保護猫活動する隠居爺の野菜作りとスキーの日記そして病気の記録

冬場の60日以上はスキー、夏場はそのための体力作り&自給用野菜作り、そして保護猫活動と病気の記録も綴ります。

民事的争いの解決法…調停と訴訟(後編)

2010年03月20日 | クルマ販売と板金修理の実録

   

簡易裁判所に行くと色々なパンフレットが備えてありますが
読んだだけではいまひとつ、何を申し立てればよいのか
よく判りませんから、遠慮なくそこの職員に尋ねると
大まかな経緯や内容を訊いた上で教えてくれます。

当時、修理代未払いのT様に申し立てたのは「支払督促」だったことが
残してあったパンフレットと書類で分かりました。

パンフに曰く
「貸金、立替金、賃金などを相手方が支払わない場合に
申立人の申立てだけに基づいて裁判所書記官が行う略式の手続きです。
ただし、相手方が異議を申し立てると訴訟手続きに移行します」

この時はT様に異議があったため
申し立てた「支払督促」が「訴訟」に移行したのです。

最初のT様への督促、それに対するT様の異議
そして当店へは督促をした旨、その後の異議申立があったこと
さらには両者への呼び出し等々、全ては書面によって
かつ当初に収めた切手を使って郵送でなされます。
(ちなみに余った切手は返してくれます)
せん。

案内された調停室の景色はよく覚えていないのですが
会議室などの長テーブルとパイプ椅子のある
殺風景な、北側に窓のある部屋でした。

75歳くらいのお爺さんの調停委員がお1人、中にいらして
その方を挟んで着席した記憶があります。

結果、話し合いでは決着を見ず
「それでは『訴訟』に移行します」と言われて再度法廷に戻りましたが
ずいぶん傍聴席が空いて5、6人になっていましたので
調停の間にかなりの件数がこなされたのでしょう。

そしてすぐに原告席と被告席に呼び出されて
よく見る“宣誓”をした記憶はないのですが
お互いの名前を確認された直後
長身で私と同世代と思しき裁判官が言いました。

「原告人は5分ほど外の廊下でお待ちください」

なぜ外に出されるの?

しばらく言われた通りに所在なく待つこと数分
裁判官が廊下に出てきて言うのです。

「解体車の自動車税の返金が遅れたことが不服らしいので
一言、その件を詫びていただけると被告人は月1万円の分割で
支払うと言っています。この内容でよろしければ『和解』となり
判決と同じ効力を持ちますがいかがでしょうか」

私のいない所で何が話されたのか知る由もなく
むしろこの方が不満に思いましたが
内容そのものは妥協できますのでそう伝えると
「それでは中に入ってください」と再度、法廷に入り
2人いる書記官が書いた「和解」書面を確認して
閉廷と相成ったのでした。

後で職員の方にそれとなく尋ねたところでは裁判官から被告人に
争っても不利な旨伝えたのではとのことでした。

この経験から民事上の争いの処理は
調停⇒訴訟(和解⇒裁判)と進むことが判りました。

それと同時に、T様が支払をここまで渋った原因は
無責任な第三者のアドバイスを鵜呑みになさって
当店への不信感をお持ちになったからであることも判りましたが
そうかと言って直接の話し合いを避けていらしたのは
やはり間違いだと思うのです。

この第三者の意見、アドバイスにの功罪については
さらに次回にどうしても触れておきたいと思います。

ところで本題の当店競売の件ですが
いよいよ昨日から情報公開され
今朝の地方新聞に競売物件として掲載されました。

 

コメント
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