日本人教師の女性と結婚したマダガスカル人（と呼ぶ？）のS君は
大工見習いだったのですが、
2ヶ月前から仕事がなくなり、国に帰ることになったそうで、
昨年秋の「世界同時不況」の直前にお売りしてあった
このスペースギアを買い取って欲しい、とご依頼があったのです。
今ご提示できる金額は
その頃から比べると雲泥の差がある“泥”の方で
さすがに言い出しにくかったのですが
車検を取ってお売りしていますし
今年の自動車税もすでに納めているから、と
他店の数字を若干上回る金額
餞別で買い取らせていただきました。
奥様は学校の勤務の関係で、来年までは日本にいるらしく
とりあえずは彼単身で帰国なさるようです。
マダガスカルまでの
代金は25万円で彼女が負担、
このクルマはとても気に入っているが持って行くには
船賃15万円＋関税が30万円なので諦めた、
仕事がなく毎日ブラブラで気が変になりそうな上お金がない等
同情せざるを得ないお話まで聞かされました。
奥様名義になっているので
ご連絡を取ったところ、
「1ヶ月前から大喧嘩で現在別居中で、彼は1人でホテル住まいです。
必要書類はお渡しするからお金は彼に渡してください」と
彼女はおっしゃいます。
傍目でも感じる“WAKARE
NO YOKAN”…。
こんなところにも
「百年に一度の不況」の影響を受けている方がいらっしゃいました。
