5月21日(月)は、金環日食です。当地方(青森県)では、残念ながら指輪のような金環日食にはならず、細い三日月のように見える部分日食になるそうです。観察するには、写真のような日食グラスを使います。今、書店で日食グラスが付録についた雑誌が飛ぶように売れているそうです。
観察するときは、絶対に肉眼で見ないで下さい。最悪、失明の恐れがあります。
万有引力の法則や数学の微分を発明したニュートンは、太陽の不思議に取り付かれて、肉眼で長時間太陽を見つめ、あわや失明かという事態になった経験があるそうです。
天文ファン憧れの3大天文現象があるのをご存知でしょうか。
①皆既日食 ②大彗星 ③大流星雨 です。あれ?金環日食がありませんね。金環日食では、コロナが見えません。皆既のようにあたりが夜のように暗くなることもありません。見所は、月の縁の山脈が見られることかな。
私は、ヘールボップ彗星と百武彗星を見ました。とりわけ百武彗星は、夜空を横切る長い尾がすばらしかったです。また、しし座流星雨を見ました。シャワーのようなすばらしい光景でした。皆既日食は、まだ見たことがありません。生きているうちに一度見てみたいとあこがれています。
さて、国立天文台は「観察し終わっても日食めがねは捨てないで」と呼びかけています。金星が太陽の前を横切る珍しい天体現象「金星の太陽面通過」が6月6日、日本各地で観察できるからです。前回の2004年6月から8年ぶり、次回は105年後にならないと見られません。
この現象は、太陽と金星、地球がこの順で一直線に並んだときに起こります。青森では6月6日午前7時10分ごろ、太陽面の左上に「ほくろ」のような金星が見え始め、斜め右下に向かって少しずつ移動。約6時間半後の午後1時47分ごろに太陽面から出て来ます。
八戸市にある前原時計宝石店の創業者前原寅吉は、ハレー彗星の太陽面通過を観測した業績で世界的に有名です。後年失明しましたが、大自然、宇宙を愛する気持ちは益々盛んで、心眼で宇宙も見えていたと語り伝えられています。
ふるさとの偉人を誇りに思います。