松下啓一 自治・政策・まちづくり

【連絡先】seisakumatsu@gmail.com 又は seisaku_matsu@hotmail.com

★自治基本条例推進委員会始まる(焼津市)

2019-06-13 | 2.講演会・研修会

 第3期目の自治基本条例推進員委員会が始まった。今年から、委員になり、私は委員長になった。

 はじめなので、30分間、自治基本条例の意義を話をした。自治基本条例の話は、30分、1時間、1時間半の時間単位バージョンで話を頼まれるが、このうち30分が、一番、話が凝縮して、分かりやすいと思う。

 昭和22年生制定の地方自治法からはじめ、昭和時代に成功体験と、平成に入って、その成功パターンが崩れ、やむにやまれず条例を作って、次の時代を生き抜こうとするのが、自治基本条例である。45分ならサザエさんなどの話が入るが、30分ではカットになる。

 合わせて、自治基本条例をきちんと作れば、まちが元気になるという話を具体的にする。新城市の若者議会など一連の取り組みや、焼津市のふるさと納税全国2位は、その具体例である。

 時計がなかったので、何分話したかわからなかったが、ちょうど30分ということで、話時計も案外、しっかりしている。

 委員長になって始めたことがいくつかある。

①委員は、10名ほどいるが、会議は、円形にした。みなでさっそく机を動かし、丸くした。こうすると、みんなの顔が見えてくる。みんなで話をするのが会議である。

②全員が話をする。私は、一度も話さない人は、帰さない。相模原市南区では、25人でこれをやったが、焼津の推進会議は、10人なので、これができる。最初なので、戸惑いもあるだろうが、すぐに慣れる。

 事務局に宿題を出した。

 この委員会では、協働型まちづくりに有用な仕組みを提案したいと思う。せっかく集まっているので、報告のような会議はもったいない。まちづくりが少しでも進む、ヒントとなる仕組みをつくろうと思っている。

 ①ただ、この委員会は、2年間で合計6回しかないので、あまり無理をしてはいけない。それでできる範囲である。

 ②それには、事務局が頑張ってもらわないとできない。事務局が手にあまるような課題では、結局、できない。ポイントは、ちょっと背伸びをすればできるようなテーマを決めることである。それを推進委員会と協力して作り上げていったらよい。

 ③まちづくり市民集会では、5回目になり、次のステージに移ることになる。大まかに言って、ここで話したことが形になる、活かされるという集会へ一部、機能移転が必要になる。この推進委員会で検討するテーマをまちづくり市民集会で議論してもらったら良いであろう。焼津市のまちづくり市民集会の、楽しさ、にぎやかさを残しつつ、機能強化を図るというのは、簡単ではないが、試みるタイミングだと思う。

 ④始まる前に、テーマのヒントを3つほど考えてみたが、事務局で考えて見て、個別に委員さんに意見を聞いてきて、次の会議に提案したらよいであろう。無理をせずに、しかし、半歩でも前に進む「仕組み」を頑張って、作っていこうではないか。

 ⑤印象的な意見がいくつかあったが、まちづくり市民集会で、NPOやお祭り団体等のPR屋台を作ったらどうだろう。マチプロの商談会のようなものである。団体にとっても、まちづくり市民集会にとってもPRになる。人も集まってくる。

 この会議が、始まる前に早めに焼津にきて、この条例づくりを最初に始めた職員の人たちとお昼を食べた。当時にいきさつで、忘れていたことや知らなかったことなど、面白かった。

 焼津市の自治基本条例は、前の市長さんのマニフェストだったが、そのままになっていて、議会から質問があり、いよいよやることになり、9月に補正をかけて始めたそうである。

 ドタバタと始まったが、当時Iiさんは、政策企画の総合計画担当、Isさんは、行政評価担当であったが、押し付けれたようだ。そして、先生を誰に頼もうかとネットで、人を探して、議事録などを読んで、それで私に声をかけた。要するに、当時のネット情報で、いわば「えいや」で私に、メールしてきたらしい。

 新城市のMさんなどもそうであるが、政策企画にいる人は、最初は、自治基本条例に懐疑的である。こんな理念型の条例をつくってどうするのかと思っている。きっとこの二人も、ともかく、他のまちの条例を合わせて作って、それで終わりにしようと考えていたのだと思う。

 しかし、私や今井さんの条例づくりに、どんどん巻き込まれていく。そのなかで、協働時代の政策立案の型を覚えていくことになる。

 焼津市では、市民会議の検討の幕間には、IiさんやIsさんが、「自治基本条例ズ」というバンドをつくり、自治基本条例の歌を歌った。『自治の旅』にも書いたが、この日初めて知ったが、作詞は、Iiさんらしい。

 自治基本条例はじめました

1番

 C           Em

 ある日市長に言われた  焼津のため市民のため

 Am           F

 まちづくり条例  すぐにつくれと-

 F            C    Am   F   G   C

 そしておっとしの11月 市民会議立ち上げ  自治基本条例はじめました

  F           C    Am   F    G   C

 経験もない  人もいない 予算もないけど  自治基本条例はじめました

  F           C    Am   F    G   C

 松下教授たずね-  今井さん紹介されて-  自治基本条例はじめました

  F           C    Am   F    G   C

 地方分権   地震津波 少子化対策にとー  自治基本条例はじめました

 

4番まである。

 

 ちなみに、当時、Iiさんは主幹であったが、今は総合政策部長になり、Isさんは主任であったが、今は財政課長となった。ふるさと納税全国No2は、Isさんの仕事である。

 その後、焼津市との縁は深まり、文化祭での焼津ブース、焼津おでんの販売など、地域連携女子大No1のブランド作りにも寄与してくれた。7月の旧大井川町でやる魚河岸シャツファションショーは、学生たちも楽しみにしていて、今年も盛り上がっている。昨年からは、焼津高校とのジョイントとなった。1月のまちづくり市民集会にも学生たちが参加する。

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ☆ごみ屋敷問題の困難性(三浦... | トップ | ☆自治経営から見た憲法3・違... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

2.講演会・研修会」カテゴリの最新記事