歌うように語ろう

観劇や観戦(主にフィギュアスケート)等について語るブログです
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フィギュアスケートと報道、そしてファンのマナーについて

2011年11月16日 | フィギュアスケート

今回のNHK杯では素晴らしい演技がいくつも見られ、また放送も充実していて楽しかったのですが、残念なことにいくつかそんな気分に水を差すことも見受けられました。

まずはプレゼントの投げ込みですが、禁止されていないですし予め収集するフワラーガールたちもスタンバイしてる状態ではありますが、今後は全てスタッフ預かりでもいいのではないかと思いました。理由は、選手の人気によってはフラワーガールばかりかスケーター本人までも一緒になってもなかなか拾いきれないほど投げ込まれたり、あるいは直接渡そうとしてやっきになり、挙句に自分から選手に対してハグを求めたりするファンがいたためです。前者はある程度止むを得ないとしても、後者は正直視聴しているこちらが観ていて恥ずかしかったです。NHK杯は日本だけでなく、外国でも放映されています。そんな姿を世界中にさらしても、彼女たちは恥ずかしくないのでしょうか? 今一度、観戦マナーについて考えなおしてもらいたいと思いました。

それと、今回の結果が出た後、各局の報道体制について不満を持った女子優勝者のファンの一部が、浅田選手を中傷するような書き込みをNHK杯の応援メッセージコーナーに書き込んでいたのも非常に残念でした。確かに報道に偏りがあることは事実ですが、それは浅田選手の所為でしょうか? 違いますよね。それに報道の内容を見れば分かりますが、何も浅田選手は絶賛されていたわけではないですし、ちゃんと優勝者が誰かも伝えていましたし、それどころかFSでは浅田選手が1位だったことはほとんどスルーされていました。それに失敗シーンは必ず放映されています。つまり、報道されることイコール全て絶賛されているわけではないということです。報道に不満を持つのは仕方ないにせよ、浅田選手に八つ当たりするのは明らかに間違いです。こういうことは絶対やめてもらいたいものです。第一そんなコメントを見て、優勝した選手が喜ぶでしょうか? こちらも今一度考えて欲しいと思います。

また、アイスショーも含め、今回の試合でも小さなお子さんを連れて観戦された方がいらしたようです。それぞれ事情はあるのかもしれませんが、出来れば試合だけでもお子さんはお留守番やベビールーム(一定時間預かってくれるサービスがあります)に頼むことは出来ないでしょうか? アイスショーはまだ採点があるわけではないですが、試合は真剣勝負、ほんの一瞬の一声が選手の集中力を乱し、ミスにつながる事があります。競技は違いますがテニスの大会でも、まさに選手がサーブを打とうとしてトスを上げた瞬間に赤ちゃんの鳴き声が響き渡り、選手が中断してしまった事がありました。幸い、打つ前でしたので仕切り直しができましたが、ほんの少しでもタイミングがずれたらそのサーブはフォルトになっていたかもしれません。親御さんにとってお子さんは大切でしょうが、選手にとっての競技にかける一瞬や、チケットを購入してわざわざやってきた他の観客に迷惑をかけるような惧れがあるならば、やはり子連れ観戦は控えていただきたいものです。特に競技に興味のないお子さんならばなおのこと、よく分からないところにつれてこられるのは楽しくないでしょう。特に長時間にわたる観戦は疲れますし、場内は冷える場合が多いです。お子さんの健康を守るためにも、是非とも小さいお子さん連れでの観戦は控えて欲しいと思います。

 

ちょっと今回は説教くさい記事になりましたが、あまりにも見過ごしに出来ない事柄でしたので、あえて記事にした次第です。選手に気持ちよく最高のパフォーマンスをしてもらい、またファン同士も快適に観戦出来るように、みんなで気をつけて行きたいものだと思います。もちろん私を含めてですが。