残暑お見舞い申し上げます。
先日のヨーガ教室の冒頭で、御釈迦様の弟子の1人、チューラパンタカの話をしました。
なぜかというと、私事で申し訳ないのですが、ここの所、自分の傲慢さを思い返して恥ずかしくなる事が度々あるからです。
治療にしても、アーユルヴェーダにしても、ヨーガにしても、インナーチャイルドワークにしても。
霊性の向上にしても。
セックスにしても。
悩み苦しんでいた初心の頃にあった「
丁寧に」取り組む姿勢や「
一心に」続ける事を忘れ、
慣れに甘え、
有難さを失い、
情報を盗んでは自分のやり方にアレンジし、
無明を明と勘違いし、
役立つ人間だと豪語し、
優しい人間だと宣伝し、
周囲の人の掌で胡坐をかき、小さな世界でああだこうだと指図して、いい気分になっている。
そんな自分に気づき、恥ずかしく事がここ数か月、多くなっているのです。
先生という名の電車の乗る私も、非常に愚かな人間で
優秀インチャの存在が顕在(ダルシャン)すると、負けたくないインチャが悲鳴をあげ
自己否定に潰されそうになります。
私も多くの生徒さん方と同じく、テンコ盛りにあるインチャの癒しの道程にあります。
今回は、「自分はこの程度の人間でもいいよ。人の上にいきたいんだよね。そうしたいんだよね」とインチャを赦す意味も兼ねて
ヨーガ教室でチューラパンタカの話をしました。
チューラパンタカ(周利槃特 しゅりはんどく)は御釈迦様のお弟子の中でも最も愚かで頭が悪いと言われています。パンタカは優秀なお兄さんの勧めで仏門に入りますが、いくらやってもお経の一文も覚える事ができません。
「こんな愚かな自分は仏弟子であることはできません」
パンタカは御釈迦様に下山を願い出ます。すると御釈迦様はこういいました。
「愚者でありながら愚者たることを知らぬものこそ愚者である。だからお前は愚者ではない」
そして布切れを渡し、こう伝えます。
「掃除が好きなら、掃除をしながらこのように唱えるがよい
塵を払い、垢を除かん」
パンタカは真面目に、
丁寧に、
一心に「塵を払い、垢を除かん」を唱えながら掃除を続けます。
何年も。何年も。
初心を忘れず、コツコツと掃除をし続け、唱え続けます。
そしてついに、己の心の塵を払い、己の心の垢を除き、悟りに到りました。
御釈迦様をその様子を見て弟子たちに伝えます。
「たとえ僅かな事でも軽んずることなく徹底して丁寧に一心に行うことが大切なのだ。パンタカはハタキで掃除を徹底した事で悟りをひらいたではないか」
私もパンタカのように愚者であることを認め
初心に戻り、学べる事に感謝し、己の無明を受け入れ、稲穂のように頭を下げ、
丁寧に一心にヨーガのポーズに向き合いたい。
そんな気持ちから、ヨーガ教室でパンタカのお話をしました。
ヨーガの1ポーズもそうですが、ブログの一文字にしろ、夫や妻、親や子供への一言にしろ、メールの一文字にしろ、料理に入れる塩つまみにしろ
どんな事でも
丁寧に一心に行えば、生きていく為の軸がぶれなくなるかもしれません。
ま、などと大それた事を書いていますが、私の「優れていたいインチャ」は相当手強いので、インチャの昇華には長い年月かかりそうな予感はします。。。。。
でも、こんな言葉もあるんですよ。
霧の中を歩けば知らない間に衣が湿る
師の元で仲間や皆さんとともに長い年月を歩けば、衣がしっとり湿るするように、何時か教えが身に染みてインチャを癒す日がくるのではないか、と
重いかもしれませんが、どうか一緒に歩かせて下さいね。
これからも宜しくお願いします
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ぱどまの会ヨーガ教室
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《9月クラス》
9月10日(日) 14:00~16:00
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