私の場合は「床屋に行く」とか「髪をカットして来る」とか言って
通常約1.5カ月毎に髪を切りに行きますが
この床屋の呼び方は理容室、理髪店、散髪屋などいろいろです。
ところで「理容」と「美容」は法律的に明確に区別されています。
理容:頭髪の刈込、顔剃り等の方法により容姿を整えること(理容師法)
美容:パーマ、結髪、化粧等の方法により容姿を美しくすること(美容師法)
【理容と美容の実務上の主な違い】
(ちょっとヤヤコシイです)
・理容、美容ともに院、店、室の使い分けは単に屋号をどう付けたかだけ
・美容院(美容師)はカミソリによる顔剃りをしてはイケナイ
ただし化粧のノリをよくするための“産毛剃り”の名目にすれば出来てしまう
・理容院(理容師)は女性客にパーマをかけてはイケナイ
男性客の仕上げ目的のパーマのみ可
ただしオバサンやお婆さんが床屋でパーマをかけている姿はよく見かける
・美容院(美容師)は性別を問わず男女どちらにもパーマができる
・美容院(美容師)は女性客には無条件でカットしてもよく
男性客にはパーマの一環の作業としてのみ可
つまり男性にただカットだけすることは
ただし以前の私の経験では何の説明もなく普通にカットしてくれた
・理容院(理容師)は性別を問わず男女どちらのカットのみができる
・違反すればもちろん法律違反に問われることがあり
違反した者(担当施術者)だけでなく
そのお店で施術したお客も30万円以下の罰金に処せられる
(蛇足)理容の仕事の成り立ちは文明開化の断髪令が布かれる頃に遡るのに対して
女性は髪を結うのが普通で“カットで揃える”という概念がなかったため
最初は理容と美容が一緒になった法律「理容師法」が昭和23年に作られ
その後昭和32年にそれぞれ単独の「理容師法」と「美容師法」に分かれたという
ちなみに、兜をかぶった時に蒸れないための月代(さかやき)+ちょん髷の時代は
カミソリで剃る+髷を結っていたのであって、織田信長が
カミソリを使い出す前は髪を1本ずつ抜いていた()といわれている