松下啓一 自治・政策・まちづくり

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★なぜ市民協働なのか(半田市)

2011-07-15 | 2.講演会・研修会
 半田市の課長さんを対象に市民協働の基本を話をした。
 半田市は市民協働都市を標榜していて、総合計画ではこれを基本のコンセプトにしている。それにもかかわらず、私が話をするのは、やや蛇足ではないかとも思ったが、少し出しゃばって、市民協働の基本を中心に話をした。私の話は、協働とは、行政だけが公共主体ではなく、自治会・NPOも公共の主体とするもので、つまり、一緒に汗を流すのが大事なのではなく、それぞれが公共のために汗を流すことが協働という話になった。
 一方的な講義方式とせざるを得なかったので、いま一つ力が出なかったが、終わった後の質問が良かった。
 ①公共のために汗を流すのが協働なら、「共働」という言葉のほうが適切ではないかという意見。たしかに。同趣旨で、私も一時使っていたが、多勢に無勢、力及ばず、あきらめた経緯がある。そんなかつてを思い出した。
 ②協働は、財政的に厳しくなるからやるのか、もし財政的に豊かになったら協働は、後ろに下がるのか。いい質問である。答えは、「仮に自治体が財政的に豊かになったとしても、市民がやるべきことは行政はやらない」である。地方自治の目的は、市民一人ひとりを大切にし、幸せに暮らせる社会をつくるためであるが、もはや行政だけでは市民を幸せにできないからである。いくらお金があってもできない。
 結局、私が長々、話をせずに、質問中心にすれば、よかったと思ったが、あとの祭りだった。いろいろな人と、雑談をしたが、穏やかな話しぶりで、気持ちの良い一日となった。
 実は、今回の旅は、連れ合いと一緒にやってきた。前泊し、研修会が終わったあとも泊り、結局、二泊することになった。泊まったのは南知多・内海、伊勢湾に望む「魚友」という温泉旅館である。特に名前を出すのは、一生懸命さが伝わってくる料理、きめ細かいサービスに感心したからである。全国、あちこちに行くが、こんなに気持ちのよい宿はそうあるものではない。
 今回のお土産は、半田市では、老舗の松華堂で、受講生お勧めのお菓子を買った。お昼休みに街を歩いたが、ここは蔵の町である。帰りに、足を延ばして常滑に寄ったが、ここは窯の町である。ここでは常滑焼をたくさん買った。今回の経済効果は、ずいぶんとあったと思う。
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