ステップワゴンが終わって
次はMPVの仕上げ作業です。
室内のクリーニングは主に掃除機とタオルによる拭き掃除になりますが
歯ブラシと細いマイナスドライバーは必需品です。
この機会を利用してシートのアレンジメントを実際に試して
お客様のご質問にもお答えできるように商品知識を蓄えます。
また、いろいろやっていると
思わない所にゴミや汚れがビッシリなんてこともよくあることなのです。
このルームクリーニング作業に「原価意識」は全くありません。
通常、整備の時は1時間6千円から7千円の時間当たり工賃を
それに要した時間を掛けて計算されますから
3時間かかる作業は約2万円になるわけです。
ところが、
綺麗にする作業に“これでよい”という終わりがないのです。
昔はシートまで外して掃除をしていましたが
歳のため、クソ重いシートは簡単に外せなくなってしまい、
今ではこれは省略しています。
それでも、
外せる所は外して、持ち上がる所は持ち上げ、開く所は開いて
普段はできないような箇所もできるだけ綺麗にする努力はしています。
多くの中古車店では
や専門店に1台約1万円位で外注でやらせていますが、
当店は自分達やります
中古商品においては
お客様にご提供するサービスの極めて大切な部分だと思うからです
室内だけでほぼ丸2日はゆうにかかりますので
整備料の計算方式では高くなり過ぎますが
大工さんの日当が2万前後のこのご時勢では
室内だけで最低でも万円位の原価にはなるのでしょう。
それはともかく今日も
ご覧になったお客様が
「綺麗なクルマですね」と言ってくださることを期待して
「原価意識」の全くない、自己満足を求めるだけの作業を
黙々と続けています