papalion - 航海日誌

東京で活動するライブバンド papalion(パパライオン)のブログです。

大相撲 09年 初場所 十二日目

2009年01月23日 | 大相撲をテレビで観戦

今日の一番は
把瑠都 vs 朝青龍

立合いから右に変化した把瑠都が右手で朝青龍の上手を取ったものの、
思いのほか深く、相手(朝青龍)の右お尻上のまわしを取ってしまい、
朝青龍に懐に十分すぎるほど入られて、左の差し手もつかまれて、力が上手く入らない状態で土俵外に押しやられた。
把瑠都は相撲が上手くなったけど、少しテンションが上がりすぎたのか意識し過ぎたのか、思うように相撲が取れなかった感じがする。
でも、白鵬ですら朝青龍戦は別人のようにフワフワする相撲を取ってたりする。
まだ把瑠都も朝青龍戦の雰囲気に呑まれているレベルなのかなと思う。
来場所の対戦で、どこまで成長しているのか、楽しみです。

朝青龍は、相手が自分の視界から消えてしまうまでが勝負だと思ってるみたい。
今日も土俵を割った把瑠都をダメ押し。
昨日も琴欧州が消えた後左フックを出して、しかもその時足が返って足の甲が土に付いてたからすごい。
落ちる琴欧州より早く左フックが入ってたら負けてたかもしれないのに・・・
それだけ、その一番にアドレナリンを上げる事ができて、相手が消えるまでは地に足を付いていられるのが朝青龍の強さなんだろうなと再認識した。

栃煌山 vs 豪栄道
見所十分でした。
両者とも実力が上がっているのがよくわかる。

以前と比べて格段に攻守のスピードが上がっている豪栄道と、優位に攻められる長所が格段に増えて、恐らく自分で気付いていないくらいそのパワーもレベルアップした栃煌山(四つ相撲の巧者の鶴竜を一気に押せるのは、並ではないはず)。

今後もこの二人を注目したいです。

大相撲 09年 初場所 十一日目

2009年01月21日 | 大相撲をテレビで観戦

今日の一番は
北勝力 vs 栃煌山
北勝力は突き押し、栃煌山は押しが得意な力士

押しが得意の力士同士の取組みは、ほんの一瞬で勝敗が決まる。
この一番もあっという間に決まった。
北勝力が両突きから一気に土俵の外まで栃煌山を押し出した。

両者とも今場所ここまで好成績で、力が入ったいい一番だった。
取組み前は、ここまで1敗の栃煌山が北勝力の突き手を構わずに、開いた脇を両差しして、そのまま一気に押す相撲をイメージしてたけど、全く逆の展開だった。
北勝力は両手を栃煌山ののどに突き上げ、踏ん張る栃煌山を先手先手で突いて押す。
北勝力の突き押し一本の相撲が勢いに乗る栃煌山にまさった内容だ。
北勝力は四つに組めば幕下以下の相撲しか取れない力士だし、以前、4番連続で相手の変化に負ける(そんな場所があったと思う)ようなコミカルな存在の力士だけど、今場所は大勝ちして欲しい。
そして来場所は久しぶりに横綱、大関と大勝負を見たいと思います。
今場所、負けはしたけど嘉風の朝青龍戦は面白かったし。

栃煌山も今場所、力が充満した相撲を取ってて、北勝力に対しても土俵際でギリギリまで腰を残していた。
この粘り腰に今場所の強さの源泉を感じた。
明日の栃煌山と豪栄道戦は絶好調同士でのライバル対戦なので、今までと違ってどういう展開になるのか、非常に楽しみにしています。

大相撲 09年 初場所 十日目

2009年01月21日 | 大相撲をテレビで観戦

今日の一番は
豪栄道 vs 把瑠都
素早い立合いから前褌を取って、大きな把瑠都を寄り切った姿はなかなか見応えがあった。

豪栄道は今場所見てて頼もしい。
以前、たまに見せてた立合いの変化をしなくなった。
幕内上位の立合いスピードに慣れてきて、自信がついたように見られる。
豪栄道は攻めるの姿勢に安定感がある。
琴光喜、稀勢の里、琴欧洲なんかは、攻め急いで腰高になって逆転されるケースをよく見るが、豪栄道に関しては、あまりそういう印象が無い。
土俵際の逆転劇はまれに見たが、相手の上手さによるもので攻め急いだから食ったという風には感じなかった。

今場所は大関が5人いるので西の前頭3枚目という立場では横綱戦の予定は無かったのかもしれないけど、これから勝ち続ければ横綱戦を組まれる可能性は十分あるので、見てみたい。
豊ノ島、安美錦という技で見せる力士が休場となった今、是非とも!

