松下啓一 自治・政策・まちづくり

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★地方公務員法研修(横浜市)

2018-05-18 | 2.講演会・研修会

 今年も横浜市の連続講義が始まった。今年は、テーマが地方公務員法となった。

 この連続講座は、毎週1回、合計4回で、夕方の6時半から、仕事を終えた横浜市の職員が参加する。この日は、第2回目の講義となった。

 地方公務員法は、今年が初めてで、どんな風に始めたらよいのか試行錯誤でやっている。地方公務員法の条文は、大したことがないので、逐条的に条文に当たりながら、勉強することにした。受講者は、係長試験受験者、中途採用で公務員のエッセンスを知りたい人、基礎的な知識を習得する人など、千差万別で、ターゲットが絞りにくい、

 そこで一回目は、できる限り、淡々と条文を解説したが、これは話をしているほうがおもしろくない。2回目は、自分のペースでやってみた。

 任用のところから始めたが、任用の法的性質で、行政行為なのか、あるいは公的な契約関係なのかから始めたが、ここで思わず水道局のときに対応した、水道料金取りすぎ事件の話をしてしまった。当時は、最高裁の判決が出る前で、水道料金が、単に水の使用量に応じた契約ではなくて、水道施設の減価償却も含む施設利用料金と構成されていた時代で、公務員はどのように行動すべきなのかという話になった。

 この話は奥が深いもので、これだけでは、何のことかわからないと思うが、要するに、地方公務員法と地方公務員は違うという話である。

 職員番号の話もした。私の職員番号は、同期になかでも後ろのほうであるが、これは成績順ではないかという話である。地方公務員法では、公務員採用候補者名簿をつくり、ここから採用することになっているが、ふつうは成績順に載せて、上からとっていくことになるが、ということは、普通は、成績順につくるから、私は、相当成績が悪かったということになるのだろう。

 この研修には、私と同期の人も参加している。高卒で入ると、今年が最終ということで、参加したとのことである。休み時間に、いろいろと懐かしい話をするが、その時、同期だった人たちのその後も教えてくれる。

 この年は、採用がとても厳しい年で、したがって同期生も少なめであるが、何人もの人が、局長になった。当たり年だったのかもしれない。今は定年して大半は、外郭団体の理事長などをやっているようだ。みな、人当たりのよい、優秀な人たちで、職員番号も私よりずっと上なのだと思う。

 そんな動向も聞ける楽しい研修になっている。反面、2回目の条文逐条は、ちっとも進まず、次回は、余計なエピソードを言わずに、粛々とやらなければいけないだろう(でもきっと、体験満載の地方公務員法になる)。

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