興味深い記事を10月30日付朝日新聞の武蔵野面で発見しました。
是非アーユルヴェーダにご興味がある方にもご紹介したいと思います。
おむつは必要なし?40組、「なし」に挑戦
おむつは育児に必需品なのだろうかー。津田塾大学の三砂ちずる教授チームがこの調査研究に取り組んだ。きっかけは保育士に「おむつはずしの時期がどんどん遅くなっている」と聞いたこと。1926年から1988年までの「主婦の友」から排泄のしつけに関する記述をしらべてみると、時代によって、おむつはずしの常識が違うことがわかった。
日本でも昭和20年代ごろまでは「おむつはずしは2か月で」とされているが昭和40年頃から「2歳以前に無理に外そうとすると、赤ちゃんの心理的負担になる」という小児科医や心理学者の意見に紙おむつの登場が重なり、時期が遅くなっている。
そこで今年、協力者40組を募り、4月から半年間、なるべくおむつに頼らない「おむつなし育児」に挑戦してもらった。
すると、生後まもなくからパパがおまるに連れて行って、成功するというケースが報告された。泣き声や手足の動かし方など、赤ちゃんのトイレサインが見分けられるようになり、親子がお互いに通じ合える喜びを味わえたという親も多かったらしい。
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このリサーチ、「オニババ化する女たち」の著書である三砂教授が発起人というところが、なるほど~です。女性性の向上のために布ナプキンを提唱している教授の視点が「布オムツ→オムツなし」へと進んだのでしょう。
日本の生活環境における「おむつなし」の良し悪しは判りませんが、インドや中国では赤ちゃんや幼児はパンツなしで過ごすことが現在もよくあります。また股に布をあてず、いつでも立ちションOK!というパンツも使用しています。「漏らしたら拭けばよい」というのが大陸らしく(??)おおらかです♪
実は紙オムツをつけたお子さんの場合、皮膚感覚が鈍麻しやすいという報告もあります。そしてインドでは小児皮膚病の羅患率が日本に比べ低いのも事実です(日本の羅患率が高すぎるというのはありますが・・・)。
このような点をアーユルヴェーダ的&中医学的に考えると----
「布おむつ」や「おむつなし」は幼少期のVataやPittaエネルギーのアンバランスを防ぎ&外的病因から身を守る「防衛の気」の力を活性化する
昔からの知恵
なのかもしれません。
世話人hottaが治療院の患者さん方に薦めている生理用の「布ナプキン」。以前、布製の生理ナプキンについてのアーユルヴェーダ的考察をインド医学のドクターに尋ねたことがあります。すると以下のようなお返事を頂戴しました。
「月経中は通常の生活を休み、白い服をきて、家族から隔離して過ごすとよい、とされています。そうすることで次回の排卵時に健康的な卵が生まれます。アーユルヴェーダの古典にはナプキンについての記述はありませんが、高性能・高吸収の現在の生理用紙ナプキンが本来の自然な月経にとって逆に負担になる場合もあるかもしれません。」
高性能が自然を妨げてVataを悪化させる???
今後考察を続けたい内容です。
追記:
子供の中には「紙おむつはゴワゴワして気持ち悪いけど、ママが困るからつけてるんだ。ほんとは布が好き♪ふわふわなの。」という意見もあるらしい・・・・・