トゥ系ジャンプ編から少し間が空いてしまいましたが、今度はエッジ系について思うことなど語りたいと思います。
もし間違ったことを書いていましたら、優しく(笑)教えていただけると幸いです。
さて、エッジ系ジャンプと言いますとトゥ系に属さない3種が挙げられます。
・サルコウ
・ループ
・アクセル
トゥ系で語ったルッツとフリップのような相似関係はないと思うのですが、ちらほらと見かけるのがサルコウが得意な選手がループやアクセルが苦手だったり、逆にループやアクセルは得意なのにサルコウは苦手という選手を見かけます。日本人選手なら、前者は村上選手、後者は浅田選手ですね。
あと、興味深いことを小塚選手がフィギュア本(男子選手のファンブックだったかな? 最近まとめ読みしたので出典がすぐ提示できないのですが、今季発売のものです)で語っていたのが、「男子はサルコウ苦手な人が多いですよ。あんまり練習しないから」というもの。ちょっと理由に「おいおい……」と突っ込みたくなったのはさておき、やはり選手にとって優先順位があるようなのですね。つまり、クワドを抜きにすると3A>>3Lzや3F>3Lo>3T>>>>3Sなのだそうです。なぜ一番基礎点が低い3Tが3Sより優先されるのかと言えば、コンボに使うからだそうで。確かに男子選手はコンボが3Tですよね、ほぼ全員に近いくらい。まあまんべんなく練習できればそれに越したことはないのでしょうが、現在の日本のリンク事情などを考えると、一人で長時間リンクを独占できるわけでもないですし、また仮にできたとしてもスピンなどほかの要素も練習しないといけないわけで、そうするとおのずと優先順位に従って、練習を多くするジャンプとそうでないジャンプが出てくるのでしょう。
ただ、女子の場合は男子とはやや事情が違って、ジャンプの飛び方の癖などで得意不得意が分かれるように見えます。
ちなみに女子だと浅田選手を除いて実戦レベルで3Aを投入できる選手がいないので(現段階の話です。練習している選手は複数聞きますが)女子でアクセルとなると2Aに必然的になってきます。この2Aですと半回転他の3回転ジャンプより回転が少ないわけですが、やはり6種のジャンプの中では最も難しいと言われるだけあって選手にとってはそう簡単ではないようです。3F+3Tを飛べる選手がしょっちゅう2Aを失敗していたりしますし、やはりほかの5種と違って前踏切というのは素人には分からない怖さがあるのだろうと思われます。
トゥ系ですとエッジのインアウト(もっと厳密には軌道の違いもあると思うのですが、それはひとまず置いておくとして)でルッツとフリップの見分けをしたりしますが、サルコウとループが私は最初見分けづらかったことを思い出します。一般に、サルコウの踏切で「ハの字型に踏み切って飛ぶ」とよく説明されていますが、最近は必ずしもそういう飛び方でない選手も多いので、この辺がちょっとわかりにくかったです。途中から、踏切~空中での足の形(ループだと足がクロスのようになっている)で「あ、ループだな(もしくはサルコウだな)」と見ているとわかりやすくなりました。ただ、そのようにのんびり見ていると先に解説者にジャンプの種類を言われてしまうことも多いのですが……。
あと、ループは椅子に座るような格好で~という説明も最近聞きますが、一瞬なので特にこの癖が強い選手以外は参考になるか疑問だと個人的に思っています。
アクセルは唯一の前踏切なので間違いようがないですね。これはどなたでも見分けられると思います。
さて、2つの系統のジャンプについて、それぞれ軽く語りましたが、実はこれでジャンプ語りは終わりではありません。バンクーバー五輪シーズンにさんざんマスコミや一部スケート関係者がお題目のように言っていた現実とかい離している問題について、今度は「ジャンプコンビネーション」というくくりで考えてみたいと思います。
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