歴史の勝者として語られることの多い奇兵隊の、様々な歴史秘話という感じで、今こういう本が読みたかったんだと久しぶりに夢中で読みました。
赤禰武人のことも知りたかったし、山口市柊にある奇兵隊の処刑場で処刑された人たちがなぜそんな目に合うことになったのか。また切腹しなければならなかった上関の奇兵隊の話も知りたかった。
全部わかったわけではないですが、光の当たった部分だけでない奇兵隊の話はとても興味深かった。あの動乱期を生きた人々がみんな栄達を遂げたわけではない。無念を抱いて亡くなった人の方が多かった筈。招魂社に立ち寄ることもあり、こんなに多くの若者がと思ったけど、維新を生き延びた奇兵隊もまた悲劇だったんだと思いました。
歴史は深いですね。
桂さんも高杉さんも好きだけど、もちろん土方さんも沖田さんも好きな私は、立場としてどうなん?って自分でも思ってましたが、動乱期を生きた人たちの生き様にただ純粋に惹かれるだけなんだなあと
これから、一坂さんの吉田稔麿についての本、読む予定。尽きないなあ。