When I Dream

~気侭な戯言日記~

スター誕生:阿久悠物語

2008-08-01 23:45:45 | TV/ドラマ/芸能
先週の日曜日に予告特番を見て・・・面白そうだな・・・とは思っていたんだけど、levieが興味をそそられたのは・・・山口百恵さん・・・に関してのみだった(笑)もし・・・百恵さんご本人と友和さんがこのドラマを見ていたとしたら、どんな思いでご覧になっただろう??百恵さんの二人の御子息は何を思っただろう??そして、欽ちゃんやスター誕生出身の森昌子、桜田淳子、岩崎宏美、ピンクレディ、中森明菜や、当時、番組の製作に関わった多くの人達は・・・、どんな思いでこのドラマを見つめる事ができるのだろうか??それは・・・スター誕生を見た事がある一般の視聴者とは全く違う、深くて厚い感覚に間違いはなかろう・・・。

ドラマは、日テレの・・・“スター誕生”・・・に関わった阿久悠と都倉俊一ら・・・仕掛ける側の視点で描かれているから、当時の歌謡界の裏側も垣間見る事が出来たかなぁ。
けど、懐かしい・・・“スター誕生”・・・の12年の歳月を、秘蔵映像や音源と音声をふんだんに使っても、歌謡界の舞台裏を僅か2時間ちょっとで描ききれるわけはなく、levieには・・・駆け足どころか、猛スピードで走り抜けた感が強かった。それらの映像と音声は確かに懐かしく、要所要所のエピソードも感慨深い気持ちにさせられたし、オリコンやTBSのザ・ベストテンに夢中になっていた昭和の時代を思い出せずにはいられなくなったけど。

さて、スター誕生は・・・森昌子、桜田淳子、山口百恵・・・を輩出した事でも有名だけど、3人とも13歳で応募して合格してるんだよねぇ。単なる偶然かもしれないけど、時代が、タイミングが、スター誕生に3人を呼び寄せたとしか思えないねぇ。
阿久悠と都倉俊一は、13歳の森昌子に歌唱力にスターの輝きを見出し、13歳の桜田淳子には天真爛漫そうな明るさにスターの輝きを見出したけど、13歳で決勝大会に出てきた山口百恵様にはあまり興味を持てなかったみたいだった。・・・“淳子を暗くした女の子がいる”“淳子みたいだがインパクトがない”・・・ってセリフがあったし、百恵さんが歌い終えた後、欽ちゃんに総評をフラれた阿久悠は、確か・・・“君は主人公の妹”・・・と評してたと思う。
阿久悠が山口百恵様には1曲も詞を書いていない意味は、そこにあるのかもしれない。
↑都倉俊一は、百恵さんのデビュー初期の頃は曲を書いている。

花の中3とリオと呼ばれて大人気を博した・・・森昌子と桜田淳子と山口百恵様・・・演歌路線の森昌子が後退しても、淳子と百恵は競い合ってヒット曲を出した。けど、明るいキャラの桜田淳子を、暗いと言われた山口百恵様が常に一歩リードして、次第に差を広げて不動の地位を築き上げようとしていた時、阿久悠は、百恵さんに本物の輝きを見ていたんだと思う。
多くの歌手が阿久悠が書く詞の世界を歌っていた時、百恵さんのシングル曲の作詞は千家和也から、阿木燿子さんに変わり、作曲は宇崎竜童氏に変わった。確か・・・CBSソニーの酒井プロデューサーは、あえて阿久悠に対抗して・・・ってなにかの番組の中でコメントしてたけど、それは・・・百恵さん本人の強い希望でもあったんだよねぇ。

ドラマの中で山口百恵を演じた星野真里が・・・“イミテーションゴールド”・・・を口パクで歌うシーン、それをモニターで見ていた、田辺誠一が演じる阿久悠は・・・山口百恵様に曲を提供する、阿木燿子と宇崎竜童に、明らかに嫉妬しているかのようだったのが印象的だった。
↑星野真里は、百恵さんに、微妙にどこか、似ているような・・・??気もしなくはない↓
百恵さんにペンを奮う機会を逃してしまった阿久悠は、その後、ピンクレディを発掘し、都倉俊一とのコンビで大ヒットを量産するけど、阿木&宇崎夫妻が作りだすドラマを表現して歌う百恵さんに、強い興味と憧れを抱き、同時に作詞作曲を担当する阿木&宇崎夫妻が・・・狂おしい程に羨ましかったのではないだろうか。多くの人が阿久悠に詞を付け欲しいと願ったであろうその当時、百恵さん/ホリプロ/CBSソニーの布陣はソッポを向いたのだから。
森昌子に続いて桜田淳子が衰退しても、山口百恵さんがよりスターの輝きを増すと・・・阿久悠は、その手の届かない思いを、ピンクレディにぶつけるしかなかったとも言えよう。

