子供のころ坊主めくりをして
春がすぎてしまって、しらぬ内に夏が来たらしい。夏には白い衣を言われている天の香具山に、白い衣が乾してあると人が言う
人のつれなさをうらみ歎き 悩んで
奥山に散り敷いている紅葉の中をふみ分けて妻をしたって鳴きあるく鹿の声を聞く時が 本当に秋の物悲しい思いのする時である
大江山を越え 生野を通って行く遠い所の天の橋立は私はまだ行ったことがありませんし またそこにいる母からの文も来ておりません
遊んだ百人一首は こんな木箱に入っていた
札はこんな感じだったかなぁ?
もっと渋かったような…
岡谷の家に行って持って来たいが
怖くて行けない
前に姪から貰ったメールに
「夏に行った時、夜中に母屋の二階で、
トントントン、と足音のような音がして、その音が階段を降りて来て、廊下を渡って離れの方に消えて行ったの😱
きっと、ネコか ハクビシン(⁉️)とかの小動物だろうと、お兄ちゃんと結論づけたのですが、なんだったんだろう…
誰か不法侵入している⁉️と本気で思ったけど、人が出入りしたような形跡はなかったのでした…😱」
なので岡谷の家に取りに行きたいが
この話が怖くて行けない
でも母の買った百人一首から
お気に入りの歌をば 数首
持統天皇
春過ぎて 夏きにけらし 白妙の
衣ほすてふ 天の香具山
春がすぎてしまって、しらぬ内に夏が来たらしい。夏には白い衣を言われている天の香具山に、白い衣が乾してあると人が言う
相模
うらみわび 干さぬ袖だに あるものを 恋に朽ちなむ 名こそ惜しけれ
人のつれなさをうらみ歎き 悩んで
涙にぬれた袖を乾かす暇さえないのに さらにこの恋の(浮名の)ため 私の名まで朽ちはててしまうことは 本当に口惜しいことです
猿丸大夫
奥山に 紅葉ふみ分け なく鹿の
聲きくときぞ 秋はかなしき
奥山に散り敷いている紅葉の中をふみ分けて妻をしたって鳴きあるく鹿の声を聞く時が 本当に秋の物悲しい思いのする時である
小式部内侍
大江山 生野の道の とほければ
まだふみも見ず 天の橋立
大江山を越え 生野を通って行く遠い所の天の橋立は私はまだ行ったことがありませんし またそこにいる母からの文も来ておりません