松下啓一 自治・政策・まちづくり

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★自治基本条例・中間報告(横須賀市)

2011-06-26 | 2.講演会・研修会
 横須賀市で自治基本条例の検討が行われている。その中間報告会があり、参加することになった。いつもは新幹線に乗り、飛行機で会場に行くことになるが、今回は自宅から15分、バス代170円で行くことができた。
 会では、最初に私が1時間話をし、その後、検討委員会メンバーによる報告、最後は参加者全員で、テーマごとの意見を出しあうワークショップを行った。
 たくさんの講演会や研修会に参加するが、今回が、いつもと違うのは、それは私が横須賀市民であるということである。普通は、私はよそ者なので、自分の意見を言い過ぎて、地域の議論をリードしすぎてはいけないと考えて、やや抑えて話をするが、今回は、市民であるということで、やや遠慮なく話をした(「やや」というのは、検討委員会のメンバーをリードしすぎてはいけないという配慮)。
 やや辛口になるが、自治基本条例が良くできているどうか、その評価のチェックポイントの話をした。私の試験紙は、次の3点である。
 ①東日本大震災に対応できるように条例ができているか。この大災害から、私たちはさまざまなことを学んだが、それが活かせる内容になっているかである。いくつかあるが、最も大事なのは、一人ひとりが力を出すことの大事さと、市民間で力を合わせる仕組みが用意されているかである。
 ②市政の重要課題である、子どもの安全、高齢者の福祉を解決する道筋が示されているか。ここでも市民の力とともに、地域コミュニティの力が重要となる。
 ③今後確実に起こる、首長と議会の不毛な対立を解決するヒントが、この条例に規定されているか。地方自治法は、両者の対立を県や国に裁定してもらうという仕組みであるが、もういい加減、それを卒業して、市民が考え、市民が裁定できる仕組み(そのヒント)である。住民投票もいいが、それだけではとても足りない。ここでは新城市の例を説明した。
 今回の中間報告で、もっとも気になるのは、前文(なぜ条例をつくるのかが記述される)が、いまひとつ明確でないことである。まだ十分に議論されていないということのようで、最後のひと踏ん張りを期待したい。
 以上のように、全体として、話し過ぎの気味であるが、これも市民ならではの強気な発言であると勘弁してもらいたい。
 今回、多くの人と話をしたが、大半の人が、初めてお会いする人であった(名刺代わりにと、ふりかけもいただいた)。灯台もと暗しということだろう。
 今回は、地元ということで、お土産はなし。横須賀中央の西友で、パンと納豆(お気に入りは川口納豆。西友しか売っていない)を買うという日常の延長となった(ちなみは帰りは歩いて帰った)。
 
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