阿久悠が作詞した・・・都はるみの“北の宿から”、沢田研二の“勝手にしやがれ”・・・が、2年連続でレコード大賞を獲り、その翌年、ピンクレディの・・・“UFO”・・・がレコード大賞を獲った1978年・・・、本物の映像と日テレが作った映像が交差したシーンも印象的だった。
壇上で表彰され、ピンクレディが歌っているであろう舞台の袖で、田辺誠一が演じる阿久悠が見たものは、“紅白がありますので、お先に失礼いたします”っと、客席から立ち上がって会場を後にしようとする、名前を呼ばれなかった星野真里が演じる山口百恵さんだった。
この年、百恵さんは・・・“プレイバックPart.2”・・・でノミネートされていて、この年はNHKの紅白歌合戦で紅組のトリだった。←結婚して引退する2年前の事

見終えてみると、ドラマと言うより、ツギハギだらけの記録フィルムを見せられたような印象しか残らなかった。狙いはそこだったのかもしれないな。levie的には・・・凄く懐かしんで見れたし、百恵さんの秘蔵映像が見れただけでも嬉しかったけど・・・。なんだか・・・歌謡曲が無性に聞きたくなってきちゃったなぁ。←けどカセットだから聞けない(号泣)

前にも書いたと思うけど・・・百恵さんに関して、これだけはもう一度書いておこう。

今年のやられたと思う1曲は??と言う質問に、多くの有名歌手が、・・・“もんたよしのりのダンシングオールナイト”・・・って答えていたのに、沢田研二だけは・・・“百恵ちゃんのロックンロール・ウィドー”・・・って言ったんだよねぇ。今年、幸せな結婚をしようとしている人が・・・ウィドー、未亡人なんて凄いよ・・・みたいなコメントだったと思う。
・・・と、研ナオコがある番組で百恵さんが歌っている映像が流れた後、遠くを懐かしんで見つめるように・・・“腹括ってやってましたね~”・・・と言った姿も印象的だったなぁ。

その昔の芸能界、歌謡曲の舞台裏・・・奥が深いんだろうねぇ・・・。

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4 コメント

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けっこう面白かったです。 (Suzu)
2008-08-03 07:20:10
逸話的に一番笑撃的だったのが、森昌子さんの「たわし頭」がジャネット・リンに由来するものだったということ。
何見てカットしたんでしょうね(smile)。
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イメージ戦略 (levie)
2008-08-05 01:46:27
仕掛ける側の大変な苦労って、一般庶民には解らないですからね~
そう言う意味では面白かったですね~
すいません、ジャネット・リンが浮かばなかった俺です(爆)
我らの世代でイメージ戦略が解り安いのは・・・
キョンキョンかなぁ??


ピンクパンサーのクルーゾー警部とドクターペッパーの組み合わせが“ペッパー警部”だったのは、誰かに聞いた記憶があるんだけど、カメレオンアーミーの由来知ってます??
あれは、当時のピンクレディの親衛隊を指してるんでよ~
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私も見ましたよー (リリィ)
2008-08-09 18:51:58
田辺誠一のようなモデル出身超イケメンが無理やり茶色いごつい背広を着ているのが痛々しい。

あと、桜田淳子の当時の予選会の映像を見てびっくり。すんごくかわいい!でも、あの歌の選曲(変な民謡もどきの演歌?でこぶしをぐえーっと)と白目をむいた表情に唖然。13歳が歌う曲って・・・

最近のアイドルがわからないので、百恵は?淳子は?誰が演じているのか一人もわかりませんでした。トホホ
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だいじょぶです (levie)
2008-08-10 23:57:27
俺もアイドルなんて、誰だ誰だかさっぱり解りませんから。
(辛うじて百恵さん=星野真里を知ってた程度です)
桜田淳子は・・・予選会でしたっけ?確かに、他の人とは輝きが違ってましたね~←質が低かったのかも(爆)

田辺誠一って・・・そこそこドラマにはでてるけど~華が無いというか特徴がないというか・・・微妙ですね(笑)
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