When I Dream

~気侭な戯言日記~

秘密-The Top Secret- 8巻

2010-07-29 22:23:23 | 書籍/コミック/アニメ
清水玲子さんが白泉社の月刊誌:メロディで描いている人気漫画・・・“秘密-The Top Secret-”・・・は、日本が世界に誇れるかもしれない・・・“犯罪心理捜査モノ”・・・と言えるかなぁ。近年の日本国内のドラマは、人気漫画をドラマ化する事が多くなってるけど、もう一方では、CATVで見る事ができるアメリカの海外ドラマの、医療モノや犯罪心理/刑事モノが2番煎じで作られる事も決して少なくはないよね。海外ドラマは一部しか見ていないけど、死んだ人間の脳をMRIでスキャンして、記憶映像を探って辿って事件を捜査/解決するモノは、今の所はないんじゃないかなぁ??霊能力的要素のモノは、映画を含めたら結構作られているけどね。その意味でも、一歩先を行ってる科学捜査モノと言えるんじゃないかなぁ。っと、8巻を読んで思った。ん~、毎回のネームを構想して作り上げるだけでも大変な労力だと思うけど、編集の人もかなりの苦労してるんだろうなぁ。

さて、・・・“秘密-The Top Secret-8巻”・・・には、サイドストーリー的な短編:2009特別編が最初に掲載されていて、その後に、ちょっとシンクロする長編が収録されてるんだけど、学警察研究所:第9研究室室長の薪警視正と、部下の青木、法医学の検視官雪子の関係が、ゆっくりとカーブを描くように、ちょっと歪んだ三角関係に傾倒してきている事が気になります。現在メロディ本紙では新章がスタートしてるけど、これがまたかなり凄惨でエグイ展開の様相だから、この先どうなるのかがちょっと不安・・・。←青木と雪子は婚約してるけど、重大な影響を受けるだろうなぁ

まっ、それについては9巻が出た時に、覚えていたら書くとして(笑)最初の短編では、現第9の体制が、いずれは解体/再編されて、日本全国の地方別に新たに設置され、薪の現在の部下が室長/トップとして就任し、捜査の指揮をとる事になることが示唆された内容だった。描かれているMRI捜査については一般人だけでなくて、要人にも反感を買う設定だったけど、7巻での事件解決でクローズアップされて、一般人に違う認識を植えつける事になり、政府が重い腰を上げたような設定に変わったんだけど、現在は個人情報が声高に叫ばれる時代だから、その世相も反映してストーリーの流れを作り上げてきた事が伺えるかも~。←緻密だよねぇ

で、長編では、副検事上がりのちょっと冴えない中年男が第9に配属されて、初めてMRI捜査に関わる事が描かれている。内容は、7巻よりも描写はソフトで、人の心理描写に重点が置かれてるけど、死んだ人の脳のMRI,のスキャン記憶映像に、その人が生前に見た、心霊現象っぽい映像がそのまま現れるというのは面白いと思うけど、清水玲子女史が描く心霊描写は、科学チックでちょっと不思議なんだよねぇ。そういえば、つい最近聞いたんだけど、霊を見る事ができる知人曰く、・・・ビデオ映像やTVモニターにも霊は映ってるんだよ・・・って言ってた。って事は、凡人には見えなくて感じなくても、ある程度霊能力が強い人だったら、TVやビデオに映る霊が見える人もけっこういるって事になるのかなぁ。これは驚きだなぁ。
写真にしても、はっきりと姿が映ってなくても、見える人には見えるんだって。よくさ、光加減で顔に見えるようなものがあるけど、あぁいうのはちょっと違うみたいよ。←しまった脱線(爆)

今作で描かれた心霊チックな描写は、残像思念、心理的思念イメージって感じのものかなぁ??アルコール依存症とか、ドラッグの依存症とか、トラウマとかの心の引っ掛かりみたいな、精神的な疾患を持つ人が見ると言われる幻視や幻聴って感じの類として描いているんだけど、この頃では、霊的現象は物理現象という位置付けで解釈されつつあるようだし、ここでも清水女史は一歩先を行っているかもしれないなぁ。ん~、壊れかけたデジカメだと、撮影した映像に靄がかかって白っぽくなったり、歪んでちゃんと写せなくなったりするけど、脳細胞の記憶映像もそうなるかもしれないもんねぇ。近視や乱視、遠視の人だと、視点の焦点が合わせにくくなる事もあるし、それがそのまま記憶映像として残るのは理解しやすいよね。
そういう意味で、物理学的側面も、ちゃんと・・・“秘密-The Top Secret-”・・・では検証して描いているという事になるんだろうと思う。ん~、やっぱネームは大変だ。編集さんも大変だ。

そういう目線でも、楽しんで読めるのが、・・・・・・“秘密-The Top Secret-”・・・ですかね~。

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