歌うように語ろう

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GOEという便利な「道具」

2011年08月12日 | フィギュアスケート

ただいまシーズンオフ真っ只中ですが、フィギュア本を読んだり過去の録画映像を見たり、そして何よりプロトコルを見ていて釈然としないままでいます。

以前よりフィギュアスケートにおける採点の異常さについては述べてきましたが、このところ再度プロトコルの検証しているうちに、興味深いことに気づきました。

今年のモスクワワールドにおける優勝者と準優勝者のGOEのリンクという事実です。
この両者、SPでもFSでもGOEがコンマ二桁まで同じところがいくつもあるのです。

具体的に挙げてみましょう。なお、( )内の数字は認定レベルを指します。

<SP>
SlSt(3) +0.93
本来単独だったはずの3F(+2T)と3Lo それぞれGOE+0.90

<FS>
単独3Lz +0.90
単独3S  +0.80
SlSt(3) +0.93
CCoSp(4)+1.0

各要素における割合は、SP 2/7
           FS 4/12  です。

そもそも同じジャンプと言えども ジャンプ前後の入りや出方などつなぎが違うはずです。そしてステップやスピンの要素も違いますよね。
にもかかわらず、何故ここまでGOEがシンクロするのでしょうか。

参考までに昨年の優勝者と準優勝者についてはどうだったか調べてみましたところ、逆に全く異なるGOEでした。つまり、2位の選手がいようにGOEを稼ぎ、優勝者はことごとくしぶいGOEでした。
EX.FSより

総合2位の選手
3Lz+3Tに+2.20
3F(本当はe)に+2.00
2A+3Tに+2.00

総合優勝の選手
3A<+2T -0.48(DG)
3F+2Lo+2Lo 0(加減ゼロ)
一番多い加点が2A +1.40(逆イーグルからの2A)


何とも珍妙な
現象および変化だなと思うのは私だけでしょうか?

昨年今年共に優勝者はなんら疑うべきことはなかったと思います。
問題は2年連続で2位になった選手です。
彼女の厚遇ぶりは今に始まったことではありませんが、とどめにこんな動画がありますので是非ご覧になってみてください。
昨年を踏まえた上でジャッジがどう考え行動したのか、透けて見えるような気がしませんか?

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どういうわけか該当の動画の埋め込みが出来ませんので、近日中に解決方法を見つけ次第動画についてはご紹介したいと思います。他のブログ様でもちらほら紹介されているので既にご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが。