お祭り騒ぎの氷水かぶり

休憩時間にTVを見ていたら、何組かの有名人がバケツに入った氷水を頭からかぶる動画を流していた。単にそれだけを見たら、・・・何やってんだ??・・・としか思わない所だけど、ふ～ん、・・・ALS：難病の筋萎縮性側索硬化症・・・を支援する活動ねぇ、へぇぇ～。それは、アイスバケツチャレンジというモノだそうで、氷水をかぶった人はそれを動画にして公開し、次にこのチャレンジをやって欲しい人を3人指名する事で、世界中に拡散していったらしい。指名された人は氷水をかぶるか、ALS協会に100ドル寄付するか、その両方を行うかを24時間以内に決めて行うモノだそうで、一口に言えば、伝言ゲームのようなモノと言えるのかな・・・。けど、そうと解っても、やっぱり・・・何やってんだか・・・としか思えなかったlevieだった。世界各国の著名人有名人がそれを行う事で、一般庶民にも大きなインパクトを与えるし、ALSという難病の認知度アップにもつながって、多額の寄付金を集める事はできるんだろうけど、難病はALSだけじゃないんだしねぇ。個人的には変な違和感しかないなぁ。まさに、ネットを使った派手なお祭り騒ぎにしか見えない。

世界各地の巷では、どういう目線で見て感じているのかは解らないけど、著名人有名人がこぞって氷水をかぶる映像は、宣伝という意味では効果は大きいよね。けど、そんな事しなくたって、純粋に善意の気持ちがあれば、金額が高かろうが低かろうが、寄付すればいいだけの事だよねぇ。
あぁいった行動が流行る事で・・・、善意の募金や、寄付金のあり方とかが変わっちゃう気がするなぁ。
ある意味では、どちらかを選べ、みたいな強行手段を迫るようなモノだし、右へ倣え的な意識が強く出るのも嫌な感じだし、弱者に対する配慮の感覚も歪められる気がするんだよねぇ。←内容にもよるけど
アイスバケツが一般庶民にも回ってくるとは思わないけど、なんか、庶民の意識を一束にしようとする上層のコントロール意識が見え隠れしていそうで、ちょっと嫌だな・・・。

まっ、一般庶民にはたいして影響はないだろうけど、有名人なら、災害支援なんかにしても同じように、チャレンジとチャリティを結び付けて寄付金を集める事は簡単にできるって事だよね。そのいい例が、かつてのUSA FOR AFRICAとも言えるかも。あれはCDを買う事で、一般庶民も貢献した感じではあるよね。
世界中で共通の意識を持つ、善意や喜びみたいなモノが育まれるのは、決して悪い事ではないとは思うけど、その対極で、民族紛争や戦争を仕掛ける事が今でも普通にまかり通っているようなモノとも言えると思うから、表層だけをすくって面白がるのは危険なんじゃないかなぁ??って思う。

例えば、広島県の土石流災害のニュースを見て、怖いなぁ、って思っても、遠く離れている地域に住んでいる人には単に不幸な出来事が起きたくらいにしか考えられないでしょ。東日本大地震にしてもそう思っている人はけっこう多いんじゃない??義捐金を払った・・・としても心に突き刺さってはいない人もいると思うし、もう過去の事としか思ってない人も大勢いると思うしねぇ。遠く離れてて、親戚や知人が絡んでなければ・・・あぁよかった・・・とか、・・・自分には関係ないけど大変だろうなぁ・・・って程度で終わっちゃうのが関の山だし。
難病や病にしても同じような感覚しか持てないだろうなぁ。当事者と近親者には重大な事でも、第三者には他人事になっちゃうしねぇ。けどまぁ、アイスバケツは、注目を集めた点では、大成功と言えるのかな。
これによって、莫大な研究費が投入されて、新薬が開発されたら、大勢の人が救われるし。

ん～、その拡散手段、意志と気持ちの見せ方、それに尽きる話かなぁ。そこに純粋な善意があるかどうか、政治的な目論見があるかどうかは別にして・・・、世界中の有名人を巻き込んだのは、ある意味では快挙とも言えるかもなぁ。違う見方をすれば、しがない一般庶民でも、ネットを巧く使えば、大きなうねりを世界中に拡散できる可能性がある事を証明した出来事だとも言えるかもしれないねぇ。←要はマーケティングかなぁ