papalion - 航海日誌

東京で活動するライブバンド papalion(パパライオン)のブログです。

4000年前の日本で4000年後の日本を考える

2007年10月28日 | キャンプでライブツアー'07・後

前回と日付が前後するけどツアー道中記の続き。

9月8日北海道へ渡るため青森フェリーターミナルへ向かう途中、「三内丸山遺跡」に立ち寄る。案内看板を見ながら走っていたつもりが、なぜか道に迷う。午後4時頃なんとか到着。

到着してすぐボランティアガイドツアーが出発するとアナウンスがある。1時間程度だということで参加することに。参加者10人程度。約5500年前~4000年前の縄文時代の集落跡をガイドさんが手作りでファイリングしたと思われる資料を見せながら案内してくれる。こうゆうのに参加するとより深く理解できて楽しい。

そんな中やっぱり目についたのは、6本の柱で作られた大型掘立柱建物跡。直径1mの栗の木で作られてたんだって。当時はこの周辺にも栗の木が豊富に育っていたらしいが、現在の日本にはそんな栗の巨木は無いので、再現するのにロシアから取り寄せたそうだ。それにしても何に使われていたんだろう。物見櫓、倉庫、祭壇、、、はっきりとは分かっていないらしい。僕はなんとなく祭りの時の祭壇じゃないかと思う。この周りで火を焚き、楽器を鳴らし、飲んで踊っていたとしたら楽しそうだからね。

でも一番驚いたのは、ここでの暮らしが大きな変化も無く1500年も続いたということ。例えば1500年前と現在の日本人の生活様式はまるで違っているし、今の生活様式が1500年後も続いているかはかなり疑問。というよりはこのままの生活様式では地球自体が数十年ももたないだろう。現在の日本にとって、日本じゃなくても、安定して持続できる生活スタイルの確立って必要だと思う。

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海から日本を眺める

2007年10月27日 | キャンプでライブツアー'07・後

9月15日朝、大沼のキャンプ場を出発し函館に向かう。10時発の青森行きのフェリーに乗り、4時間かけて津軽海峡を渡る。今日は天候も問題なく無事に乗れた。青森→函館は真夜中だったので、すぐに寝てしまった。でも今回は昼間だし、ちょっと雲は多いけど見晴らしも良いのでいろいろ探索へ。とりあえずお風呂に入ってみる。外が見える展望風呂を期待していたのに、窓ひとつ無く外は見えない。しかもシャワーしか使えず、なんとなく残念。

甲板に出る。風が心地よい。僕は内陸で育ったので、海にはあまりなじみが無い。こんなふうに海から日本を眺めたのは初めての経験だ。こうしてのんびり眺めていると、日本も海に浮かぶ島というか単なる陸でしかないことが良く分かる。上に乗っているものの違いで日本と定義され区別しているだけ。いろいろ近代的にデコレートしたところで、本質はただの陸地。いつか船で世界を旅してみよう。きっと思いもよらない感覚が生まれるだろう。

船に乗るとこうもセンチメンタルな気持になるのは何故なんだろう。津軽海峡って場所のせいなのだろうか。広い船内、結構人はいるけれど、みんな何故か無言。船のエンジン音しか聞こえない。なんだか乗客の大半が暗い過去を背負った人に見えてきた。甲板に一人で海を眺めている女性を見ると、きっと何か訳ありなんだろうと勝手に失礼な妄想をしてみたり。なんてことはない、甲板に出ると風が強くて、しかめっ面になるってだけの話。だからみんなちょっと物思いにふけったような表情になるんだね。

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80歳のキャンパー

2007年10月26日 | キャンプでライブツアー'07・後

9月14日朝、旭川から札幌に戻る。明日は函館から10時発の青森行きフェリーに乗るため、大沼のキャンプ場へ行く予定。来た時とは違うルートってことで、小樽経由で函館方面へ向かう。

昼頃、小樽に到着。お昼でも食べていこうと、駐車場を探すがどこも有料。さすがに観光地だ。しぶしぶ600円払ってクルマを止める。
ぶらぶらしながら良さそうなお店を探す。何事も決めるのが苦手な僕らは、かなり迷ったあげく「石水」って天ぷら屋さんに入る。10席ほどのカクンターだけのお店だったけど、食べるスピードに合わせて目の前で揚げてくれる。ツアー中で一番贅沢なランチを食べた。
贅沢ついでに「ショコラ・デュ・ノール」のアイスチョコレートドリンクを購入。想像以上にパンチの効いた濃厚な飲み物でした。眠気も吹っ飛び小樽を後に。


夜8時頃、目的地の東大沼キャンプ場に到着。ここは札幌に行く前、大沼に寄ったときに見つけた無料のキャンプ場。北海道最後の日はここにしようと決めていた。金曜の夜ってこともあってか結構たくさんの人がいた。すでに真っ暗だったので僕らも急いでテントを張る。夕飯を済ませた後、炊事場の明かりの下でのんびり大沼を眺めながら飲んでいると、「ほんと良いところですね~」とおじいちゃんが声をかけてきた。僕らも「ほんとですね~」なんて言いながらしばらく談笑。

