白い月

白い月

旅に聴く Ⅳ

2014-09-28 15:22:30 | 心事ポエム
万丈の波瀾

束の間息をひそめる


深化し 得心する

加齢による変容の猛々しさ


疲れた躰を運ぶ舟

光の街で傾く月


死者の住む杜を背に

不測の空間に立ち往生する


水鳥が群れている

今朝の冷気は海から来た


割り当てられた出番を待つ旗がなびく

すべての法楽、未知の悦楽


代価無しには得られない苦界に生きる人々

何処に居ても同じ ルーテインも同じ


今こそが《その時》のアイビー。

剥がれ落ちるのを待つ間の差し色は虚飾


又の日を夢に 今のままがいいと願う

掻き集め 袋に詰める何物も無い旅の終焉


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