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とき 第一帝政10年 盛夏
ところ フォンテーヌブロー宮殿
登場人物 ボナパルト・ナポレオン フランス皇帝
ピエール・ニコル 皇帝付きソムリエ兼シェフ
フランスの内陸部は風がない。真夏の猛暑が何日も続き暑さのせいで寝苦しい夜が続くここフォンテーヌブロー宮殿で食欲が今ひとつ盛り上がらない今晩のボナパルトは・・・。
「ピエール、ピエールはおらんか。」
「はい皇帝閣下、お呼びでございますか?」
「夏バテじゃ。そちのすすめで先日喰った土用の鰻も良かったが何か他に目新しいものはないか。」
「暑さを熱さで制す の手がございます。激辛のカリーetライスなど如何でございますか。」
「インド料理とな・・。憎っくきイギリスの植民地ではないか。ネルソンの野郎、トラファルガーではよくも我が帝国海軍をコケにしやがって。あの野郎〜。」
「日本国よりの献上品でございます。」
「なにジャポンとな。かの国でも香辛料がとれるのか?」
「聞きところによりますと南蛮貿易とやらでインド国よりの交易品のようでございます。」
「鎖国などと云っておるが日本国の将軍も油断ならん奴じゃの〜。まーそんなことはどーでもよか。早よーもってまいれ。」
料理が出来上がるまでのひと時、一人 マール・ド・ブルゴーニュを嗜むボナパルト。
「ヴォアラ! カリー・ア・ラ・メゾンでございます。」
「なんや。グラン・マルシェ百貨店のお子様メニューとちゃうか?余の大好きな目玉焼きがのっているので良しとしよう。」
さっそくがぶりとやる皇帝。
「・・・・・・ (目が点)(額に大汗) 」
「如何でございます。」
「(男は黙って)・・・・・・・辛いだなこれが。」
「閣下、大変な汗が噴き出しておりますが大丈夫ですか?」
「辛過ぎて味が分からんが、汗の気化作用で体の火照りがいくぶん下がったようではある。」
「皇帝閣下、閣下のお言葉は科学的知識に裏打ちされております。」
「あたりまえじゃ。余の辞書に不可能の文字はないと云うことを知らんのか。」
「恐れいりました。」
予期せぬ辛さをおさめるため南仏名産の キンキンに冷やしたアニス酒オンザロックでやや平静をとりもどしたボナパルト・・・。
「ピエール。今晩はご苦労じゃった。もー下がってよい。」
さて、皇帝の寝室では・・・
「お〜愛しのマリー・ルイーズよ。長く待たせてすまんかった。今夜は身体が火照るけんわしのお気に入りのシャンペン入り風呂に一緒にど〜じゃ。」
翌朝。トイレで。
「ピエール。熱っー。痛ー。おいどが〜。」
配役 ボナパルト、ピエール(一人二役) 僕
(おまけ)
ピエール ニコルのお手抜き料理メモ
●作り方
(1)水適量を鍋で沸騰させ、激辛道場レトルトビーフカレーを入れ、
3分後に取り出します。
(2)ご飯の上にカレーをかけ、別のフライパンで作った目玉焼きをのせます。
(3)彩りに真っ赤なプチトマトと緑のバジルの葉っぱを散らして出来上がり。
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