寮あり、食事付き
託児所完備
シングルマザー歓迎
今、この求人広告のように、“生活支援”を謳い文句にする風俗店で働く
貧困状態に置かれた女性が増えている話題を
NHKクローズアップ現代で取り上げていたのは今年初めのことでした。
現状では、公的に行政が生活を保障するものは生活保護しかありません。
しかし、それすら申請を受け付けてもらえないケースも多々あるといい
また、受けられたにしても、社会保障の支援が縦割りになっているため
職と共に住宅や保育にまでの生活全般に渡ってのサービスが
これら風俗店のように包括的には受けられず、つまりはこちらのほうが
しっかりと彼女たちを支えるセーフティネットになってしまっているのが現実だそうです。
風俗店は、密室で客の男性と向き合う仕事のため危険を伴う仕事でもあり
中には違法なサービスで働かせている店もあります。
このため精神的にバランスを崩していくという女性もいて
将来的に長く続けていくには難しい仕事とされています。
しかし、それにもかかわらず、ほかに行く場所がなくて
結果的に、店が用意した生活環境に居心地のよさを感じたり
精神的にも依存するというような女性が数多く見られるそうです。
このように、社会の公的なセーフティーネットからこぼれ落ちた人たちが
風俗店などの性風俗産業に集まってくる現実を行政はどう考えているのでしょうか?
*風俗店…一般に性的なサービスを行う「性風俗店」を指す。