保護猫活動する隠居爺の野菜作りとスキーの日記そして病気の記録

冬場の60日以上はスキー、夏場はそのための体力作り&自給用野菜作り、そして保護猫活動と病気の記録も綴ります。

物損事故(その2)・・・③概算見積り額はこんなに高額!

2018年12月26日 | クルマに関するアレコレ

自動車板金工場は元々、一般ユーザーの直接依頼よりも
ディーラー等からの請負数の方が圧倒的に多いのが普通で
形は下請けのため定価から数10%値引きして元請け先に請求を上げます。

そして保険が絡むケースが多いのもこの業界の特徴と言えるでしょう。

知り合いのK君の板金工場も、そのためにかなり以前から
概算見積りを速やかに算出する、結構高額な「見積りソフト」を導入して
保険会社に対応できる態勢を取っています。

かつては手書きの見積書とポラロイドカメラの写真でしたが
今どきはプリントアウトされた見積書と該当個所のデジカメ画像を
送るという電子化が進んでいます。

このミラの状態からすると、リアバンパーさえ外せば
破損の全貌が見えるはずなので、K君の工場に出向いてこの作業を
私がその場で行って、見積り書と画像の作成を依頼しました。

そして算出された概算見積り額がコレ。

主な部品:リアバンパーフェイス(塗装済)・バックドアパネル

加害者Kさんにしてみたら、ほんの一瞬の不注意で
これだけ高額な賠償(修理代)が必要になってしまうのですから、ホント
保険に加入していて良かったなぁ、と思ったに違いありません。

と、相手を慮ったとして、今回のお話はここからはこちらがヤヤコシイ。

なぜなら、この金額がH15年の軽(4WD・AT・8万㌔・車検残17カ月)の
「市場時価額」を上回っていると予想されるからです。

この場合、例え修理が可能であっても、買い替えた方が金額が安く済むことから
「市場時価額」から損害額が決められるという、保険の世界の経済的事情に基づき
"修理不可能(全損)"と同様に扱われ、これを「経済的全損」と称します。

つまり、修理費全額を請求することはできないということです。

ただし「対物超過修理費用特約」を相手が保険に付けていれば
"実際に修理する場合"に限って、この限りではありません。

では、どうするのか?

選択肢は基本的に3つです。

1.加害者に不足分を負担するよう直接話し合う。応じてくれればそれで良いが
ほとんど無理。OKでも念のため見積りの段階で不足分を受け取る。

2.中古部品(リサイクルパーツ)を使って修理し決まった賠償額内で収める。
余っても返す必要はないし賠償金を受け取って修理しないことも可能。

3.買い替える。ただし見つからないからと言って同程度の代替車を要求しても
「代物弁済は決してしない」ので、あくまで自分で探さなけれならない。
当然、追い金を自分で負担することも、余らせることも全く問題ない。
車両価格だけでなく買い替えに伴う「諸費用」も請求できる。
これによって被害者は同一の車両を手に入れることができ、その結果
被害を受ける前の経済状態が回復されるのであるから
被害者の救済として必要かつ十分とされる。 

 

見積りと画像提出から1週間、未だ保険会社から何の回答もありません。

(続く)

コメント
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