ユーロ男子は昨夜遅く、全米女子は今日の午後にそれぞれ実施されました(注:日本時間)
以下ユーロ男子、全米女子からそれぞれ上位選手の結果を記します。
<ユーロ男子SP>
1.アルトゥール・ガチンスキー 84.80
2.エフゲニー・プルシェンコ 84.71
3.トマシュ・ベルネル 81.14
4.ハビエル・フェルナンデス 80.11
5.フローラン・アモディオ 78.48
6.ミハル・ブレジナ 76.13
ちなみにユーロ表彰台の常連、ジュベール選手は10位スタートとなりました…。コンボなしで転倒-1、タイムバイオレーションで-1が痛かったですね。インタビューで相当へこんでいたようですが、気を取り直してFSで巻き返してもらいたいところです。
1位のガチンスキー選手とプルシェンコ選手の差はわずか0.09。クワド飛んでてステップLV4取ってもわずかな差です。やはりこれは貫録の差というか、逆にクワドを飛ばなかった(ドクターストップがかかったそうです)プルシェンコ選手の余裕はすごかったです。しかしそれも演技中のこと。公式練習中にはリンクサイドに医師がいたそうで(その際にクワド禁止令が出たとのこと)コンディションは決してよくない模様です。無理はしないでもらいたいですが、プルシェンコ選手にとってはどうしても出たいのでしょう。FSもクワド回避かもしれませんが、何よりクワドにこだわり続けてきた彼が一番悔しい思いをしていることと思います。早く良くなってもらいたいですね。
ガチンスキー選手は4T+3Tをしっかり決めて、スピンでも2つLV4を取れたりといい演技でした。この調子でFSも崩れずにいってもらいたいものです。
ベルネル選手は4T惜しかったですが(ツーフット)ちゃんと認定されています。クリーンな3Aの方が加点付きで得点が高いのがアレですが、それでも飛べたことには価値があると思います。
<全米女子SP>
1.アグネス・ザワツキー 66.24
2.アリッサ・シズニー 63.14
3.アシュリー・ワグナー 63.06
4.キャロライン・ジャン 60.18
5.ミライ・ナガス 59.02
6.クリスティーナ・ガオ 54.83
ザワツキー選手は完全にクリーンな演技だったと思います。解説の太田さんも太鼓判を押す、質のいいルッツにGOE+1.2ついていて、その上コンボの3T+3Tにも加点が1.6。TESで35.65稼げば上にくるわけです。でも納得の演技でした。
シズニー選手はけがの状態が心配でしたが、思ったほど影響は見えませんでした。アクセルが1Aになったのがもったいなかったですね。スピンはいつもの通りしっかり加点。手堅い順位に付けました。
3位にワグナー選手ですが、こちらもいい演技でした。スピン全部LV4で揃えていますし、隙がなくなってきたのかな。彼女の今季FSはとても素敵なので、FSも頑張ってほしいと思います。
そして、徐々に復活の兆しが見えつつあるジャン選手が4位。なんと3Lo+3Loを飛んできました。公式練習などでは以前から飛んでいましたが、実戦投入は多分初めてだと思います。URを取られていましたが、質は良くて加点が付いています。これは楽しみになってきました。
ナガス選手は冒頭のループでの失敗とコンボのルッツエラーが響きました。3F+2Tじゃだめなのかな? エラー取られてもルッツの方が飛びやすいのかもしれませんね。
ガオ選手はGPシリーズの間は調子が悪くて気の毒なほどでしたが、まずまずの出来に仕上げてきて笑顔が見られました。良かったね。
……で、フラット選手ですが、シズニー選手と同じ1Aですが取りこぼしがあれこれ。むしろ回転不足かと思いましたが、<は刺さってません。大学のお友達集団が応援に駆け付けてくれたので、FSは是非挽回できるといいなと思いますが…滑り込み足りてなさそうです。でも頑張ってくれるでしょう。火の鳥がはばたくのを期待してます。