一のエキスパートかもしれない。
もちろん、対外的な個々の事案について共産党指導部の対応は極めて粗雑で、それが却って上層部の統一された意思を反映しているように見えるのは事実なんだけど、それは日本の現内閣と較べて・・・やめとこう、情けない。
クロハギの子供(釈放) 5月30日午前9時40分 大和村津名久にて。
要するに、近年の日本の国会以上に中国は混乱してるんじゃないか?
いや、もともと混乱してたのが、最近の経済成長もあってそれが表に出やすくなってるんじゃないか?
なにしろ《市場経済型共産主義》という、やってる方も理解できない社会体制を、小平が「やったもん勝ちや!」という『先豊論』で正当化してしまったのですから。
クロハギ(刺身) 5月30日午前9時50分 大和村津名久にて。
昨年12月、次の中国共産党第一書記と予想されている習 近平が訪日しました。
天皇との会談を要求し、当時の鳩山総理・小沢民主党幹事長が宮内庁に働き掛けて会談が実現したことを覚えてる人が居るかもしれません。
会談そのものについては、要は政治ショーなのでそれ自体には意味がないんですけど、習 近平という人についてニュース番組やワイドショーがさかんに取り上げてましたね。
現在の中国共産党の中で権力の一方の核に居る『太子党』のひとりだそうです。
『太子党』すなわち、共産党幹部の二世・三世のことです。
しかしこれも誤解を招きやすいコトバですな。
「俺たちみんな太子党~♪」なんて手をつないでるイメージが浮かびやすいんだけど、おそらく事実は反対。
なにしろ父ちゃんや爺ちゃんの世代が先輩後輩・上司と部下なんだから、
「アイツの爺さんのおかげで俺の親父はもう一歩出世できなかった」「アイツん家はさっさと北京に転勤したのに、俺ん家は長々とドサ廻りだった」なんてのが渦まいてると思って間違いない。
もちろんその一方で叩き上げの連中からは「けっ! 親の七光りで・・・」と思われてるのは重々承知の上だから、「親父同士の敵意はしばらく置いて」という力学も生まれ易いのは言わずもがな。
ブダイ(刺身) 5月30日午前11時10分 大和村津名久にて。
北朝鮮で、金 正日から金 正恩への権力移行が公表される前、例によって突然、金 正日が北京を訪問したとの報道がありました。
「息子への権力移譲を認めてくれ」という申し出のためだったと言われていますが、それに対する中国共産党トップの胡錦濤の答えは
「世襲はやめなさいよ」だったと言われてます。
もっともその叩き上げの胡錦濤も、息子は国有企業の社長になってるそうですけど。
はい。
じゃあ今日のポイントをおさらいしましょう。
それは、「やったもん勝ちや!」 by 小平です。
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