救急で搬送された脳血管障害の妊婦が死亡・重体となったニュースがここのところ目につく。産科医不足、ER不足などが取り上げられているが、最も重大な原因が「連携不足」だという。
例えば、脳血管障害の兆候があり搬送された場合でも、患者が妊娠中ならば、まずは産科医の診断が必要。産科医が常勤していない病院ならば、緊急事態と脳外科医が判断しても他にまわすしかない。かかりつけが院外の産科専門病院ならば、そこから脳外をあらためて探してもらうしかない。時間のロスが生じる(これが先日の死亡事故のきっかけ)。
対策も取られてはいる。某県では医者不足から、産科医が常勤していなくても、かかりつけ医との電話連絡だけで妊婦の処置ができるようにしたところ、脳血管障害からの救命率が上がったらしい。「医療は地場産業ですから」という医師の言葉に納得。
ただこのような例はまだ一部。もしもの時はどうしよう・・・と不安になる女性達が安全策として考えているのが「最新設備の整った総合病院での出産」。数が少ないので、もちろん入院は予約制。現在、
10ヵ月待ち。
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つまり、病院が決まったから妊娠する。妊娠したら、出産日が決まる。出産は日勤の医師がいる時間に行う。
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自然衝動を抑えることは、Vataを悪化させて健康の妨げになる、とア-ユルヴェ-ダではいいます。文献上はこの中に陣痛など出産に関する衝動は含まれていません。
ただ、子の「生まれたい」という衝動を自我と考え、母の「産みたい」という衝動を自然な欲求と考えるならば、
日程までも社会の都合に合わせることは、自然衝動の抑圧となりVataを悪化させるのではないか・・・これは出産後の母子の健康向上の妨げにはならないのか???
女性は安全ならば自然な出産を望む人が多い、といいます。しかしハード面・ソフト面ともに現在は整備不足です。少子化問題と向き合うならば、早急に対策をとらないとっ!
総額2兆円の国家予算の使い道、他にあるんじゃないですか・・・・
★ぱどまの会よりお知らせ★
前回9月のセミナーの際にご案内致しました「強精学セミナーPart2」は来年以降の開催を予定しております。もう少々お待ち下さい!