世間で言うところの“暮れの大掃除”を実は私はしたことがありません
生まれも育ちも洋品屋の息子、年末は1年で一番忙しい時期に当たり
11月20日頃の冬籠りの準備を当て込んだ「えびす講大廉売」に続き
師走に入るや否や「年末大売り出し」、立て続けにクリスマス商戦
これが開けた26日から大晦日の閉店6時までは
2日または3日始まる「初売り」の準備に追われ、その後すぐに
「冬物見切りセール(または冬物バーゲン)」へとなだれ込んでいく生活の中に
住まいの掃除などしている時間的・精神的余裕はあろうはずもなく
実際のところ親が大掃除らしいことをしていた姿の記憶はないのです。
ちなみに当時、12月の第1または第2の土曜日か日曜日が
1年を通じて最高の売上高を記録する日でした。
こうしたことから、巷のこの習慣を知ったのは社会に出てからになるわけですが
「三つ子の魂、百まで」を言い訳にして、さらに今ではスキーのお仕事を言い逃れにして
女房に頼まれること以外、信州のこのクソ寒い時期に自ら進んで
普段以上の掃除などする気もなく、すでに今年も大晦日を迎えてしまいました。
ただし、数日に渡る彼女の孤軍奮闘のおかげで今年も
私の部屋以外は小綺麗になって“世間並み”の年越しが出来そうです