【人生をひらく東洋思想からの伝言】
第38回
「天を楽しみて命(めい)を知る。故(ゆえ)に憂(うれ)えず。」
天の理法を楽しみ、自分の運命を生きる喜びを知るならば、人に憂いはない。
「楽天」と「知命」は同じ精神だそうです。
いかなる運命でも受け入れ、喜び感謝して生きていく。
これは、天の働き。情理を楽しむ精神にもつながります。
この言葉は、楽天家、楽天主義の出典でもあります。
易経は天の理法を学ぶ書にもなるので、
読んでいて、理にかなうことばかりで、ものすごく勉強になり、深いです。
天の理法を知っていくと、
本当に意味での楽天家になるのではないかと感じています。
昔から、「天の時、地の利、人の和」という言葉がありますが、
天からのメッセージを感じ取れるようになると、
より生きるのが楽になっていくのかもしれません。
少しでも、そのように、生きたいものです。
参考 (『易経一日一言』 竹村亞希子著 致知出版社)