保護猫活動する隠居爺の野菜作りとスキーの日記そして病気の記録

冬場の60日以上はスキー、夏場はそのための体力作り&自給用野菜作り、そして保護猫活動と病気の記録も綴ります。

大学医学部に「献体」を申し込む

2018年12月01日 | 葬祭と相続の記録&自らの終活

詳細は後日触れるとして、実父の経験を元に私自身の葬式は
「通夜を行なわない一日葬+献体」と考えています。 

県内にある大学で「献体」が出来るのは2カ所ですが
そのうちの総合大学医学部に夫婦2人で「献体」を申し込みました。

「献体」とは、医師や歯科医師をめざす学生の解剖学実習のために
また医師、医療従事者の教育や医学研究のための教材として
自らの遺体を提供する篤志(とくし)行為のことです。

〔解剖の種類〕

・人体の構造を学習するための解剖(正常解剖)
・病院で死亡した場合の病因究明のための解剖(病理解剖)
・変死、事故死等の死因解明のための解剖(法医解剖または司法解剖)

「献体」はこの3種類のうちの「正常解剖」に当たり、現在、医学部及び歯学部の
カリキュラムには遺体の解剖学実習が必ず組み込まれていて、文科省の指針によると
医学部生2人に対して1体、歯学部生4人に対して1体とされているそうです。

現代では希望者が多いため遺体確保に苦労はしていませんが
1960年代頃には引き取り手のない死刑囚のものが利用されたと聞きます。

ちなみに、その頃の献体希望の登録者は1万人台でしたが
2007年には21万人を突破しているとのことです。

 

申し込みに当たって(抜粋)

*住んでいる都道府県にある大学の医学部または歯学部の献体者組織に入会する。
都道府県外に転居の場合は、そこの献体者組織に移籍しなければならない。
*交通事故または警察が介入する事故死の場合は、損傷が大きく観察できない箇所が
多いためだけでなく、血管に薬液を注入して行なう防腐処置が
充分に出来ない可能性があり、献体できない。
理念に反するとされる自殺者と県外で死亡した場合も同様。
*臓器提供との併願はできない。ただし片眼のみのアイバンク登録は別途可能。
*年齢制限はない。また病歴等による制限もないが大学により違いがあるので注意。

【死亡したら】

*出来るだけ速やかに献体者組織に連絡すると、契約している葬儀社から
連絡が入り、遺体引き渡しの場所及び日時を打ち合わせる。
*規定に変更がなければ、死亡から48時間以内に遺体を引き渡すことになる。
①通夜をせず直ちに②通夜をしてから③通夜と葬式をしてから
とされているが、これまでは①または②が多い。
(私の場合は"通夜をせずに葬式のみ"の予定)
*葬儀社が寝台車で引き取りに来るので、遺体とともに死亡診断書の写し
死亡届を提出すると交付される埋火葬許可証(原本)
そして遺族代表の承諾証も同時に手渡す。
*搬送葬寝具は葬儀社が持参する。また遺体の服装は自由で、数年後の
納棺時に一緒に納めたい遺品がある時は別の袋に入れて渡す。

 

【遺骨の返還】

*約2年後、大学側で棺に納め火葬に付した後、骨箱(骨壺付き)に納まった状態の
遺骨は、毎年秋の合同慰霊祭において返還式が執り行われる。

なお遺骨を大学の納骨堂に名札付の骨箱ごと納めることも可能で
この場合は5年を目途に合祀(合葬)される。

 

遺体の引き取りから火葬、遺骨までの費用は全て大学側が負担してくれますが
葬式(葬儀+告別式)や納骨などの費用はこちらの負担になります。

中には合同慰霊祭をもって葬儀と考える方もいるようで
この場合はかなりの節約になり、これが昨今の人気の一因とも聞いています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする