白い月

白い月

尽日

2016-01-09 09:34:11 | 心事ポエム

目を閉じて 聴いて居ます

軽くあしらわれてしまった訃報

砕け散る遺恨の世紀

 

時の散財を惜しんではみたものの

乳香に包まれた陋屋の火は いまさら灯せはしない

 

解けない呪詛 縛られた過去

祈祷書に誓った非力な公人が哭いている 

 

奇数と偶数のカーナンバーが欲しい。

此処で生きるのは嫌。 だから扉を開かないで 

 

罪深い信仰心 至純なる魂よ

朽ちた土壁が辛うじて神殿の在処を告げている

 

海岸浸食が白砂を拡げ

防風林を透かして朱い太陽が上がってきた

  

全てを失った地の果ての痕跡

なんという美しさ。



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