把瑠都は九日目の白鵬戦を見てもわかる通り、相当に力が付いてきた事は、十分すぎるくらいわかった。
自信もついてきたようだし。
把瑠都の対戦相手が相撲の取組み後、把瑠都のサイズと怪力、取り口について度々「怪物だ」とコメントしていることからもよくわかる。

好調把瑠都に、この後組まれるだろう朝青龍戦を早くみたい。
今まで、本場所で速攻で攻められて子ども扱いされてきた朝青龍に対して、どのような戦略で対戦するのか、これまた楽しみだ。

大相撲 09年 初場所 五日目

2009年01月15日 | 大相撲をテレビで観戦

五日目の一番は、今年初白星を上げた
日馬富士 vs 琴奨菊

五日目の日馬富士は先場所の安馬のように相手に突き刺さり、一呼吸つく前に琴奨菊を寄り切った。
館内は対戦前から「はるまっふじ はるまっふじ ・・・」の大声援で、
力水の後、勝ち残りで土俵下に座った日馬富士の表情は、まだ熱気が抜けないのか、感極まったのか、熱い目が印象的だった。

稽古熱心で、相撲の内容も常に真っ向勝負、身体は幕の内最軽量なのに大関を勝ち取った日馬富士。
安馬時代、上位を倒してインタビューを受けても、判を押したように
「一番一番、明日も頑張ります」としか言わない日馬富士。
応援し甲斐がある。

そんな判官びいき的な要素が多い日馬富士に対して、相撲ファンも好意的で土俵入りの時はいつも大きな拍手。No.1の魁皇の次くらいの人気だ。

今日の一番で明日からの相撲が面白くなりました。
残り10日で7勝以上を上げなければ大関昇進の場所で角番に落ちる事になる日馬富士。
その10日間の対戦相手に他の大関4人と横綱2人、そして把瑠都がいるから・・大丈夫か?

でも、先場所も大関昇進の危機的な立場に立たされた後、最終的には優勝決定戦までやってのけた日馬富士。
今場所も期待しています。

大相撲 09年 初場所 四日目

2009年01月15日 | 大相撲をテレビで観戦

四日目の一番は、
雅山 vs 朝青龍
取り組みとしてはほぼ一瞬で決まってしまったので、それほど面白い訳ではなかったけど。

雅山は図体の大きい力士だが、仕切りからの一連の動作がちょこまかとして、
注目して見ていると面白い。
塩をちょろっと取ってパラパラと足元に撒いて、
大きな身体に似合わない小さな歩幅で、パタパタと土俵に入っていく。
仕切り線前でのしこも淡白なもんだ。
腰の落とし方とか雅山特有の型はあるが。

対する朝青龍は力があふれんばかりの勢いで、
自陣のテリトリーを踏み慣らすように一連の仕切り動作を行う。
時間いっぱいになり、行事の軍配が返って、両者が向き合い仕切り線に手を落とすと、両者の姿が一変する。
こじんまりとしてた雅山は鎖を解き放たれた猛獣のように朝青龍に当たっていった。
朝青龍は下がり、土俵際まで押した雅山が勢いのまま土俵の外に出てしまい、
朝青龍は余裕を残して土俵の内側を伝って残った。
相撲ではよく見る光景。

雅山はここ何場所か見ているが、最近は迷いが無いような感じだ。
強く当たる時の方が、昨年前半、一昨年よりは多いと思う。

結果、朝青龍には負けはしたけど、内容的には良かったし、つめが甘かった。
朝青龍の力を大きく見すぎてたような感じがした。
もう少し視界を広げていれば、どうにか・・・といった感じだった。


日馬富士が大関のプレッシャーに悩まされて本領を発揮出来ない今、
あまりにも強いラスボスと、一昔前のラスボスを誰が破れるのか。
早くその相撲を見たい。

豪栄道、豊ノ島、安美錦あたりがやってくれると楽しいんだけど、
関脇の把瑠都や大関陣が倒すのは順当かなぁ と思います。

稀勢の里には必要以上に期待しない事にしてます。