おじいちゃん:「道に迷って偶然このキャンプ場を見つけたんだ~」
僕ら:「へ~」
おじいちゃん:「どこでもキャンプできるようにね、ハイエースを改造してあるんだ~」
僕ら:「すごいですね~」
おじいちゃん:「それで今日はバーベキューをしたんだ~」
僕ら:「いいですね~」
おじいちゃん:「今年80歳なんだ~」
僕ら:「マジっすか!?」

4つ歳下(これもびっくり)の相棒とお手製キャンピングカーで北海道をまわっているんだってさ。いくつになっても冒険心を忘れないってすげ~!
この日で今回のツアー中のキャンプも終わり。

上の写真は翌朝出発前の大沼。朝の水辺はとても穏やかで、凛としている。

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行って良かった旭山動物園

2007年10月23日 | キャンプでライブツアー'07・後
9月12日旭山動物園に行った話の続き。

時間が良かったせいか、もぐもぐタイム(エサの時間)に出くわす確率が高かった。チンパンジーの施設では、輪切りのバナナをお客さんがいる方に投げてくれる。そこにはスカイブリッジっていう透明なドーム屋根の観察用の橋があって、その屋根の上に乗るよう、うまい具合に投げてくれる。するとチンパンジーがバナナめがけて僕らの上を走っていく仕掛けになってた。結構遠いところから投げているのに、抜群のコントロールだ。

おじいちゃんとチンパンジー

ペンギンもちょうどもぐもぐタイムだった。ペンギンはカメラのフラッシュで目が痛むらしい。監視員さんがしきりに注意していた。
「フラッシュを切って撮影をしてください!」
と、で続けて、
「切り方が分からなければ、フラッシュのところを指で押さえて撮影してください。フラッシュの場所がどうしても分からない方は、私に聞いてください。」
なるほど、指で押さえるって発想、なかなか出ないよ。めんどくさいから撮影禁止ってことにすれば話が早いのに、禁止じゃなくどうやったら楽しんでもらえるかって、こんな風にアイディアを出していくことって大事だね。

ペンギンも飛べんだね、水の中なら

立ち止まってポーズを決めるペンギン

日が暮れてきたので本日の宿泊場所を決めようと、園内の観光案内所で近くのキャンプ場を数カ所教えてもらう。もらった地図を見ながら歩いていると、
「迷いました?どこに行きたいんですか?」
と警備員さんが声をかけてきた。どうも僕らが園内で迷っていると思ったらしい。
「いや大丈夫です、近くのキャンプ場に行こうと思って。」
ごめんごめん、まぎらわしかったねと通り過ぎようとすると、
「どこ?それなら動物園を出てまっすぐ行って、大きい通りを、、、」
丁寧にキャンプ場までの道を教えてくれた警備員さん。園内だけじゃなく旭川案内までしてくれるなんて、なんという守備範囲の広さだ。おかげで迷わず着けたよ。
なんともひとつひとの心遣いが気持ち良い旭山動物園、行って良かった。

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旭山動物園でヘビを抱く

2007年10月22日 | キャンプでライブツアー'07・後
ちょっと日が開いちゃったけどツアー日記というか、ライブのことはあらかた書いたのでツアー道中記の続き。

9月12日、札幌スピリチュアルラウンジ2DAYSの次の日、次の青森でのライブまで日があったので、ここ最近噂の旭山動物園に行くことにした。
ライブハウスのスタッフやいろんな人に聞いたら、札幌からクルマで3時間ぐらいだし、行ってもそんはないと思うよってことだったので、いろいろ悩んだあげくせっかくだから足を伸ばそうということになった。しかしクルマで3時間走ってもまだ北海道ってさ、どんだけ広いんだよ。

朝からずーっとまっすぐな道を、ほんとにひたすらまっすぐな道を走り、昼頃には旭川に到着した。早速チケットを購入。チケットはそれぞれ違った動物の絵がプリントされていてきれいだ。園内へ入ると平日にもかかわらず、たくさんのお客さんがいた。
とりあえず順路通りってことで、水鳥の施設「ととりの村」からぐるっと回ったんだけど、どの展示施設もかなり動物が近い、ほんとまさに手が届く距離だ。ユキヒョウなんかは近過ぎてなんだか分からないくらい。もこもこした毛の塊って感じ。時々隙間から顔をのぞかせてくれてたけどね。

ユキヒョウの肉球。かなり近い。

目玉施設の円柱型水槽をくぐるアザラシ。かなりのスピードで通り抜けていくので、写真に撮るのは難しい。周りからも歓声に混じって「あ~ぁ~」という落胆のため息が聞こえていた。でも、くるくる回りながら泳ぐアザラシは気持良さそうで、ほんとかわいい。

コンパクトなデジカメではとらえきれなかった

これだけ近いとさ、やっぱり触ってみたくなるなるなーと思ってると、「こども牧場」で実際に動物に触らせてくれるってことなのでちょっと参加。人間のこどもに囲まれながらアオダイショウを抱かせて(?)もらった。ぎゅっと身がしまっていて思ったよりもあっさりとした肌触り。でもヘビが動くたびにググググッと筋肉の固まりが動いていくのが分かる。そんなアオダイショウの締め付けに心地よい快楽感が芽生えかけた。ヘビを飼う人の気持分かるなー。

オランウータンの展示施設。これもかなり近い。

長くなったので続きは後日。

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