歌うように語ろう

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一丸となるには程遠い現実

2011年08月25日 | フィギュアスケート

昨日で一応完結したようですが、長久保コーチ編の城田氏コラムのご紹介です。

日本のメダリストのコーチたち~長久保裕編

1.http://hochi.yomiuri.co.jp/column/shirota/news/20110719-OHT1T00315.htm
2.http://hochi.yomiuri.co.jp/column/shirota/news/20110727-OHT1T00268.htm
3.http://hochi.yomiuri.co.jp/column/shirota/news/20110802-OHT1T00162.htm
4.http://hochi.yomiuri.co.jp/column/shirota/news/20110811-OHT1T00081.htm
5.http://hochi.yomiuri.co.jp/column/shirota/news/20110817-OHT1T00171.htm
6.http://hochi.yomiuri.co.jp/column/shirota/news/20110824-OHT1T00181.htm

 

正直読んでいて多々突っ込みたい(というか問い質したい)ところがあったのですが、それはいいとして、これらのコラムを読んでいると、やはり層が厚くなる(有力選手が多くなる)ということは、ともすればコーチ同士の鍔迫り合いや舌戦も起こりかねないことがわかります。

このコラムでは直接長久保先生が他のコーチや教え子のライバルを下げるようなことは語っていませんが(まあ、仮に語ったとしてもその部分はオフレコになるのでしょうが)コーチも時にジャッジには不満や不公平感を感じている様子が伺えます。まあそれは当然かもしれません。部分的に引っかかるところもないではないですが、この位ならまだ納得です。

問題は城田氏の個人的な私情に基づく選手の扱いや、某外国人コーチの浅田選手への事実とは異なる誹謗中傷まがいの発言です。共に時間が経過していますが、浅田選手が今まで受け続けてきた理不尽な扱いは内部の事情に通じていないフィギュアファンでさえ目に余るものだったと思います。そして浅田選手サイドからほとんど抗議らしい抗議がない所為か、ますます彼女の扱いが微妙になっているような気がするのですが、それは私だけでしょうか? かつて彼女のコーチであったタチアナ・タラソワ氏がGPシリーズでの割り振りがあまりに酷いと立腹されていましたが、あの頃となんら変わりないか、あるいは昨季の矯正中で結果がついてこなかったことを理由に、スケ連からも冷遇に近い扱いを受けていると思います。少なくとも、特別扱いとか厚遇されているとかはないでしょう。

ただ、このような感覚はどの選手が好きか否かで異なるようで、安藤選手が日本スケ連にいじめられていると主張されている方もいらっしゃるので、私の見解にも異を唱える方はいらっしゃるでしょう。このエントリーを書く前にも散々ネット上で浅田選手は特別扱いされているという主張を見た事がありますので。しかし昨季など、わざわざ連盟会長の橋本聖子氏が浅田選手に対して「(世界選手権代表選抜について)特別扱いしない」と記者会見したことがありました。その後の展開は皆様ご存知の通りですが、バンクーバー五輪を含めて、浅田選手はここぞという時には自力で結果を出してきたと思います。残念ながらモスクワ世界選手権では体調不良でそれが叶いませんでしたが。

少々話が脱線しました。本題に戻りますが、開幕まで900日を切ったソチ五輪で悲願の金メダルを日本人選手が獲得するのは、スケ連内部や日本のスケート界が一枚板でぶつからないと到底歯が立たないと思います。ロシアはソチに向けて着々と選手を育ててきました。特に女子シングルはロシアも金を取っていないので必死に奪取する構えだろうと思われます。ただ、ロシアでもタラソワ氏とミーシン氏の確執はつとに有名ですし、ひょっとしたら日本やアメリカのように内部でごたごたはあるのかもしれませんね。

バンクーバーでは、値千金の銀メダルを浅田選手が獲得しましたが、本人だけでなくその著作「浅田真央 さらなる高みへ」に記述されているように、目立たないところで他の選手のコーチたちがサポートをし、彼女を押し上げました。連盟の働きに関してはなはだ疑問ではありますが、このような影の支えがあってこそ、結果に結びついたのは紛れもない事実だと思います。言うまでもなく、浅田選手の絶え間ない努力の賜物でもあるのですが。

はたしてソチ五輪ではどうなるのでしょうか? バンクーバー五輪のように、最も金メダルに近いと思われる日本人選手をみんなで支える体制は整えられるでしょうか? その如何によって、ソチ五輪の結果は半分は決まると言っても過言ではないと私は考えています。

GPシリーズへの派遣や連盟幹部の発言などで、そろそろ昨季までとは異なるシフトが組まれそうな気配はしますが、まだまだ注視しないといけない団体であることは間違いないと思います。

ちなみに、FPUからスケ連への質問状は去る22日に到着していることが判明したそうなので、はたしてどんな反応を示すのか注目したいところですね。(無反応の可能性もありますが)