昨年に続いてコロナ禍を理由に
町内会の行事は全て中止になっていますので
「敬老会」も実施されない代わりにこの記念品が届けられました。
満70歳つまりは実質71歳になった年から
ずっと宴席に招待され、ほぼ世帯数と同数の老人が
ここ数年来祝われています。
予算不足を理由に対象年齢の引き上げが囁かれてはいても
久しく実現しないのは、区長他役員は1年毎に交代のため
敢えて波風を立てることはせず"現状維持"を決め込んで任期を
全うすることが無難と考えるからでしょう。
代々続く農家が圧倒的に多く、予算の既得権益を自ら
手放そうなんて考えたこともないほぼ50%を占める高齢者が
何かにつけて幅を効かせている町なのです。
それにしてもこの贈呈品、「さんまの蒲焼」「サバの水煮」そして
「サクマ・ドロップス」の缶詰を選んだ役員の方は
多分普段の生活においてもこの3品が好物なんでしょうね。
そして「祝」と書かれた袋に入った「紅白饅頭」がなければ
まるで入院しているジジババへのお見舞い品に
見えなくもありません。
ただ一品この「サクマ・ドロップス」(バナナの左下)
涙なくしてはとても観られない、戦後の混乱期を舞台にした
あの「火垂るの墓」に重要な小道具として登場していましたが
未だ現役で売られていたなんて「まさに"敬老"だ」と
少しばかり感激してしまいました。
もっとも老人や子供たちの間では、私の知らない所では
今でも人気があるおやつの一つだとしたら
失礼な物言いをお詫びしなければなりません