松下啓一 自治・政策・まちづくり

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★協働によるまちづくり(三股町)

2014-02-20 | 2.講演会・研修会
 宮崎県三股町で協働によるまちづくりの研修会があった。

 三股町は都城市に隣接する25000人の町である。平成の大合併では、合併せずの選択をして、まちづくり基本条例をつくって、自立のまちづくりを進めている。まちづくりのキーワードが自立と協働であることから、協働のまちづくりの研修会となった。

 はじめは、市民向けの講演会と聞いて、協働の事例を紹介してほしいということだったので、そのつもりで出かけたが、行ってみると役場の職員さんの研修会だったので、基本に戻って、なぜ協働なのか、協働とは何かについての話となった。それを理解するのには、私の体験が一番わかりよいので、横浜市役所時代の体験をたくさん話すことになった。

 協働で大事なことは、役所だけが公共を担うのではなく、市民も公共を担うということであり、そのためには、役場の職員の仕事は、市民の活動を引き出し、盛り上げることが大事になる。その意味では、全職場、全職員が協働に関係するし、そのために取り組む必要があるといった内容を冗談を交えながら、話をした。

 三股町は宮崎空港から、西へ約45分である。盆地の中にゆったりと広がる町である。都城に近いこともあって、いまだに人口が微増しているらしい。きっと住みやすいのだろう。三股町の名所は、写真のめがね橋や長田峡、アトリエ道路沿いには5つの窯元がある。春には桜やつつじの公園があって、春はさらに優しい雰囲気のまちになるのだろう。

 三股町で印象深かったのが、みんなが挨拶をすること。三股駅では、列車を待っていた高校生がはにかみながら、やや怪しい様子の私に「こんにちは」という挨拶。長田峡でも駐車場で、こっこりと挨拶された。とても気持ちがよかった。何か特別の活動をしているのだろうか。

 三股町での経済効果であるが、三股町物産館で店員さんと、しばし話しながら、ラッキョウやどぶろく饅頭といった地元の農産品や加工品を買った。数は多かったが、もともと値段が張らないので、経済効果は、残念ながら、少なかったと言わざるを得ない。

長田峡

 めがね橋

 三股駅
コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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ありがとうございました。 (石崎敬三)
2014-02-24 13:23:30
三股町副町長の石崎です。
御講演まことにありがとうございました。
みんなが挨拶をするのが印象深かったとのご感想でしたが、三股町では小学校から出会った人には気持ちのよいあいさつをすることを習慣付けるようにしています。
機会がありましたらまたお越しください。
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やはりそうでしたか (マロン教授)
2014-02-25 06:46:05
九州の人は、もともと人がいい上に、心掛けをすれば、にこやかに挨拶される町になりますね。
こうした町の価値を多いに活かしたまちづくりを進めてください。
わが家では、どぶろく饅頭が、大好評でした。味に深みがあるとの評価です。食べてしまって、みんなに伝えられないのが残念です。U+1F604
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