朝 目が覚めたら
ふと 母の作ったホットケーキが食べたくなった
ホットケーキ🥞とは名ばかり…
母は薄焼きと呼んでいたような?
昭和30年代初頭の日本
どこの家庭もそんな薄焼きがおやつだった
友達の家の薄焼きは母の薄焼きよりふっくら美味しかった
小麦粉と重曹と三温糖(?)で出来ていた
でも
母の薄焼きは小麦粉と砂糖で焼いて
そこに蜜をかけて食べるのだが
蜜と言うのがいい表わせないシロモノで
小鍋に水を沸騰させ砂糖を入れた液体が母の言う(蜜)で
その蜜をかけて食べる
それでも大層なおやつだった
それから 最も忘れられないのが
母のすいとんだった
母のすいとんは
沸騰させた甘い牛乳に小麦粉を練った団子を入れて煮立たせた物がすいとんだった
私は大人なるまですいとんと言えば
母のすいとんだった
高校生の頃バイトのお好み焼き屋の賄いですいとんを食べて
初めて本当のすいとんを知ったんです
そんな母のとんでもない料理が懐かしい
朝目が覚めて
あの母の薄焼きを無性に食べたくなった