松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆提言のコメント(多摩市)

2021-06-27 | 子ども・若者総合支援条例
 子ども・若者支援活躍条例の提言があった。

 座長として、市長へ提言する際に、これまでの検討結果と提言内容を述べて、提言書を出すというのが普通の手順である。ただ、今回は、市長さんは、ほとんど参加して(リモートの時も)、議論を聞いているので、経過も概要も説明するまでもない。そこで、今回は、私の感想を述べることにした。

(1)市長さんが、ずっと参加してくれたことへの感謝である。とくに、市長さんを意識して発言することはないが、市長さんが、いつも傍聴してくれることで、元気が出る。この委員会のテーマである「子ども・若者が認められる」と同じ、心情である。

(2)挑戦する権利が明記されたこと。子どもの権利条例が、立派な条例があるのに、実践が停滞しているのは、「守り」ばかりに注力しているからだと思う。いくら人権があるといっても、子ども・若者にとっては、「へえ」だと思う。自己有用感が持てる機会をつくり、自己肯定感を高めていく仕組みが必要である。その表れが、チャレンジする権利である。

(3)困難を抱えている子ども・若者VS抱えていない子ども若者、あるいは支援VS活躍という二分法を克服した点である。困難を抱えているかどうかの境目はあいまいである。ある面では困難を抱えているが、ある面では困難を抱えていないということは普通である。最大の支援は、活躍でもある。困難を抱えている=支援、抱えていない=活躍という二分法が適用できる領域もあるが、もっと多面的に考えないと、多くの子ども・若者が「困難を抱えていない」と区分され、取り残されてしまう。

(4)職員の活躍。これは何度も書いたが、よく頑張った。委員から、拍手が出た。

 京王永山駅で、牛丼を食べながら、全部で、6つ考えた。実際、6つ言ったが、あとの2つは、時間がたったので、忘れてしまった。いいことを言ったような気がしたが、大したことはなかったのかもしれない。

 次は、8月にリモートフォーラムをやるが、全国の多彩なメンバーにもファシリテーターをやってもらう。松下ゼミからは、精鋭が3名参加する。久しぶりで、とても楽しみ。


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