松下啓一 自治・政策・まちづくり

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★横浜市夜間講座(関内)

2017-06-11 | 2.講演会・研修会
 今年も横浜市の夜間講座が始まった。

 この講座は、仕事が終わった6時半から開催される講座で、私が担当する地方自治法ともうひとつ別の先生が担当する行政法の講座があるようだ。歴史があり、私が横浜市にいた時から、あった。その起源は定かではないが、昔は、中卒や高卒で市役所に入ったので、行政法も地方自治法も勉強したことがない人が多く、そのための講座として出発した。私は、今年で何年目だろうか。一年やって、二年目はお断りしようと、随分と粘ったが、結局、引き受けることになり、その後、数年、続いているが、辞めないでよかったと思う。ちなみに、受講者は、自分の時間を使っての、自費での参加である。今年の受講者は170人くらいである。

 地方自治法を教えるといっても、法律学に重点を置くか、行政学・政治学に重点を置くかで、話す内容が違ってくる。正確に言えば、後者の要素をどのくらい講義の中に入れ込むかが違いである。これは、受講生がどういう目的で、この講座を受けにきたかによる。休み時間等に、受講者に聞くが、今年は、大きな異変に気が付いた。

 数年前までは、ある程度の年齢の受講生が随分と目立った。聞いてみると、中途採用だというのである。たしかに、一時期、採用を控えたので、中間層の年齢の職員が極端に少ない。それを補うために、中途採用を行った。ちなみに、自治体職員出身のある市長さんと話をしたら、この中途採用者については、厳しい意見だった。役所の場合、新卒で入れば、じっくりと公務員マインドを醸成できるが、中途の場合は、それが不十分で、かつ公務員のほうが楽だろうといった感じで、会社を辞めてくる人たちなので、たいした即戦力にもならないという厳しい意見だった。そんなこともあり、この講座では、公務員マインドの話もちりばめて、話をしてきた。

 ところが、今年、途中の休憩時間に聞いてみると、みな昇任試験を受けるためだという。一時は、昇任希望者がおらず、四苦八苦していたが、昇任を後押しする制度を整備し、職場でも、上司が、後押しするようになったのだろう(以前、東京のある町できいたのであるが、係長になっても、給料が500円しか上がらず、負担ばかりで誰もなり手がないと言っていた)。その結果、昇任希望者が増えた。いいことだと思う。

 そこで、後半はギアチェンジして、昇任試験用の話に切り替えた。終了後、受講生が、やってきて、先生参考にしてくださいと言って、人事委員会が出している、過去問の分布一覧のコピーを持ってきてくれた。それを見ると、条例、議会、予算が頻出上位3傑で、来週やろうと思っていた、住民の問題は、ドンケツである。そこで、来週は、住民を軽くやって、予算のところを詳しく説明することにしよう。

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